活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

リニアの試験走行で思い出した印刷物

2013-08-30 11:49:34 | 活版印刷のふるさと紀行

 昨日はJR東海のリニア中央新幹線の試験走行再開のニュースをTVで何度もみました。局によっては美人レポーターの試乗実況つきで、子供みたいに「ボクも乗ってみたい」とうらやましくおもったものでした。

 時速500キロで2027年には品川~名古屋を40分で走るようになると聞けば、「あと14年、果たしてご存命中に間に合うだろうか」とわが身の余命の心配までする始末です。ただ、ほとんどがトンネルだというから意外につまらないかもしれません。

 乗り物はゆっくり車窓の風景を愛でながらという方が楽しいはずです。そこで思い出すのは印刷会社に勤務していると一般にはあまり知られていない印刷物に遭遇することがママあるということです。

 たとえば、『車窓風景案内冊子』(仮タイトルですいません。記憶がないものですから)

 これは列車の進行につれて移りゆく車窓風景を克明にスケッチしたカラーイラストが短冊製本された印刷物でした。おそらくお召列車や外国から来られたVIPのご乗車時にお渡しするものだったのでしょう。カラー写真でないところがミソでした。

 いまとなると印刷会社に勤務していた時代に手に出来たこうしためずらしい印刷物を保存しておけばよかったかもしれませんが当時はそんなことを夢にも考えませんでした。

 たとえば納本時に余丁は出るのですから、それを手に入れようとすれば、できないことはないでしょうが、それをする人がいないのは、案外、単なる印刷物としか見ていないのが印刷マンなのかもしれません。かなりの愛書家だった社長が自社で印刷した本や雑誌でも必ず書店で買うという話もありました。

 そのデンでいくとあのリニアにかならずしも鉄道マンは「乗りたい」と思わない?。

 

 

 

 

 

 

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