戦後七十年もの月日が過ぎた今ころになって、戦勝国から、日本一国が戦争を引き起こした張本人呼ばわりされ、その上、むりやり頭を下げさせられるのは公正なやり方と言えるのか。
日本は、とっくの昔、無条件降伏し、世界と平和条約を結び、その後、五六年には悲願の国連加入が認められ、今では国連の安全保障理事会の常任理事国入りを目指して努力中である。そんな優等国なのに、こんな屈辱的な扱いをされるとは何たることか。きっとこれは憎たらしい中韓の仕業だ。
日本は、あの戦争で内外の人々を大量に犠牲にしたのは確かだが、アジアを西欧列強の植民地主義から解放しようという崇高な目的を持っていた。日本人すべてが八紘一宇の思想を心から信奉し、天照大神の名の下、身命をなげうったのだ。この結果、日本人だけで軍民合わせて、三百万人以上の尊い犠牲を払った。
このうち諸外国と戦った者は、彼らの名誉を守るため、ちゃんと靖国に祭った。それに比べ、戦争指導者たちは国内でぬくぬくしていたと言われるが、戦勝国による東京裁判でむごい処罰をちゃんと受けている。なので、あの戦争の後始末について、文句を言われる筋合いはまったくない。
と、彼は間違いなくそう思って、怒り心頭なのだ。本音を語って、きちんと判定を受けるのがよろしい。(2015.5.1)