令和元年度最終日のことです。16時45分過ぎに到着すると店前にすら行列は無く、早仕舞いか?と。一度深呼吸して心を落ち着かせてから店頭の札が「営業中」となっていることを確認した上で店内を覗くと、助手さんから「何人?」と声が掛かり、人差し指だけを立てると直ぐに店内の空席に案内されました。店主さんは私の姿を確認するなり、既に大量に麺が躍る大きな鍋に追加で麺を投入していました。神田神保町店でこんな状況は初めて、やはり新型コロナウィルス感染症の影響なのでしょう。
大豚、大蒜多め脂+生卵
前回に比べてかなり量が増えた気がします。
横から見ると量の多さがハッキリと分かります。
火の入りが浅いのかそれとも性質なのか、形状の角と小麦粉密度高めのバキボキとした食感が伝わる、富士丸タイプの硬めに仕上がった麺。
麺が自立した姿からも分かるように、スープを吸って表面が飴色に変化してもその硬さは変わらず。もっともっと食べられそうでこの麺大好きです。
細かなフワトロの脂は半分を卵の器に移して。半分はそのまま麺に絡めて。
しんなりとしたことでそれぞれが密集して絡み合ったもやしとキャベツの甘さが印象的な野菜は、増さずともかなりの量で。いつもありがとうございます。
豚は6つあり、どれも薄く切られていました。
しっとりとしてロースハムのような豚。
プリンっとした脂身から甘味を発する豚。
予めやや塩味が勝ったたっぷりのタレが表面を覆う豚は、それによって多めの脂身もサッパリとした後味に。
みっちりとした弾力ある赤身は食べ応え充分。
脂身少な目ながら、きめ細やかな肉質の赤身なのでスッと歯が入る軟らかな豚。
こちらも、薄いというだけでは説明がつかない軟らかさのサッパリとした上品な味わいの豚。
どれかの豚から剥がれ落ちたであろう脂身はプルプル。
初めて気が付いたのですが、全てのスープが注がれる丼の底に、醤油ダレと一緒にこれ位の豚が入れられていました。
細かく刻まれてサラッとした大蒜にはツンっとした辛味が。
表面に液体油の層が厚めに存在しているスープは、最初に一口含むと液体油と醤油の存在感があっという間に口の中を支配し、その後に控えめな豚による出汁感が迫って来るもの。ここ最近では覚えが無い位に、油の主張が強めでした。
この日もレンゲを持参するのを忘れてしまいました。したがって、卵黄と白身を分けないまま、麺をこちらに移してよくかき混ぜて食べました。
15分程で完食。丼を上げると「足りた?」「足りました、お腹一杯になりました。」「これから飲みに行くの?バレちゃったねぇ。」と早速店主さんに前回の件をいじられて退店しました。
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