67camper's Blog

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ジョビンのボーカルは絶対いいぞ!!!

2007-06-05 05:44:13 | jazz & vocal
Com Nelson Riddle E Sua Orquestra/Antonio Carlos Jobim
(Elenco MEV-6)


 堪らなく好きなカバーです。米国発売はWarner Bros.の"The Wonderful World of Antonio Carlos Jobim"としてジョビンの顔が大写しになったアルバムで知られていますよね。そのブラジル/エレンコ盤です。オリジは米国盤かも知れませんが,このエレンコ盤の白基調のブラジリアンブルーノートを思わせるカバー,ロゴの配置,アクセントに使われたグリーンの微妙な色合い全くすばらしい!!!トップに配されたエレンコのロゴの下に記載された"MEV-6"がまるで手書きのようで、ブラジリアンインディーズ”エレンコ”ならではで却ってイキですよね。



 ジョビンは何と言ってもコンポーザーとして知られていますが,これは彼の初ボーカルアルバムなのです。アレンジャーにネルソン・リドルをもって来たのは明らかにシナトラへの挑戦です。ジョビンは唄が下手だとの風潮もありますが,このソフトで濁音が多く聞こえるPortugueseのボーカルが好きでたまりません。自分にとってはジョビンはブラジルのエリントンでありシナトラでもあるのです。Youtubeでのシナトラとデュエットするジョビンの勇姿(今なら見れます!)、すばらしいです。こうやってみると両者の声質がかなり違って聞こえますが,ジョビンのこのアルバムだけ聞いてると,シナトラのボーカルが浮かんで来るんですよね。収録曲はもうジョビンの快作のオンパレード!A面で”彼女はカリオカ”、”おいしい水”、”Felicidade", B面の”ボニータ”,”ジェット機のサンバ”,”ジンジ”などなど。作曲者自身のボーカル、ブラジリアンシンガーソングライターです。

 こう言ったボッサアルバムは有名なモノは大体,US, BRAZIL両方で存在します。どっちをGETするか迷うところですがやっぱりジョビン盤などはブラジル盤に軍配があがると思っているのは自分だけでしょうかねぇ?