活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

「印刷」の中身の変革を

2013-08-17 17:34:04 | 活版印刷のふるさと紀行

 ここで考えなくてならないのは、「印刷」の中身の変容であり、変革であろうかと。

 もう、発注者の依頼で頼まれたロットをただ印刷しているのでは経営がなりたちません。こちらから情報を発信して、こちらから仕事を生み出さねばならないのです。最近のテレビのコマーシャルに出てきますように名刺の印刷だけではなく、名刺のクラウド管理までてがけることによって一社から何十万枚、何百万枚の名刺印刷のオーダーを受けることにんるのです。

 出版印刷だって、印刷の受注を待つのではなく、「ウチのこういう特殊印刷をとりこんだ新しいマガジンをつくりませんか」、「この印刷コンテンツをITにウチならつなげることができます」とか印刷にプラスして売り込むようにしたいものです。

 印刷図書館の例会では、印刷業界全体の業態改革を推進するリーダーの出現を期待する声が大きかったように思いますが、とにかくなんらかの手を打つのは今です。知恵だしをし、一歩も二歩も踏み出すことが肝要です。出版印刷は一つの例にすぎません。食品ラベルの印刷だって、帳票類の印刷だって中身の変革が求められている点ではみな同じです。

 

 

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いま、手を打つべき「出版印刷」

2013-08-17 11:55:31 | 活版印刷のふるさと紀行

 8月15日敗戦記念日のその日、午後から印刷図書館倶楽部の例会に出席しました。構成メンバーの年齢のせいか「終戦」にも「敗戦」にも話題は行きつかず、「印刷の今とこれからを考える」という議論に直入したのでありました。

 最初から例のアメリカで発行部数第5位ワシントンポストのアマゾンへの身売りニュースから、新聞や雑誌、紙媒体の退潮に話が及んだのも当然でした。

 そこで、日本の場合は今どうなっている、これからどうなると、カンカンガクガク議論が始まったわけですが、新聞が部数減であることは確かのようですが、それは他業界のことで一応、置いておいて、もっぱら、気がかりなのは出版印刷の現状とこれからです。

 最近の大手印刷会社の決算を見るまでもなく出版物の印刷は年々減少しています。業績が公表されない中小の印刷会社の場合ははっきりしませんが、仕事量が増えているとは聞いていません。はたしてこのままの受注状況でいればもっと仕事量は減っていくに違いありません。

 出版物の印刷を出版社から受注して印刷だけしているのでは経営が壁にぶつかる日が来ることは避けられません。今、手を打つべきときです。それならば、どんな手を打つかです。次回に考えてみたいのですが。

 

 

 

 

 

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