写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

薊咲く里 ウスバシロチョウ、アサギマダラと再会 

2017年05月25日 | 写真日記
    [「アサギマダラ」と言う渡りの蝶]

今年も再会できました。
季節によって遠くから来てまた去っていく渡り鳥はいろいろいますが、写真のアサギマダラチョウは海を渡り山を越えて数千キロという長い距離をを数センチという小さなきゃしゃな体で移動する驚異の能力を持つ蝶です。
ここ石川県金沢市南部の山里でも毎年のようにこのチョウと出会います、出会う個体のほとんどは単独で林道に沿って移動していますが、稀にはフジバカマが咲いているところでは集団となって吸蜜している姿を見ることもあります。
暖かくなって沖縄や九州、四国で羽化した個体がはるばる石川県へ、そしてさらに北上している途中だと思われます。
秋にはまた南下していく姿も見ることがあります。

    [野薊とウスバシロチョウ]

金沢市の山里に紫色の野薊の花が姿を見せ始めました。
その美しさに思わず手を差し伸べると指先をチクリと鋭い棘に刺されて思わず手を引っ込めます。

薊を詠んだ句に
  志度寺へ三里ときゝしあざみかな 久保田万太郎 流寓抄
この句にある志度寺は四国八十八カ所の八十六番目の札所で私の生まれた香川県の村の近くにある寺なのでなんとなく記憶している句です。
長い巡礼の旅で疲れた体を運ぶ遍路の目に映るアザミの花、それはどう見えたのでしょうか?
ちなみにアザミの花が咲く季節の讃岐は一番過ごしやすい季節です。

ノアザミが咲きはじめると草原には、はかない感じで飛び交うウスバシロチョウも現れ私の眼を惹きます。
このウスバシロチョウの動きはゆっくりと見えるのですがその飛翔の姿をカメラで捉えるのはなかなか難しく、何度も挑戦するのですが満足できるものはほとんどありません。
アザミの花言葉は[独立・報復・厳格・触れないで]ということです。
かつてスコットランドではノルウェー軍が侵攻した際、そのトゲが国土を守ったとされ、それ以来、スコットランドの標章と国花になり花言葉の「独立」「報復」もそれに由来するといわれます。

今日は野薊の花に戯れるウスバシロチョウ、渡りの蝶と言われるアサギマダラチョウの写真をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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