活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

英国のポール・ディヴィス

2015-02-08 17:51:36 | 活版印刷のふるさと紀行

 ギンザ・グラフィック・ギャラリーの2月展をのぞいてきました。われながらオッチョコチョイで不勉強ぶりを露呈したことを告白しなくてはなりません。

 ポール・ディヴィスと聞けばかつてこのGGGでも展覧会があったアメリカのポール・ディヴィスを思い浮かべるものですから「さすが再度ご登場か」と思って会場入りしたところ若くて、小柄なポール氏で当然作風もガラリと違うので「なんと迂闊な」と恥じ入りました。

 1962年生まれ、イギリスはサマセット生まれでロンドンでアートとイラストレーションを中心に大活躍の英国のポール・ディヴィスさんでした。これならギャラリー・トークを聞くべきだったのですが後の祭り。

”ライン・イン・ザ・サンド”砂に引かれた線というキャッチ・フレーズは彼が自ら定めた終わりを告げる始まりの境界線とリーフレットに在りました。ちょっと奇抜なアート作品と風刺をきかせたドローイングで会場は構成されていました。上の写真はマッド・ストリーと題したドローイング。いずれにしても展示したのは自分の大の気に入り作品のみとのことでした。

 先日の仏週刊新聞シャルリー・エブト襲撃事件の火種になった、ムハンドの風刺画ほど直截ではなく、ラブと題した男女のイラスト、タイヤド オブ ライフ人生にうんざりと題したイラストなどいずれもじっと見つめているとほのぼのと作者の風刺したいものが伝わってくる感じでした。2月の26日までです。







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