65歳を過ぎた夫婦二人の暮らしは病院との縁が切れない。数年前に脳梗塞を患い、そのあと脳梗塞の原因を取り除く手術をして障害1級の連れ合いは二週間に一度の病院通いを欠かせない。
私も今年は数十年ぶりの入院生活を余儀なくされ、その後も風邪が長引いての病院通い。
そんな我が家に突然市役所から後期高齢者制度に関する通知文書が来た。
障害者の場合は75歳に達していない場合も「後期高齢者制度」へ移行するというものだ。
これまでの国民健康保険・老人医療保険も選べるがその選択通知がされない場合は自動的に後期高齢者医療制度に組み込まれるということだ。
選択しろといってもどちらの制度が本人にとって良いのか具体的な判断の材料がまったく無い。ことは本人の生命と家族の暮らしに直結するものなのに事前の説明も何も無く、問答無用のお達しにしか見えない。
いま国会でようやく「後期高齢者制度」が狙う老人医療の切捨てという本質、問題点が論議され始めたところで、その制度に障害者を組み込むことがどういうことなのかは全くというほど明らかにされないままにこの通知である。
昨年は増える保険料を問答無用とばかりに年金から天引きするという問題が明らかになり保険料の徴収については一部凍結や延期になっているが、受けられる医療が大幅に制限されるという基本的な大問題はそのままに4月から実施されようとしている。
つれあいの病気の関係でここ何回か大学病院へ通い、大学病院の廊下で受診を待つたくさんの人たちを見ていると難しい病気を持ちながらの闘病生活を余儀なくされる人とその家族の多いことに驚いている。
またその中で各種の障害を持つ人たちと老齢の人たちの割合の多いことを実感している。
「後期高齢者医療制度」をなにがなんでも実施しようとする人は一日でいいからこの廊下の受診待ち用のいすに座って新制度の対象の患者の身になって医療現場を見れば予算削減の目的の新しい制度がどんなに患者や家族にとって過酷な制度になるのか、その一端でも感じられるのではないかと思う日々である。
写真は「大学病院の廊下」
私も今年は数十年ぶりの入院生活を余儀なくされ、その後も風邪が長引いての病院通い。
そんな我が家に突然市役所から後期高齢者制度に関する通知文書が来た。
障害者の場合は75歳に達していない場合も「後期高齢者制度」へ移行するというものだ。
これまでの国民健康保険・老人医療保険も選べるがその選択通知がされない場合は自動的に後期高齢者医療制度に組み込まれるということだ。
選択しろといってもどちらの制度が本人にとって良いのか具体的な判断の材料がまったく無い。ことは本人の生命と家族の暮らしに直結するものなのに事前の説明も何も無く、問答無用のお達しにしか見えない。
いま国会でようやく「後期高齢者制度」が狙う老人医療の切捨てという本質、問題点が論議され始めたところで、その制度に障害者を組み込むことがどういうことなのかは全くというほど明らかにされないままにこの通知である。
昨年は増える保険料を問答無用とばかりに年金から天引きするという問題が明らかになり保険料の徴収については一部凍結や延期になっているが、受けられる医療が大幅に制限されるという基本的な大問題はそのままに4月から実施されようとしている。
つれあいの病気の関係でここ何回か大学病院へ通い、大学病院の廊下で受診を待つたくさんの人たちを見ていると難しい病気を持ちながらの闘病生活を余儀なくされる人とその家族の多いことに驚いている。
またその中で各種の障害を持つ人たちと老齢の人たちの割合の多いことを実感している。
「後期高齢者医療制度」をなにがなんでも実施しようとする人は一日でいいからこの廊下の受診待ち用のいすに座って新制度の対象の患者の身になって医療現場を見れば予算削減の目的の新しい制度がどんなに患者や家族にとって過酷な制度になるのか、その一端でも感じられるのではないかと思う日々である。
写真は「大学病院の廊下」