写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

少し昔 金沢市近郊の大根干し

2017年11月30日 | 写真日記
    [金沢市南部近郊の大根干し]

少し昔、2013年晩秋の我が家近くに冬の風物詩として現れた合掌櫓の大根干しです。
私が金沢のこの地に住み始めた数十年前には11月末になると農家の方たちが漬物用の大根を大量に干す風景が多くの大根畑で見られ冬の到来を教えてくれました。
そして4年前にはこの地域で櫓を使って干す大根干しの姿はこの畑だけになり、現在はこの畑も半分が住宅地になり大根干しは姿を消してしまいました。

    [内側から見上げる大根]

櫓の内側から見上げるとすごい光景が広がります。
数々のなまめいた白い肌をあらわにしたような艶やかな大根が遥か上まで何段にもわたって頭上に見えます。
このダイコンはまだ干されたばかりなのでむっちりと太ってしわ一本ない上物ですが10日も木枯らしに晒されるとしわしわの柔らかい漬物用の大根になります。

    [いまは高校近くに残る大根畑です]

大根干しの櫓の中で撮影していると近くの高校の生徒が通り過ぎます。
「生徒諸君、この大根干しの風景をしっかり見てくれよ。
日本農業の原風景のような、こんな風景はすぐに姿を消してしまうのだから。」
そんな声をかけたくなるひと時でした。

いまはもうこの地では見られなくなった4年前に撮った「合掌櫓での大根干し」の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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空振りだった野鳥観察 コハクチョウとの対面

2017年11月29日 | 写真日記
    [のどを潤すコハクチョウ]

コハクチョウが来ているとの情報もあり、そろそろ賑やかになっているのではないかと河北潟へバードウォッチング。
まったく我流のウォッチングなのでその時その時に出会う野鳥を楽しむいい加減なものですが、それでもある程度野鳥との出会いがある河北潟と干拓農地を回るのは楽しみです。
が、27日の河北潟は全くの空振りに近いもので出会えてシャッターを押したのは数えるばかりの野鳥だけでした。
さすがにハクチョウはその大きな体を隠せないのか60羽ほどの集団がイネの二番穂をしごきとるように食べているのをみかけました。
写真は二番穂がある田から畔一つ越えた水場でのどを潤しているハクチョウたちです。

    [電線のツグミ]

冬になると地上に降りて餌を探す小さな野鳥のツグミですが、まだあまり地上では見かけること無く電線に留まってこちらの動きを眺めていました。

    [鷹の仲間 ノスリ]

河北潟ではミサゴとともに最もよく見かける猛禽のノスリです。
不作だったこの日もなんとか数羽の姿を見かけましたが、いずれも遠くを飛んでいるものでした。

もう夜遅いので大急ぎで河北潟の野鳥「ハクチョウ」「ノスリ」「ツグミ」の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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初冬を迎えて最後の輝き 秋バラと冬桜

2017年11月28日 | 写真日記
    [秋バラ 最後の輝き]

晩秋から冬にかけて悪天候が当たり前の金沢の人たち誰もが言う「もうけもの」という言葉がぴったりの晴天でした。
小春日和という言葉はこんな日のためにある言葉でしょうか、一昨日までの荒天がどこかへ行ってしまい表日本のような好天の二日間になりました。
そんな暖かいお天気さんに誘われてちょっと卯辰山公園の奥のバラ園へ。
殆どの花が枯れて剪定されすっかり寂しくなったバラ園で青空からの陽光を浴びてたった一つ残された紅薔薇が輝いていました。

    [春と見まごう冬の桜]

「十月桜」でしょうか、10月後半から咲き始めた卯辰山の小さな桜の花が春のような花を見せていました。
毎年冬を迎えるころにこの季節の桜としては比較的大きな花をつける樹ですが先日からの荒れた日々にも枝から落とされずにしっかりと咲いていました。
美しい冬の桜です。

    [冬桜を愛でる]

冬を目前にして卯辰山公園、それもずっと奥にある奥卯辰山公園はほとんど市民の姿は見えませんが、たくさんの十月桜の樹があり、可愛い花を今を盛りとつけています。
もちろん春の桜ほどのあでやかさはありませんが・・・、一つ一つのすてきな花ビラをゆっくりと楽しんだ小春日和のひと時でした。

今日は金沢ではとても珍しい小春日和の公園で見つけた花の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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波と戯れる夕陽 白山市徳光海岸

2017年11月27日 | 写真日記
    [波の向こうに 16時33分]

所用で海岸線に出かけたところ、丁度夕陽の時間になっていつもの夕陽ポイントに。
少し車で移動しているうちに日本海の夕陽はつるべ落としのようにそのスピードを速めながら海面に向かいます。
昨日までの悪天候は何処に行ったかと思うほどの好天になりましたが、このあたりの海としては静かな方だということですがさすがに日本海らしく海面は「白馬」に例えられる飛沫を伴う波が沖合から岸辺に次から次へと押し寄せていました。
その飛沫と戯れるような夕陽が海面に近づいていました。

    [夕陽は縦長のダルマに 16時36分]

