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歴史遺産訪問 04(第三五ヶ瀬川橋梁)

2011年10月11日 21時58分42秒 | まちを良くする活動

第三五ヶ瀬川橋梁は、森林セラピーロードで第二の人生をおくる。



日之影町八戸ダム上流に架かる11連のコンクリート桁橋と鋼トラス及び8連の方杖形のラーメンからなる珍しい橋梁。
ダムの湖面に映える人工美のトラスの赤と自然美の緑が織りなすコントラストは圧巻です。

第三五ヶ瀬川橋梁は、今は廃線となった高千穂鉄道が走っていました。
この高千穂鉄道には、この他にも当時の技術の粋を集めた橋が架けられており、橋ファンにはたまらない撮影コースです。

■所在地 西臼杵郡日之影町 日向八戸 ~吾味(旧高千穂鉄道)現在は廃線。
■施工年 1939年(昭和14年)
■設計者:熊本建設事務所 設計: 椋本修造/施工者:鉄道省(直轄施工)
■規模等 橋長274.8m、径間/トラス46.8m、ラーメン17.2m(19連)、形式/鋼ワーレントラス及びRC方杖ラーメン、橋台・橋脚/鉄筋コンクリート



現在は遊歩道として余生を送っています。歩道にはベンチを配置され、ゆたかな緑と水面をみながらのんびりしました。
夕方は早く日が暮れるので、遅くても3時位までに行かれることをオススメします。

この付近は、日之影町の森林セラピーロードのコースのひとつです。「TR鉄道跡地散策ウォーキングコース」所用時間50分。距離2.2キロ

http://www.hinokage.jp/therapy/index.shtml




(町の紹介文より)
高千穂鉄道から無償譲渡された「吾味駅」~「日向八戸駅」~「八戸観音滝」間を「森林セラピーロード」として整備しました。
線路には、駅舎、鉄橋、レール、枕木など昔の姿をそのまま残しています。
かつて、列車が駆け抜けた鉄道に思いを馳せて、列車での旅気分を楽しむことができます。

第3五ヶ瀬川橋梁をはじめ高千穂鉄道・日之影線の主要橋梁の設計施工には、コンクリートの権威であった九州帝国大学の吉田徳次郎博士、関門トンネルで生死を共にした釘宮磐、吉田朝次郎、古賀登の各技師、後に京都市に移って今日の地下鉄の基礎を築いた椋本修造技師等、それぞれの分野で日本の土木技術を支えてきた人々の活躍があった。(守田久盛「九州の鉄道100年」より)



棚田100選に選ばれた石垣の村

(周辺観光地)

石垣の村、見立渓谷。森林セラピー基地として、さまざまなイベントが開催されています。