11月中旬の土曜日のことです。午前中に県内で所用を済ませてから向かいました。14時30分に到着すると、店頭の看板は「本日の営業は終了しました」に。諦めきれず、図々しくも店内
を覗き込み、お願いを。調理中の店主さんには、これまでにない位に難色(不機嫌な様子とも)を示されましたが、助手さんに何とか許可を得て、63人の行列に続くことができました。それ
から、18時07分に入店するまでに、46人以上が閉店を告げられていました。そして、18時24分にラーメンが配膳されました。なお、この日の閉店は、14時24分のことでした。
大豚、大蒜脂+ネギ+うずら玉子(5コ)。
麺丼。
麺。かなりお疲れの店主さんが、素手で振りかけたグルの姿がはっきりと目視できます。
1分間隔で2度に渡って投入された麺は、都合4分経った頃から麺上げが始まり、2分強を要して、ようやくという雰囲気で鍋から丼まで、平ざるを引きずるようにして移動させながら、5つ
の丼に振り分けられました。そして、びっくりすることに、4杯目に提供された私の丼には、当初からずっと鍋の中で滞留し続け、計約10分間茹でられた、それなりの量の麺が追加されまし
た。
追加された、頂上付近のものは、ふっくらとしてにゅるっとしつつも、軟らかすぎるということはなく。水道水を注ぎ続ける等して、温度管理をしていたからでしょうか。
丼に沈んでいたものは、シコッとした弾力を持っており、スープからの浸食に抗う強さがありました。
固形脂はぷるぷるの背脂。
野菜丼。
鮮やかなキャベツ比率の高い野菜は、バリっと音を発して。
裏側にもネトッとした脂身が存在し、その存在感は赤身を上回り、ほとんど脂身だったと錯覚してしまった豚。
ビジュアルから、乾燥した肉質を想像させるも、驚くほどにしっとりとしていた豚。
赤身はカチッコロッ、脂身はプリンっとしていた豚。
表面が焦げたように見える、不思議な見た目の脂身はさっぱりとして。
麺や野菜を食べている途中に分裂してしまったであろう豚は、ゴロゴロとしたもの。
分厚く切られた豚は、舌の上で溶けるような脂身を携えていました。
茶色く色付いた外見どおりの深い乳化度合いで、奥行きと言い換えられる甘さを強烈に伝え、しょっぱさはほとんどなかったスープ。そんなことはないのでしょうが、時折、バターのような風味を感じました。
パラパラとしていた大蒜は、他の食材を邪魔することなく。
ネギ、100円。独特の香りが強かったです。
うずら玉子(5コ)、100円。二郎でうずらを頼むのは恐らく初めて。黄身と白身に食感の違いを感じなかったのは、味が染みて白身が軟くなったからかな。
ラストロットの配膳が終わった頃来店した常連さんに特別メニューが提供される様を眺めながら、およそ24分を要して完食。片付け作業が一段落した厨房内の店主さんから、いつものように「足りた?」のご挨拶を頂いた後、お礼を伝え、退店しました。
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