青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

師走/七里ヶ浜・腰越

2020年12月28日 17時00分00秒 | カレンダー

(師走・七里ヶ浜の払暁@江ノ島電鉄・七里ヶ浜)

また再び、おいそれと出掛けられない時期がやって来ました。北半球が冬を迎え、再び世界的な蔓延が加速して行く新型コロナウイルス。結局今年はこの未曽有の世界的なパンデミックに翻弄されながら、ある時はビクビクとある時は大胆に、それこそ見えないウイルスの影に怯えながら暮らした一年でした。おそらくもう世界からこのウイルスが消えることはなく、このウイルスが治療薬やワクチンの開発によってインフルエンザやただの風邪とそう変わらないレベルに収斂して行くまで・・・そこまでに人間の英知が勝つか、負けるかと言うところでもありましょうか。師走の朝、少し早く起きて七里ヶ浜の高台から眺めた相模湾の払暁。足元を江ノ電がゆっくりと走って行きました。

朝の電車通り。まだ人通りも少ない静かな腰越の町を、LEDにクリスマスのリースを付けた江ノ電が通り過ぎて行きます。電車通りのシンボルとして、長年江ノ電を見て来た星野寫眞館本店。昭和初期の看板建築を今に残すそのレトロな佇まいは、実にフォトジェニックに電車通りの風景を彩っています。

今年は色々あったけど、今思えばコロナ禍前に高知~岡山と回れたのはまあ良かったのかなあ、と。その他、遠征と言えるのは夏の三岐と秋の富山くらい?それも一泊も出来ない日帰りのとんぼ返りで中途半端な感は否めませんでしたね。正直なところ、来年は今年以上にさらに行動の範囲は狭まる可能性が考えられるので、そもそもこうやって12ヶ月の歳時記を綴る事が出来るのだろうか。憎むべきはコロナ、という事なのだけど、ことウイルスに対する考え方は、個々人でその認識に差異があるのもまた面倒な事だなあと思う。旅行、ライブ、エンタメ、グルメ、レジャー、それぞれに今まではみんな楽しんでいたはずなのに、自分にとって興味ないジャンルに対しては、「なんでこんな時期にそんな場所行くの?自覚がないんじゃないの?」みたいな強い言葉で自粛を求めるコロナ禍の人間たちの身勝手。自分の不要不急が他人の必要至急になっている事に気が付かないという無神経さは、さらに人の心を病むように思います。結局人の行動など政府のふわっとした言い方では縛れないのだよね。まあまずは自分と身内が罹らないように、適切に感染対策を取りながら過ごして行くしかないのでしょうが。

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