前の写真から3分後に海面に届いた夕陽はいわゆる「だるま夕陽」それもダルマの胡坐をかいた足の部分が長く伸びて波をけ飛ばすような形になりました。
というより水平線の手前の波がダルマの底辺部を洗うように泡立ちます。

    [夕陽を隠すほどに波が 16時38分]

海面に半分ほど没した夕陽を大波が隠すほどになりました。
写真では見えませんが、この波を楽しむ数人のサーファーの姿がありました。
静かな瀬戸内の浜波を見ながら育った私には恐ろしいほどの大波に見えますが・・・、地元のサーファーにはまだ物足りない波だとのことです。
いずれにしてもたまたま居合わせたような今日の夕陽ポイントでしたが、とても素敵な風景をさつ楽しむことが出来た嬉しい時間でした。
ちなみにこのあと夕陽が水面に没したのは16時39分10秒でした。

今日は波と戯れるような夕陽の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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七尾湾夕・夜景

2017年11月26日 | 写真日記
    [露天風呂から見る能登の内海]

連れ合いの誕生日を祝うということで娘夫婦が招待してくれた能登の温泉宿。
特別な予定もなく、ただゆっくりと時間を過ごす一泊二日でした。
連れ合いは娘とカラオケ三昧、私はそちらには興味がないので豊富な品ぞろえのコミックコーナーで気になっていた「ヒカルの碁」という長編マンガを読み、気が向けば写真を撮り温泉に入るという何もしないゆっくりした時間を過ごすことができました。
お昼から露天風呂に行くとなんともすばらしい風景が展開していたので慌ててカメラを持ち込みシャッターを切りました。
テレビの温泉巡り番組などでよく見る画像ですが・・・、いつかチャンスがあればと思っていたものです。
もちろんとてもいいお湯で満足でした。

    [七尾湾夕景]

昼の風呂浴びの後長編コミックに取り掛かり面白さにつられて3冊ほど読み終わり目の前の窓の先を見るともう夕方の海と少し夕焼け色を帯びた大きな雲が広がっていました。
こちらへ来る途中の能登半島の日本海側、外海はとてもあれていましたが内海にあたる七尾湾は静かな夕方を迎えています。

    [星が見える夜景を撮ってみました]

とても早く床に就いたので夜の1時過ぎに目が覚めてカーテンの外を覗いてみると、思いがけなく星が見えていました。
夜景撮影は全く予定していなかったので持参のカメラはミラーレスカメラ一台、もちろん三脚もなし。
それでもあまりにも美しい夜景に惹かれて手持ちでシャッターを押してみました。
私は夜景写真は高感度の効くフルサイズのカメラを使って感度を上げ三脚を使っています。
それが使えないので結果は惨敗、その中でもマシだった一枚を恥を忍んで公開です。
このあとまた床に入り7時までぐっすりと・・・。

今日は能登の夕・夜景写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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歓迎コハクチョウ御一行 河北潟干拓地

2017年11月25日 | 写真日記
    [長旅の疲れをいやす二番穂]

石川県能登半島の根っこにあたる河北潟周辺は北の大陸から渡ってくる野鳥の楽園として多くのバードウォッチャーに知られる存在です。
今年はもうコハクチョウが越冬に訪れているとの情報がたくさん入っています。
一般的にハクチョウは湖面や川面に静かな美しい姿を見せているというイメージですが、ここ河北潟周辺では干拓農地の広がる田んぼで夜を過ごし今の季節は田んぼの二番穂(ひこばえ)を食べて栄養を取るという暮らしが中心のようです。
ということで稲の刈り取りの後2か月ほど経って成長したひこばえの稲穂の中で見え隠れするという不思議な光景を見ることがよくあります。
滞在は来年の3月ごろまで、能登の豊かな自然の中で十分な休養をとり幼鳥も無事に成長した姿で北へ帰っていってもらいたいものです。

    [河北潟と言えばミサゴ]

潟湖の岸辺の木の枝で湖面を見張っていた猛禽がえものを見つけたのでしょうか、飛び立ちました。
水辺の漁の名人といわれる大型の鷹の仲間「ミサゴ」です。
英名は「オスプレイ」ですが、よく落ちる米軍ヘリと違って狙った魚を獲る能力は優れたものがあります。
時には獲物が大物すぎて水中に引きずり込まれそうになりながらも水の中からの力強い羽ばたきで大魚を抜き揚げる場面の迫力は大変なものです。

    [大物を食卓へ]

ミサゴが大きな魚を両爪にかけて運んでいきます。
ミサゴの漁は水面や水上、ときには水中になりますから獲物を食べるのは安全な樹の枝か誰も邪魔ものの居ない地上になります。
子育て中は巣に運んで子どもにも与えなければと遠くの我が家まで運ぶことになります。
そんな獲物を狙うトビやカラス、鷹などを用心しながら飛んでいきました。

このあと私は明日の夕方までPCから離れるので少し早いのですが、私の冬の主な撮影フィールドとなる河北潟で見つけた野鳥「コハクチョウ」と「ミサゴ」の写真三枚をアップして今日のブログ[写真師の新カメラ日記]を更新しました。



