青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

あまり良くなかったこの年に寄せて

2020年12月31日 21時00分00秒 | 箱根登山鉄道

正直世界の大半の人にとって、今年は良い年ではなかったと思われるのでありますが、そんな2020年もとうとう大晦日。午前中はちょっと家を抜け出して、風祭のカマボコ屋さんに保存されている107号に年末のご挨拶をして参りました。コロナ禍の中、県境を跨いだ移動の自粛みたいなしゃらくさい話がずーっと続いていた中で、趣味的には地元神奈川県内の登山電車にはお世話になったよね。5月の試運転開始から7月の全線復旧へ向けて、動き出して繋がっていく箱根の山の電車の姿を追ったのは、個人的にも凄く楽しかったし、閉塞感が満ち満ちていた世の中を少しだけ忘れさせてくれた存在でもありました。そんな箱根の電車へのお礼も込めて、冬の日差しが煌めくボディにそっとシャッターを切りました。

大晦日に至り、日本国内が過去最高の感染者数を計上するなど全くどこまで続くのか予想もつかないウイルスの蔓延。年回りが変わったくらいで何が変わるものでもないんでしょうけど、始まりがあれば終わりがある事を信じるしかない。結局、このウイルスの感染力の尋常ならざる強さからして、政府の言う「経済を回しながら感染拡大を食い止める」なんていうご都合主義みたいな思想で戦うのは土台無理なのではないかと思われる。また、この一年を過ごしてみて、「カネ払うから、仕事もいったんストップして家にいて下さいね」と言うのは受け入れられても、「カネは出せんから、経済回すのに仕事はやって欲しい。でもそれ以外はステイホーム」というのはリスクとベネフィットが色々と釣り合わなさ過ぎるのにみんな気付いてしまったんだよね。感染者数がいくら増えようが、一個人としての対策はマスクして小まめに手洗い消毒してうがいするくらい。粛々と感染対策しながら、人の集まる場所を避けつつ、あまり無理のない程度に趣味もボチボチと続けて行こうと思います。

本年も当ブログをご愛顧いただきありがとうございました。
皆様におかれましても、良い年をお迎えください。

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