67camper's Blog

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トーチソングを唄うペギー

2007-06-24 03:25:24 | jazz & vocal
If You Go/Peggy Lee
(Capitol T1630)


 ジャズ歌手と行って良いのかどうかはなはだ疑問ですが,ペギー・リーは間違いなくアメリカを代表する白人女性ボーカリストですよね。自分は以前にアップした同じキャピトルの"Rendezvous with Peggy Lee"が最高傑作であると信じて疑わないですが、他のキャピトル盤にも捨て難いアルバムがたくさんありますね。有名なBlack Coffeeに代表されるデッカ時代も良いのですが,キャピトルのアルバム群が個人的にはより愛着を感じています。本日はこのキャピトル時代から,クインシー・ジョーンズがアレンジ,指揮をつとめるトーチソング集です。女性ボーカルファンにはトーチソングはおなじみでしょうが,蛇足かも知れませんがトーチソングとは失恋や片思いの身上を唄ったセンチメンタルな曲のことを言います。この12曲のバラード集もキャピトルを代表する一枚と言えると思います。

 ペギーのハスキーな声での素晴らしい表現力には脱帽です。A-1の"As Time Goes By"。ピアノのイントロは映画で使われたサムのピアノを彷彿とさせますよね。オケが入ってきてペギーの唄が始まるとウットリとしてしまいますね。続くラテンビートのタイトル曲"If You Go"や"Say It Isn't So"も好トラックですよね。B面の"I Get Along Without You Very Well"もギターをいかした軽いラテンリズムにのってコントロールの効いたハスキーボイスを堪能できる美しいバージョンと思います。

 John Engsteadの美しいカバーフォトもこう言った白人ボーカルアルバムには欠かせませんね。所有盤はキャピトルレインボウのモノラル盤です。