写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

TPPと山間集落ー医王山山麓ー

2011年11月20日 | 写真
金沢市と富山県南砺市の間にある医王山は四季それぞれに美しい自然を見られ、山好きの金沢市民にとってはとても親しみ深い山で、いつも登山の人たちやサイクリング、ツーリング、ドライブ、そしてキャンプなどを楽しむ山となっています。
しかしそこで住む人にとっては話しは違ってきます。冬は雪が多く耕せる土地は少なく山仕事で生計を立てるにはとても出来ません。それでもその少ない土地の有効利用に努め日本独特の山間農村集落として自然環境を守っています。おそらく今話題になっている「TPP」なるものはそんな山間部に暮らす人たちの生活を根こそぎ壊してしまうことでしょう。そしてそのことは農山村というよりも、昔から営々として農山村の人たちが共生してきた守ってきた里山の自然そのものをも壊してしまうことになります。
「TPP」を考えるときには「儲け」「損」という単純化した考えのその奥に隠されている複雑に有機的に結び合いながら作り上げられた日本の「社会」や「自然」をどう守り豊かにしていくかを考える必要があるのでしょうね。
今日の写真は、そんな山麓の中にある集落の朝です。この辺りは間もなく雪が訪れ冬の暮らしに入ります。
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