前日facebookで思いもかけない顔が並んだ写真を見ました。それは最近反原発の言動を強めていることでマスメディアなどで評判の自民党衆議院議員の河野太郎氏と党創立以来の80年余を戦争反対、民衆の立場で数多くの弾圧にも屈せず戦い続けてきた自民党とは対極にある党の地方議員を含む数人が満面に笑みを浮かべて写っている写真です。場所は河野太郎氏の講演を中心にした原発反対の講演会会場のようです。
facebookで私は正直「自民党の衆議院議員と民衆の立場に立ち続けている党の地方議員が肝胆あい照らす関係です」というような写真は見たくありませんでした。所属政党や支持政党の違いがあっても「原発を無くす」という一致点で、同一の集会に出ることや発言すること、成功のために協力することに異論があるわけではありません。そのために力を尽くそうとする人たちと協力することは私自身も日ごろ実行していることです。しかし現在も財界やアメリカの意向のままの政治、原発推進の政治を続けようとしている自民党に籍を置く現職国会議員とその党とは対極の立場にある私が支持する政党の地方議員が、反原発ということで意気投合はしても党と党、議員と議員の関係を度外視した写真は撮るべきではないし、ましてや公開するべきものではないと思っています。
そんな思いで「こんな写真を見たくなかった」とコメントしたのですが、少々物議をかもしたようでその後のコメントではどうも私は頑迷で大切な問題で統一して戦うことも理解できない人物になったようです。河野太郎個人に付いては私の感じるところを書いただけで、そのことに他の人たちにも同調しろといっているわけではありません。ただ政党という存在を抜きに政治をどう変えていくかということが語れないことは少し社会をよい方向に変えたいという行動をした人ならばわかると思うのですが。
「たかが写真一枚で」と思う方もあるかもしれませんが、写真は真実を写すのではなく事実を写すものです。その写真で何を伝えようとするかで一枚の写真の意味は全く違ってきます。
今日公開した写真は雲海の向こうの日の出を写したものですが、これを見た多くの人は相当高い山から写した「山岳写真」だと思うでしょうが、それは霧の直ぐ下にある町が全く見えないからで、実は標高800メートルほどの山から写したものなのです。私は写真を撮ることを続けているからこそ前述したような写真は公的な人であれば誤解を与えないように扱うべきだと思っています。