御茶ノ水駅へ降り立ったのは14時30分頃で、店頭へはその10分後に。行列が33人であることを確認すると、今回もお店のトイレで用を足し列の最後尾へ。約90分並んで入店し、その10分後にラーメンが配膳されました。この日も麺上げは助手さんで、トイレを借りる際厨房内にお見かけした店主さんには、その後御目にかかることはありませんでした。
大ラーメン、大蒜脂+生卵。
麺は重ね丼方式で。が、ピロンと1本垂れた麺を通してテーブルの上にスープがポトポトと。
今回、スプーンでグルが中央付近に振りかけられたのを初めて目撃しました。
盛り上がった部分からは、茹で加減によって弱められたであろうシコシコ感が伝わって来ました。
スープに浸かって引き締まったことで、密集度が高いという性質を知ることになりました。
最後は卵黄を溶いて。
野菜丼には固形脂と野菜と豚と大蒜。助手さんから固形脂が野菜の上に載ったことを謝られましたが、こちらの方が食べ易く嬉しいです。
普段より火の入りの深い野菜を寄り集めて口に入れるとギュッという音が。
脂身が全体にバランス良く存在する豚を箸で一口サイズに折り畳んで、一気に口の中に放り込みました。
ドライな舌触りでサックリと言う具合に裂けた豚。
提供直前に纏ったのか、射抜くような塩気を感じるタレをたっぷりと纏った豚。
鮮やかな茶色い部分と白濁した部分が混在するスープ。
微細な油滴が表面を覆う、豚感と調味料の主張共に控えめのかなりあっさりとした味わいで、サラサラとしたというイメージ。完食後「薄くなかったですか?」と聞かれ、その時は醤油のことを指しているのかと思ったのですが、振り返るとそういうことだったのでしょうか?
細かく刻まれた大蒜は全体に塗して。
トロっとしてじんわりと甘さが広がる固形脂。
生卵。
約15分程で完食し、助手さんに年始のご挨拶をして退店し、36人の行列を横目に神保町駅へ向かいました。
この記事が公開された本日は私の誕生日。この一年、コロナ禍によって多くの方々が苦難の日々を過ごされたことと思います。しかし、そもそも私はその影響を受けるような充実した日々を送っていたわけではありませんので、公私ともにこれといった不都合を感じることはありませんでした。従いまして、特に長生きしたいとは思っていませんが、今となっては親より先に死なないことが、唯一出来る親孝行という意味で、来年の誕生日を健康体で迎えることが今年の目標です。