活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

GGG2月展はヘルベチカ

2009-02-17 09:41:54 | Weblog

 GGGではなく、ギンザ・グラフィック・ギャラリーはgggの表記が正しいのですが、そんなことはともかく、オープニング当日2月5日に2月展を見ました。
 
 印刷と長い間お付き合いしてきた割には、私は英文のタイプフェースに弱いのです。何十年も前、印刷会社の新入社員のころ、カレンダーに使われる玉(数字)や英文字の分類調査をさせられたことがあります。それがセリフかサンセリフかにはじまってやっかいな仕事であったことが手伝っているかも知れません。

 ところでヘルベチカに関する展覧会は昨秋、原宿のラフォーレや今年はgggの
弟分、大阪、四っ橋のdddギャラリーで1月に開催されたはずですが、どちらも見逃し三振でしたから期待や大でした。

 gggの展示は期待を裏切りませんでした。誕生以来50年、「印刷」領域だけにとどまらずあらゆる分野で広く使われているヘルベチカ書体の人気のほどを知らされました。

 大阪万博のころは、まだ、「ノイエ・ハース・グロテスク」と書体指定していた記憶があります。ヘルベチカがラテン語でスイス、1950年にエドアード・ホフマン
が手がけ、1957年にマックス・ミーティングが太字を手がけた一つのタイプフェースのあゆみの奥深さをまのあたりにすることができた次第です。
 
 gggやdddのDNP、印刷博物館の凸版、ミュージアムのミズノプリンティング等等、厳しい経済環境のなか、印刷企業の社会貢献も大変ですが、こうした文化活動の輪をますますひろげてほしいと願うや切でもあります。
写真はggg第272回企画展リーフの表紙からです。



 

コメント
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