青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

ありがとうを、次のよろこびへ

2008年03月09日 17時39分02秒 | 日常
(画像:販促品)

今日は小田急の新型ロマンスカー・MSEの試乗会を撮りに行ってきました。
試乗会には参加してないんだけど、新百合ヶ丘の駅でアンケートに答えたら販促品が貰えた。
ちなみにボールペンとクリアフォルダ入り。
MSEが走ると言う事も理由だけど、自分は色々と出掛けては鉄道写真を撮るくせにあまりにも身近にあり過ぎて今までまともに小田急線って撮った事なかったんだよね。ってな訳で本日のテーマは「身近な被写体・小田急線」。
あ、文章が異常にマニアっぽいのは許せw

今日はさすがに「MSEが走る」って事で沿線にカメラ持った気合の入った人が多数。ホームのいい位置はみーんな取られちゃってるだろうな、と言う読みでカメラを構えたのは勝手知ったる実家近くの沿線で片っ端から撮ってみましたw撮影中、地元のオヤジに「どっから来た!新しいロマンスカーだろ?いい写真撮れるといいな!」と激励(笑)。すいません、一応私も地元ですw

じゃあフツーの通勤車両から行ってみっかな。
●5000系…昭和44年から現役。もう40年近くになるんだねえ。小田急の車両では最古参になってしまったが、まだ現役で頑張ってる。自分らくらいの世代だと、「小田急線」って言われるとおなかに縦型の方向幕があるこの顔の形のイメージだよね。そんな意味で私には凄く見慣れた車両なんだけど、年式も行ってるしたぶんそう遠くないうちになくなる形式でしょう。
●5200系…昭和53年から現役。5000系の派生形式でスペックはほぼ同じだけど、5000系は窓が田んぼの田型の2段窓、5200系は口型の1段窓なんで区別は付きます。当時は冷房の効きの良い車両だった記憶が。この形式には「5555」ってナンバーの車両がありまして、それに乗るととりあえず自分の中では当たりでした(笑)。
●8000系…昭和57年より現役。子供の頃に「新型電車だ!」と言えばこの8000系でしたね。ブラックマスクに角型ライトが凄く新鮮でした。その頃はまだ2600系とか前述の5000系のいわゆる小田急顔の車両ばかりでしたから。行き先がLED表示になってるのもあるけど、これは昔ながらの方向幕。「走るギャラリー電車」とか「ポケット号」とか、イベント系にも良く使われてたのが懐かしいですね。
●1000系…昭和63年から現役。小田急線で初めてのアルミ製車両ですね。つかもう20年になるのか…地下鉄方面へ走れる2代目の形式で、この形式が配備されるに従い先代の9000系のお仕事はなくなって引退。9000系は昭和47年製で5000系より若かったし、何しろ顔に特徴あったからなくなると寂しいものだ。ちなみにこの3月から箱根湯本行きの急行もなくなるんで、記念に撮っておきました(笑)。
●2000系…平成7年から現役。見た目は1000系と変わらず、これが新しい小田急顔なんでしょうか。乗り降り時間の短縮のためにワイドドアタイプとかありまして、何となく乗り降りの頻繁な各駅停車で重用されてる感じです。それまで各駅停車と言えば2600系だったんだけど、この形式が駆逐しましたね。ちなみにこの写真の左側に映ってる「熊本ラーメン」はまあまあ美味いですw
●3000系…平成14年から現役。私には小田急の3000系と言うとコレですが。物凄い勢いで車両が増えているんで、いま現在一番見る事の多い車両じゃないですかね。うーん、何となくこの車両は見た目も箱型でのっぺりし過ぎてるし、あんまり好きじゃないかなあ。軽量車体で経済性を重視してるみたいだけど、デザイン手抜きしたんじゃねーの疑惑あり。最近の流行ですかね、この車両イスも固いんだよね。
●4000系…平成19年より現役。現在の通勤型最新鋭車両。地下鉄に入れる車両としては3代目。JRのE233系ベースだと言われるとあーなるほどなーと思う。あんまり平準化し過ぎると面白くないよね。まだ乗った事ないんで細かい事良く分からんのだけど…4000系って言ったらコレだよなあ。先代の4000系は小田急で唯一米国バッド社(現ボンバルディア社)のディスクブレーキ付き台車を履いていて、夕焼けにギラリと銀輪を光らせて爆走するのがカッコ良かったんだけど。

