写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

TPPと山間集落ー医王山山麓ー

2011年11月20日 | 写真
金沢市と富山県南砺市の間にある医王山は四季それぞれに美しい自然を見られ、山好きの金沢市民にとってはとても親しみ深い山で、いつも登山の人たちやサイクリング、ツーリング、ドライブ、そしてキャンプなどを楽しむ山となっています。
しかしそこで住む人にとっては話しは違ってきます。冬は雪が多く耕せる土地は少なく山仕事で生計を立てるにはとても出来ません。それでもその少ない土地の有効利用に努め日本独特の山間農村集落として自然環境を守っています。おそらく今話題になっている「TPP」なるものはそんな山間部に暮らす人たちの生活を根こそぎ壊してしまうことでしょう。そしてそのことは農山村というよりも、昔から営々として農山村の人たちが共生してきた守ってきた里山の自然そのものをも壊してしまうことになります。
「TPP」を考えるときには「儲け」「損」という単純化した考えのその奥に隠されている複雑に有機的に結び合いながら作り上げられた日本の「社会」や「自然」をどう守り豊かにしていくかを考える必要があるのでしょうね。
今日の写真は、そんな山麓の中にある集落の朝です。この辺りは間もなく雪が訪れ冬の暮らしに入ります。
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「神頼み」したい日ー日本シリーズ最終戦にー

2011年11月19日 | 写真
中日ドラゴンズ、ソフトバンクホークス両チームのフアンにとって今日明日は「神頼み」をしたいような一日だっただろう。先ほど日本シリーズ第六戦が中日ドラゴンズの勝利で終わり、いよいよ明日の最終の第七戦で決着することになる。第五戦こそ少し点差がついたが今日の第六戦を含めてそれぞれ最少得点差を争う投手戦というシーソーゲーム。好試合が続く稀に見る激戦となっていて、今日はどちらかというと中日ファンが、明日は両チームのフアンが「神頼み」したくなるのだろう。
私自身はどちらかといえば中日ドラゴンズの肩を持ちたくなるのですが、秋山監督が率いるチームにも惹かれます。明日の決戦が楽しみです。
今日の写真は銀杏の黄色い葉が参道を黄色く染めた山里の神社です。
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この国の形 ー紅葉色に輝けー

2011年11月18日 | 写真
今夜はある会合でいま問題になっているTPP(環太平洋連携協定)の話題で議論百出でした。政府や民主党中心部は国民がTPPの何たるかを知る前にアメリカや財界の意を受けて事を運ぼうと急いでTPPへの参加を急いでいます。
その人たちが最初に持ち出したのが「第二の開国論」世界の国から仲間はずれにならないように、との極めて情緒的な感情に訴える論でした。しかし一番肝心な内容についてはほとんど説明がありません。
私は世界の国々とどう付き合うかということに付いては、なによりも各国の置かれた条件を生かし、主権を尊重し、互恵平等の付き合い、食料主権、経済主権を尊重した経済関係こそを発展させることが大切だと思っています。日本はいま米国と並んで世界でももっとも関税の低い(国内産業を破壊しても)開かれた国でTPP推進派がいうこのままでは世界からおいていかれるという印象を国民に与えることは大変な間違いだと思います。この国の形を決めるのは日本国民であって、アメリカの意向や日本財界の使い走りのような野田内閣でないことは明らかです。日本の形を変えるかもしれない大切な問題についてはもっともっと慎重に国民的議論を尽くさなければならないと思います。
今日の写真はTPPでもっとも打撃を受けそうな農村の農家の庭で色づきはじめた紅葉です。
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柿すだれ ー干し柿ー

2011年11月17日 | 写真
今日は連れ合いの受診のために午前中に病院へ、診察が終わるまで私は金沢の紅葉の名所のひとつ「卯辰山」に様子を見に行きました。結論から言えば少し色づいていますが、見ごろはもう少し時間が必要のようです。今日の紅葉はこれから現像なので公開は二、三日後になります。
本日の公開写真は「柿すだれ」、石川県小松市の山里で見つけた干し柿です。営業用に作るもの以外でこれだけ沢山吊るしたものはなかなかありません。もうそろそろ美味しいのでは?と思えるほどの色、形になっていました。手にとりたいような見ごたえのある光景でした。
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鮭回帰 ー南限の母なる川ー

2011年11月16日 | 写真
いま日本海に注ぐ河川に鮭が回帰しています。ここ石川県の手取川はその南限に位置するといわれ、その資源調査のために全国から応募したものの中から許可された釣り師が本州では珍しい河川での大物釣りに挑戦しています。この写真を写したポイントは河口の近くなのですが、産卵の相手と場所を探していたのでしょうか?産卵は終わったのでしょうか?体の痛んだ場所が斑点となり、シャチのような模様になっていました。すでに産卵が終わって息絶え、川底や岸辺に横たわりカラスや鳶、鷹などに狙われているものもあちらこちらで目に付きます。
毎年この場所に来ると、生命の神秘というか、子孫を残すことの厳しさのようなものが冷たい初冬の空気感と共にわが身にしみこんできます。
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兼六園紅葉-5 苔と木の実と散る紅葉

