67camper's Blog

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"I Should Care"には脱帽だ!

2007-06-27 00:05:54 | jazz & vocal
Boss Horn/Blue Mitchell
(Blue Note 84257)


 Blue MitchellとJunior Cookといえばホレス・シルバー・クインテットのフロントラインを形成した名コンビとして知られています。ミッチェルのプレイはホレスのグループでのファンキーなプレイも勿論良いですが、バラードでのリリシズム溢れるナチュラルなトーンでのプレイが捨て難く,有名なワンホーンアルバム"Blue's Moods"ではその真骨頂が聴けますよね。

 本日アップのアルバムはブルーノートがこの時期得意としたビッグコンボの演奏です。この時期ブルーノートの音楽監督と言われたDuke Pearsonのアレンジが効いています。ミッチェルは、このアルバムでもA-3の"I Should Care"で珠玉のバラードプレイを聴かせてくれます。ほれぼれとするオープントランペットですよね。続いてソロをとるシダー・ウォルトンのスクエアなプレイもいいですね。そしてジェリー・ドジオンの艶やかなアルトソロに引き継がれます。再びテーマを吹くミッチェル,美しく余裕すら感じられるバラードプレイです。このバラード以外にもジャズ・ロック,ラテンと多彩なレパートリーがピアソンにより提示されますがいずれの曲調にもフレキシブルな対応をみせるミッチェルのプレイは驚かされます。前述のようにこのメンバーはビッグコンボでJulian Priester(tb), Jerry Dodgion(fl, as), Junior Cook(ts), Pepper Adams(bs), Cedar Walton, Chick Corea(p), Gene Taylor(b), Mickey Roker(ds)のオクテットです。なかでも2曲のオリジナルを提供した若きチック・コリアのプレイと,ミッチェルとは盟友であるジュニア・クックの太くアーシーなテナーも最高ですね。

 所有盤はリバティラベルのステレオ盤です。他のスモールコンボ盤に比べると編成が大きい分,やや敬遠される傾向にあるかも知れませんが,ミッチェルの実力を示した好アルバムと思います。