
寒い日もあれば暑い日もある。北陸の田植えの季節は早く訪れる、5月ゴールデンウイークは私の古里ではまだ麦の収穫も終わらないのに北陸の金沢周辺ではもう田植えの季節です。山の雪が消えれば田起こしが始まり平野部では青々と早苗が風を受けてさやさやとそよぎ始める5月下旬になると山里でも田植えもほぼ終わり、日々絶えることの無い水の管理と植えつけた苗が根を張るまでは風や流れる水の影響で土から離れる苗の補植が続きます。
冷たい雨や風の日もあればかんかん照りの汗が噴出す日もある棚田での水田での作業は見ているだけでもすさまじい重労働です。写真の人物は自分が生まれた土地や父親の残した田をどうしても守りたいということで家族の力を合わせて山間農業を守り、その地域の環境を保全する方法を探る日々を体当たりで続けています。
また彼は日本を代表するような企業の労働者として若いときから労働組合運動に参加し、より良い労働環境、労働条件の獲得のために闘い続けるなかで日本という社会を見つめる目を育ててきた労働運動の闘士でもあります。
その彼が企業を退職した後TPP問題など、従来では考えられなかったほどの厳しい農業環境の中で彼が切り開くであろう地に足をつけた農民としての新しい活動の先に見ているものを私も見てみたいと思います。
