Something Cool/June Christy
(Capitol H516)
(Capitol H516)
梅雨入りまじかの6/13、とうとうこのブログも3年目に突入です。最初に何をアップするかと悩んでみたが思い当たらず,一眠りしてしまいました。PCをあけると皆様から2周年にあたってのお祝いのコメントが入っておりこれにREし、やおら取り出したのが,タイトル通りの暑い季節にはピッタリのサムシング・クールです。6月というのも"JUNE"でピッタリ。今日はこれで行きましょう!
さて自分のライブラリにはこのサムシング・クールが3枚あります。このログのトップ画像に挙げた10インチ盤(右),国内盤再発のモノ盤12インチ(中央),そして曰く付きのステレオ12インチ(左)。御存じの方も多いでしょうし,あえて紹介することもないのかも知れませんがエッセンスとも言うべき7曲構成の10インチのパープルラベルが短く言い切っている感じですきですね。ウエストコーストジャズメンを集めたピート・ルゴロの伴奏に絡むクールなボーカルは旬を感じさせる瑞々しさで素晴らしいですよね。サイドAはジューンのためにビル・バーンズが書き下ろしたタイトル曲で始まります。ケッセルのギターも素晴らしい。続く"It Could Happen To You", この曲の名唱として名高いバージョンですよね。A面最後はLonely Night"で締めくくられます。そしてB面これがまた息を飲むほど美しい面です。B-1の"Midnight Sun"は決定打とも言えるバージョンですね。続くハワード・ロバーツのギターが絡む"I'll Take Romance", バド・シャンクのasがfeatureされる"A Stranger Called The Blues", 締めくくりの"I Should Care"もこのバージョンも白眉とも言える出来でこれだけの密度の濃いアルバムも珍しいですよね。
Something Cool/June Christy
(Capitol ST516)
(Capitol ST516)
12インチはさらにA面に"This Time The Dream's On Me", "The Night We Called It A Day"の2曲、B面には"Softly, As In A Morning Sunrise", "I'm Thrilled"の2曲が加えられていますが、やはり10インチの7曲構成の素晴らしさには蛇足感が否めない感じです。10インチ,国内盤モノ12インチ,ステレオ12インチと少しずつ背景色が異なり、ステレオ盤は多色刷りで開眼しておりヘアスタイルも少し違っています。一説によるとステレオ盤は60年の録音でジューンのボーカルも吹き込みが異なると言います。パッと聞いてもわかりにくいですがステレオ盤では、バックの広がりがありジューンの声の伴奏との距離感が感じられます。好みにもよりますが10インチモノラルが醸し出す瑞々しさはワンアンドオンリーでステレオ盤ではややこの味は薄まっている感じがします。また7曲で言い切ってしまった10インチのまとまりの良さも12インチモノを凌ぐところですね。
やっぱり白人ボーカルきっての名盤と言えると思います。