67camper's Blog

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マッキャンはやっぱりブルースだ!

2007-06-19 21:06:02 | jazz & vocal
Les McCann Ltd. San Francisco
(Pacific Jazz PJ-16)


 ソウルジャズと言う言葉があるのかどうだか知りませんが,マッキャンは良くソウルジャズの代表みたいな書かれ方をしますよね。教会のゴスペルグループで唄っていた経歴が彼のバックグラウンドにあって、チューバ,ドラムをプレイした後にピアノに転向し西海岸でプロになっていった関係で,ウエストコーストでは特異とも言えるソウルフルなスタイルなピアノを聴かせてくれます。本日のアップは61年サンフランシスコ・ジャズワークショップでの臨場感溢れるライブパフォーマンスです。

 メンバーはLes McCann(p), ジャズクルセイダーズでの活躍で知られるHerbie Lewis(b), 盟友でパシフィックにリーダー盤のあるRon Jefferson(ds)のトリオです。A面冒頭のアップテンポのブルース"Oh, Them Golden Gaiters"からトリオの真骨頂とも言える快演が聴かれます。2曲が"Red Sails In The Sunset"。吉祥寺の物書きオヤジが絶賛したトラックですが今いちピンときません。3曲目のMcCannの父親の名をとった”Of Big Jim"のブルースがやはり良いですね。B面の"I Am In Love", "Jeepers Creepers"で一休み。そしてアルバムの白眉とも言うべきグルーブ感溢れるブルース”Gone On And Get That Church"が現れます。唸りを挙げるMcCAnnも良いですが何と言ってもルイスのピチカートのベースソロがすばらしいですね。ここではないですがマッキャンのもう一つの芸はボーカルですよね。あの有名なロバータ・フラックをデビューに一役かったのも彼ですよね。彼自身のボーカルアルバムもパシフィックにあり、また大好きなアルバムですね。

 本日アップ盤はパシフィックのステレオ盤です。コールドのセンターラベルですがルイスのベースが良く録られていて奥行きの或る臨場感溢れる録音で気に入っています。