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金沢市南部丘陵の晩秋

2017年11月24日 | 写真日記
    [銀杏の黄葉]

金沢市の南部を取り巻く丘陵部、繁華街からものの30分も車を走らせるとダム湖を囲んで山里が点在し、農地や林、山林などの分厚い自然のなかに豊かな動植物の世界が広がっています。
この地域は雪のない春から秋にかけては私の主要な撮影フィールドとして山野草やリスからニホンカモシカなど動物たち、この地域の食物連鎖の頂点に立つオオタカをはじめとする野鳥たちの姿を撮っています。
写真は地域の中心となるダム湖の岸辺にある広場に立つ銀杏並木の黄葉です。

    [柿の木に熊の爪痕]

すぐそこに迫った冬眠を前にしてこの地域の熊たちは冬の間を子育てをしながらの冬眠に備えて手当たり次第に食べられるものを食しています。
山里の柿の実などは最高のごちそうで手の届く範囲の実だけでなく樹を登り枝を折って採って食べています。
写真はその柿の木に登る時につけた真新しい熊の爪痕です。
さすがにこの写真は近くに熊が残っている場合もあるので車に乗ったまま撮った写真です。

    [初雪が残る林で]

金沢市の南部丘陵の林ではほとんどが裸木となり枯れ葉が分厚く敷き詰められたようになっています。
つい最近積もった初雪がその枯れ葉の上に残っていました。
今年の山里撮影はそろそろ終わりになり、これからは海岸線や湖沼や川面の冬鳥たちが主な被写体に変わります。

今日は初冬を迎えようとする金沢市南部丘陵の写真を三枚アップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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加賀海岸 戯れる波と夕陽を

2017年11月23日 | 写真日記
    [夕陽は波立つ海へ]

能登半島志賀町高浜出身の生涯反骨の人、戦前は治安維持法による弾圧を受けるもプロレタリア歌人としての節を貫き、戦後は赤旗歌壇の選者を10年も続けるなど私の尊敬する歌人「坪野哲久(昭和63年没)」が詠った能登の海はこの写真のような風景だったのでしょうか。

  母のくににかへり来しなや炎々と冬涛壓して太陽没む 坪野哲久

志賀町の美しい千鳥ヶ浜に立つ歌碑に記された歌ですが同じ歌碑に記された解説によれば、「故郷の能登で病に伏す母を訪ねた時に見た能登の海の夕陽は魂を揺するほど美しくも厳しい浄土のようだった」という意の歌だとのことです。
昭和13年、自らも貧困と病に苦しんでいたころの作と思われます。

    [波濤との戯れ]

水平線の上に分厚い雲が広がり下がって来た夕陽も海に没する前に雲に遮られます。
雲に隠れる前に夕陽は大波の飛沫と戯れるように海面を斜光で照らして雲の中に。

    [夕明かりの沖から押し寄せる]

夕陽が水平線の上の雲に遮られ、オレンジ色の夕明かりも届かなくなっても次から次に押し寄せる波は一つとして同じ形のものはなく白い煙のような飛沫をあげながら岸辺に立つ私に向かって迫ってきていました。

今日は21日に撮影の加賀海岸の夕陽と波の写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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夕景写真 白山・波頭・月 

2017年11月22日 | 写真日記
    [夕照の白山]

21日は朝から夜まで晴天、わが家から夕方の空を見てさぞや素敵な夕景が見られるのではと白山市の海岸へ。
いつもの夕景ポイントにつくと夕日に照らされた独立峰としての素晴らしい白山の姿が浮かび上がっていました。

    [夕陽の中の波頭]

目を日本海に転じると荒々しい波が次々と押し寄せていました。
夕陽の中の波濤に焦点を合わせて変化の続く波の飛沫を撮り続けていました。
中には写真のような山の頂の林に見える波も。

    [夕月が西の空に]

夕陽が落ちてまだ明るさの残る夕空に綺麗な三日月が浮かんでいました。
新月から三日目、典型的な三日月です。

夕景の中の山と波と三日月、落語の三題噺ではありませんがいずれも美しい被写体との出会いでした。
夕景写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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金沢市内紅葉 珠姫の菩提寺「天徳院」

2017年11月21日 | 写真日記
    [やはり来ました天徳院]

今年もやってきました、金沢市内でも前田家の珠姫の菩提寺として知られる小立野台にある曹洞宗の名刹「天徳院」重要文化財でもある山門を潜ると紅葉色の広がる晩秋の庭園です。

    [本堂前の庭は紅葉色]

山門を潜ると回廊に囲まれる広い庭園、晩秋の今はもみじの色が映り込む参道が本堂に向かいます。
毎年伺うお庭ですが雨の合間に駈けつけた今年の天徳院の紅葉は例年にも増して美しく感じます。

    [濡れたもみじの艶やかさ]

すでに庭には多くの落ち葉が降り積み紅いもみじの絨毯は艶やかにしっとりと広がっていました。
時折り観光客が訪れる静かな秋のひと時を楽しみました。

連日の紅葉写真ですが、名刹の紅葉を撮った写真三枚をアップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



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