ここからは、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、大阪府、兵庫県及び福岡県に緊急事態宣言が発出された日以降のことです。
4月上旬の平日、予定されていた電話会議が急遽延期となった為、使用期限の迫った休日出勤の振替休暇を午後から取得しました。そして、新型コロナウィルス感染症拡大の影響により通常営業を自粛した越谷店で持ち帰り用の豚と麺を購入した後、神田神保町店へ向かう計画を立て、自家用車で越谷市を目指し職場を出立。午後2時頃、越谷店に到着するとシャッターが完全に降りており、薄々は事態を予測しつつも、図々しくも裏口から店内を覗き「もうお終い?」と聞くと、「何も残ってないよ。」と店主さん。憐れんだ女性助手さんに「店主さんが作った絶妙な茹で加減の茹で卵を持っていけば。」と勧められ、無料配布中のもの1つを持参した袋に入れ、お店を後にしました。尚、せっかくマスクを持参したのに使うのを忘れ、ずっとコートのポケットの中にしまったままだったのを、退店後に気が付く痛恨のミス。軽率な行動で危機意識が足りません、店主さん助手さん申し訳ありませんでした。
気を取り直して越谷駅から電車を乗り継ぎ、15時過ぎにお店に到着すると店外待ちは9人。40分後にはラーメンが配膳されました。
大豚入り、大蒜多め野菜脂+生卵。通常仕様の大での提供に「マスクをしていたから気が付かれなかったのかな?」と思いつつも、着席するなり「今日は早いな。」とのご挨拶があったのでそんなはずは・・・この真相は後程明らかに。
麺量はこれ位。普通の大?
確かに角を感知することで平たい形状を感じ取れる硬めの麺は強い弾力を楽しめました。この硬さは、茹で加減というよりも製麺過程の小麦粉密集度合に起因する気がします。
最後はお決まりの、卵黄を中央に配置してから良くかき混ぜて。
僅かにシャキシャキ感の残るもやしとキャベツの放つ甘さに固形脂のコクが加わって、そのままかなりの量を食べ進めてしまった野菜。
豚は薄目にスライスされたものが5つ。サシの入り具合からその軟らかさが伝わってくる豚。
美しい脂身が嬉しい豚は、引っ繰り返すとタレの浸みた脂身が表面を覆い尽くす端豚でした。
瑞々しさ満点の赤身なので心地良い歯応えが感じられます。
ただでさえ箸で持ち上げると自重で崩れそうなのに、スープに浸ることによってさらに軟らかさが増した豚。
ほぼ赤身ながら全体に回ったサシのお陰でスッと歯が入りサクッと裂ける肉質の豚。
一口目は豚出汁と調味料の深みのある旨味を感じるものの、一気に醤油の塩味がその記憶を覆し、切れ味鋭い味わいに書き換えてしまったスープ。
サラッとした大蒜は噛むと辛味が舌に突き刺さるもの。香りは、帰りの電車内で隣席の加齢臭ビンビンのサラリーマンがこちらを睨み付けながら席を移動する位の強さ。
脂はフワフワ。見るからに体に悪そうですがもはや欠かせなくなりました。
生卵。この日は忘れずレンゲを持参。白身はスープに投入します。
11分程で完食。この腹具合なら、久しぶりに柏の葉キャンパスのラーメン二九六に立寄れるかな、と考えながら丼を上げると、店主さんから「もう食べ終わっちゃったの?もう一杯作ってるよ。食べられる?」と。思わず「じゃぁ、食べます。」と返答して、指示に従って一番奥の席へ移動。そして次のロットの最後に配膳されたのが、
小ラーメン、野菜脂+ほぼ汁なし(帰り際の店主さん談)「生卵も食べる?」と聞かれ、豚が添えられたのも目視出来たので、いくら何でも図々しいと「いえ、いりません。」と答えたところ「汁なしだからあった方が良いと思うんだけどなぁ。」と言われ、普通のラーメンでないことが判明。
野菜と脂は一杯目のお願いが引き継がれたよう。大蒜が入っていないのは、忘れたのかこの方が美味しいという判断なのかはわかりません。
野菜はタワー状に。
麺は小の少なめといったところでしょうか、量も少なく温度も低めなのでよりその弾力が際立っている気がします。
豚は大小合わせて2枚分位は。
多めに注がれた、最初に醤油の研ぎ澄まされた塩気を強烈に感じながらも表面に浮いた固形脂によってしょっぱさが徐々に弱められていく、ややドロッとした汁なしのタレ。汁なしの定義が分からないので、この固形脂が汁なしの通常仕様なのか脂をお願いしたからなのかは不明です。またタレの量はこの半分位でも充分な気がします。
2杯目は7分程で。店主さんによると1杯目の量が少ない気がしたので、いろいろと試行錯誤しているものを2杯目として提供して下さったそう。本当は1杯目を食べている最中に配膳したかったのですが、食べるのが早くて間に合わなかったとも。量を読み誤ったいうよりも、新型コロナウィルス感染症拡大防止策としてロット5杯で提供していたのを私のロットだけ、理由は不明ですが、6杯の提供となったので私の分が最後の方に回ったからかな?と思いました。ともかく、私にとっては少し遅れた誕生日プレゼントとなりました。
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