Phyllis McGuire Sings/Phyllis McGuire
(ABC-paramount ABC-552)
(ABC-paramount ABC-552)
第二次大戦後,アンドリュー・シスターズンの向こうを張って登場した女性コーラスグループにマクガイア・シスターズがあります。Arthur Godfreyのスカウトで1949年にデビューした3姉妹です。Christine, Dorothy, Phyllisの3人はオハイオ州ミドルトンの出身で長女のChristineが1929年生まれで,年子の3人姉妹ですから本日話題のPhyllisは1931年生まれ,もう76才ですね。マクガイア・シスターズは1968年に一旦解散し、Christine, Dorothyは家庭に入りますが,その後も末娘のPhyllisはソロシンガーとしてあるいは女優として活躍していきます。元々,Phyllisはこのグループのリードボーカルであり、当時の写真をみても常に中央に写っていますよね。"the one in the middle"とはPhyllisのポジション,即ちいつも3人の真ん中で唄っていたこともありますが,子供のときにファミリーカーの後部座席の真ん中がPhylliisのポジションであったことに起因しているようです。
本アルバムはこのPhyllisのソロデビューアルバムです。Marty Manning, Sy Oliver, Murray Kaneのオケがバックをつとめており、良くのびる彼女の歌声を収録したソロデビューを飾るにふさわしい出来映えになっています。A-1の"Careless Love"で彼女のボーカルにグッと惹きつけられます。一聴するとポップボーカルですが,A-4の"Who Can I Turn To", A-5の"Like Someone In Love", A-6の"St. Louis Blues"、B-3の"All The Things You Are"、B-4の"I Can't Give You Anything But Love", B-5の"I Love You Porgy""等のいわゆるジャズ・スタンダードも聞かれます。
女優としてのキャリアもありカバーを見ていただいてもわかるようになかなかの美人シンガーです。所有盤はabc-paramountのモノラル,プロモ盤です。