じゃ、続いては特急用車両。
●7000系…昭和55年より現役。愛称はLSE(Luxuary Super Express)。先頭展望のいわゆるロマンスカー型特急車の現役最古参。ワインレッドに塗り変えられてたんだけど、最近旧塗装(グレーとバーミリオンオレンジ)を復活させてます。こないだ新宿から帰る時にこの形式に乗ったんだけど、ちょっと車内は傷みが出てる感じで「やっぱ古くなってるんだなー」と実感しましたね。確かこの形式のモノコック(先頭車の輪切り)が無くなった向ヶ丘遊園地の小田急博物館にあった記憶が。
●10000系…昭和62年より現役。愛称はHiSE(High-decker&High-grade&High-level Super Express)。なんか床の高い構造が交通バリアフリー法に引っかかって今や風前の灯火。お正月に会って来たけど、4編成のうち2編成が長野電鉄にトレードされちゃいました。ちなみに今日会えなかった唯一の小田急線の現役車両なんで、画像は正月の湯田中駅のものです(笑)。窓からの眺めは目線が高くていいんだけどねえ。別にデザインも古くないし…何しろ鋭角なスタイルがVSEよりカッコイイと思います。私は。
●20000系…平成3年より現役。愛称はRSE(Resort Super Express)。新宿から御殿場を結ぶ「あさぎり」号の沼津延伸に伴って作られたんじゃなかったかな。カラーリングがそれまでの赤系基調のロマンスカーとは一線を画してます。先代のSE車同様ダルマみてえに丸っこいのが特徴だね。あさぎり専用と言うわけではなく線内のロマンスカーにも充当されていますが、狭義では前面の展望車がないからロマンスカーとは言えないかも。「展望車・連接車・11両編成」がロマンスカーの定義だと思ってますんで。JRに乗り入れるのでグリーン車に相当する「スーパーシート」を持ってますね。
※JR東海371系…「あさぎり」乗り入れ先のJR東海が所有する車両。この1編成しかないです。JR東海は東海道新幹線以外にはあんまり興味ないからw
●30000系…平成8年より現役。愛称はEXE(Excellent Express)。前面展望でもなく連接車でもなく、6両+4両の編成で前後の分割併合が出来る。色合いからしてとても地味だし、「ロマンスカー」に求められる、「列車そのものへの憧れ」とか「ワクワク感」みたいなものは皆無だよな。これは乗ったら寝る人向けの車両だと思う。せっかくの旅行、ロマンスカーに乗れると思って行ったらこの編成で、「こんなのロマンスカーじゃないやい!」と泣き叫んだガキもいたかもしれないw。現在は夕方の「ホームウェイ」とか「さがみ」のようなビジネス需要中心の運用で、着席ニーズには応えてはいるんじゃないですかね。
●50000系…平成17年より現役。愛称はVSE(Vault Super Express)」。30000系で大ブーイングを喰らった小田急が「おまーらこれでどうだよ!」とばかりに満に満を持して投入した特急用車両。なんせ報道公開まで一切の情報規制、豊川の日本車両から小田急線へ移送する際にも先頭車両を布で隠したくらいの気合の入れようだったからなあ。この形式からロマンスカー伝統の「展望車・連接車・11両編成」が復活。やっぱり小田急のロマンスカーってのはこうでなきゃ。これはどう見ても乗るとはしゃぐ人向け(笑)見た瞬間のときめきが違いますわなw「小田急と言えばロマンスカー」…そんな企業イメージを改めて感じさせる車両で、ノーブルな感じの白いマスクにほのかに引かれた伝統のバーミリオンオレンジのラインがポイント。客まで白いマスクなのもポイントだなw。当然花形列車の「休日・新宿9:00発・小田原までノンストップのはこね」に常に充当されております。
●60000系…平成20年3月15日より営業開始予定。愛称はMSE(Multi Super Express) 。あ、「M」はメトロの「M」だと思ってたけど違うのね。小田急史上初の「地下鉄線内発着のロマンスカー」として落成。展望車なし、ボギー車で6+4編成なんで仕様としてはニューEXEって感じでロマカ定義からは外れるんだけど、まあ地下鉄線内で展望もクソもないしね。「霞ヶ関の千代田線と有楽町線の連絡線の配線を見せろ」とか、マニアしか言わないしw。しかしこの真っ青なカラーリングと妖しく光るライトはインパクトあるよねえ…見た瞬間に「牙を剥いた青い蛇」だなと(笑)。あと何となく北近畿タンゴ鉄道の「タンゴエクスプローラー」に似てませんかね。気のせいか。

家の近所の山の上から走り去る小田急線を見ていた幼少の頃から、駅前で東スポを待った青年時代(やな青年時代だなw)、駅のバイトで過ごした大学時代、社会人になって通勤するのも、常に私のそばには小田急線がありました。ちなみにそばと言えば「箱根そば」が一番口に合うな。箱そばはツユがうめえんだよツユがw

生まれて約30年、物心付いた時から電車と言えば小田急線だったんだよなあ。
今までありがとう、だな。
そして、ありがとうを、次のよろこびへ。

よーくんご家族も、お疲れ様でした。
コメント (4)
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