青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

越中黒部&能登半島一周ツアー その3

2006年05月10日 11時01分35秒 | 日常
(写真:鐘釣温泉旅館)

値段の問題はさておき、結構インパクトのある宿でした。
カイロはねーだろ、カイロは。

続き。

腹も一杯になり、途中で青空に雪山がたなびくような黒部川堤防からの展望を楽しみながら車を一路宇奈月方面へ。今日は宇奈月から黒部峡谷鉄道に乗り、鐘釣温泉という所で宿泊する手はずになっている。
さすがGW、そして開通間際のトロッコ列車ということで覚悟はしていたが、お祝いムードの宇奈月駅前はかなりの賑わい。つか、ウザイくらいの人だかり。さすが有名観光地である。駅近接の駐車場は全国のバス会社の観光バスがひしめき合って並んでおり、バスヲタならそれだけでご飯3杯は行けるような状態であった(笑)。
我々は混雑を見越して乗車券は事前予約してあった(基本的にトロッコ列車だから着席条件=満席だと乗車不可)ので、早々と改札にへんしうちょを並ばせておいてレッドアローキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!とか言いながら撮り鉄にいそしむのでありましたw(つか、この辺りから我々の行動に関してへんしうちょの「必死w」と言うリアクションが増え始めたwお互い様だろが!)
これから乗車するトロッコ列車の機関車も入れ替え作業に忙しい。軽便鉄道規格だと言う事は知っていたが、思った以上に小さいなあ。

さて、いよいよトロッコ乗車。
我々が指定されたのは機関車の真後ろの1号車。「景観的に進行方向右側が開ける」と言う的確なKenshin氏のアドバイスを受け、事前発券の強みを生かし改札最前に陣取る。「新聞長細く折っとく?」という言葉がへんしうちょより発せられる。ダービーじゃねえんだからw
改札から乗り場までダッシュと言うのも正直恥ずかしいが、かと言って「他の客に先を越されては意味がない」と言う潜在的意識の垣間見える微妙なスピードの男3人w。ガッツリと進行方向右側にタテ1列のポジをゲット致しました(笑)。
しかし、どっとトロッコに乗り込む団体で車内は満員。
うはwwちょwwババアwwwと言う状況になりかけたのだが、「読売旅行団体さんは2号車にお乗りくださーい!」と言う添乗員の声で団体は隣の車両へ移動。
他の車両はすし詰めにも関わらず、なぜか1号車だけスカスカとは言わないまでもほど良い乗車率のまま発車ベルが鳴り運転士も乗車。がくん!と大きなショック一発。列車は黒部峡谷へ向けて走り出すのでありました。

まあ感想としては、かなり楽しかった(笑)
確かに黒部峡谷鉄道は今回の旅のハイライトではあったのだが、天気が良かった事もあり車窓に広がる風景は圧倒されっぱなしでしたね。切り立つ絶壁の深い山々、V字谷に山の急斜面を落ちる雪渓、谷の底を駆ける青き黒部の清流、雪どけ水を豪快に放水するダム。遅い春を待ち焦がれたように芽吹いた若葉のアーチの中を、急カーブを、目も眩むような深い谷を、水の滴るトンネルを、小さいけれどいかにも「メカ!」と言う感じのオレンジ色の機関車が、長いトロッコを牽いて黒部の奥へ奥へと進んで行く…(このあたりはへんしうちょの映像で見てもらった方がいいかなあ。フォローよろ)。
約1時間の黒部の旅を満喫し、目的地の鐘釣駅に到着
つか、旅好きは乗る価値ありますって。マジで。
同行諸氏もかなり楽しんでくれたと思います。

さて、今宵の宿はこの鐘釣にある「鐘釣温泉旅館」。黒部川の峡谷に残る黒部の万年雪を眺めながら、宿までは駅から5分と言う事だが…
「鐘釣温泉旅館」と言う看板のある建物は発見したが、全員一度その前をスルーして先へ進んで行く(笑)。この行為に関して何故か、と後刻全員に裏を取ったところ、ここが宿とは思えない(思いたくない)と言う外観のせいだったことが判明wだって、こんなんですよ?現場用のブルーシートで補強している建物が宿だとは思いたくないじゃん(笑)…
全員宿前の遊歩道を進んだが、当然ながらその先に進んでも何があるわけでもなく、観念したように旅館の玄関をくぐるのでありましたw
こんにちわ~、と玄関をくぐった先の帳場。一応帳場ですけど、こりゃ海の家だな(笑)。メッチャ山の中だが。愛想の良い良くしゃべる女将さんに1階の食堂兼休憩所に通されて意外にも抹茶とらくがんでまずはウエルカムドリンク?なんだろうか。
お茶を出された後は女将さんはどうにも鐘釣にやって来た休憩の観光客の応対に忙しく、完全放置プレイ。まあ、別に急ぐ話でもないので客が引けた頃合を見計らってお部屋にご案内と相成りました。
どっと荷物を降ろしてくつろぐ我々。部屋の壁はシミだらけ、ひび割れだらけ。ふすまも茶ばんでいるが、気にしない。テレビもありません。黒部峡谷の奥地はまだまだかなり寒いのだが、暖を取るものもありません。まあ、ストーブなんか下手に使われたら即全焼の危険性は避けられんだろうがw。部屋の縁側から見えるのはただただ黒部の絶壁だ。

……ん?
なーんか足元が落ち着かないので、ちょっと床拝見。
どうやらこの宿、微妙に谷に向かって傾いてます(笑)

…何十年後には、宿ごと谷に落っこち(ry
まあ、それも気にしない事にする。

続く。
コメント
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