2011年11月15日 | 写真
昨日、今日と石川県でおやっ?とおもうニュースがありました。先月自衛隊の小松基地近くの市街地にF15が燃料タンクを落とすという事故があり、それ以来F15の訓練を中止していたのですが先週末に自衛隊から訓練再開の申し入れがあり基地のある小松市市長は了承のニュアンスでした。ここまでは従来どおりで訓練中止も再開のためのセレモニーのようなものだったのですが、今回は地元の小松市、能美市の両市議会が待ったをかけました。長い間市長や自衛隊の思惑のままだった議会が独自の判断を明らかにするようになったこと、そのことが驚きです。きっと能美市議会で共産党が複数議席を確保し議案提案権を持っていることが住民の意思を尊重せざるを得ない一因となったのではないかと考えられます。
今日の写真は「兼六園の紅葉シリーズ」で、兼六園には所々苔が園庭を覆っている場所があり、小雨に濡れて樹間を漏れる朝の光に艶めく苔の上に落ちた赤い木の実とちりばめられた紅葉が美しい光景を作り出していました。
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観光写真 兼六園ー雪吊りほぼ終了ー

2011年11月14日 | 写真
11月3日に始まった、北陸の湿った重たい雪から樹木を守る「雪吊り」は当ブログでも11月5日に公開しましたがその作業が兼六園の主だった樹木では終了。「唐崎の松」周辺の木々も写真のとおりにキレイな幾何学模様を霞池の水面に映しこんでいます。3.11の東日本大震災で延期されていた宮城県の県議会議員選挙が昨日投開票、昨夜は最終議席の決定まで目が話せず日付が変わってから床につきました。全党をあげて被災者と一緒に復興に取り組んできた日本共産党は議席を倍加させる4議席を獲得することが出来ました。そのなかには定数2の選挙区も含まれ、地域住民の期待が感じられる結果でした。
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兼六園紅葉 4 ーベンチのモミジー

2011年11月13日 | 写真
前夜の雨でぬれた兼六園内のベンチに枝を離れたモミジ葉が張り付いています。少し雨水が溜まったベンチの表面に紅葉の枝が映りこんでいます。いつもはベンチに座って霞池の水面で遊ぶ水鳥を見る人がいるのですがこれだけ濡れていては座る人はいなくて紅葉の朱色の映り込みがアートのような雰囲気を漂わせていました。
ところで今日はフィギュア男子のフリー、女子のゴルフツアー、全日本テニス、女子バレーボール、そしてプロ野球日本シリーズとテレビ・ラジオは熱戦を中継していて、思わず手を握り締める場面が沢山あります。しかし国民の未来に大変な影響を与えるTPP問題については通り一遍の「損」「得」報道がそのほとんどを占めていて内容の持つ危険性や日米の財界、政府の思惑に付いては掘り下げたものはありませんでした。
今日の赤旗投稿欄でマスメディアが財界に取り込まれることの結果がどんなに危険なことかを本多勝一氏が石川真澄氏の言葉に触れながら説いています。感心しました。
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兼六園の啄木鳥ーコゲラー

2011年11月12日 | 写真
小型のキツツキの仲間、コゲラを兼六園で見ました。この朝はカワセミの飛び去るのも目にし、そのほかジョウビタキなど数種類の小鳥も姿を見せていました。いつかも書いたことがありますが、兼六園は知る人ぞ知るバードウォッチングの名所で野生の小鳥を身近に数多く見ることの出来る場所となっています。兼六園では犬の散歩もなく水も餌になる木の実や小魚も豊富で観光客も含めて小鳥達は人間を怖がることもなく自然の姿を見せてくれます。
金沢の兼六園に来たときは少し視点を変えて鳥の姿を探してみてください。新しい発見があるかもしれません。
写真はキツツキの仲間の「コゲラ」が木の枝をつついて餌をとっているところです。
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晩秋の白山麓ー柿、大根、自然薯を干すー

2011年11月11日 | 写真
冬を迎える準備も終盤に入った白山の麓では、柿は干し柿にして大根は漬物用の干し大根に、そして雪の降る前に山で掘り当てた立派な自然薯(自然のなかの山芋)も保存のための乾燥です。この季節の山の麓ではいつ雪が来ても不思議ではありません。少しでも太陽の顔を見ると人々はすぐ筵を広げて山の幸をその上に広げています。
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