黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

最近の本のこと

2015年05月27日 10時19分05秒 | ファンタジー
<2010.10の写真>

 最近、買った本。

 ①「アイヌ学入門」講談社現代新書 瀬川拓郎
 ②「西洋政治思想史講義」岩波書店 小野紀明
 ③「空飛ぶ馬」創元社推理文庫 北村薫
 ④「熊:人類との共存の歴史」白水社 ベルント・ブルンナー
 ⑤「ユリイカ(2013.9)」特集:クマ 青土社
 ⑥「一週間」新潮文庫 井上ひさし

 このうち、ページをめくったのは、③の馬だけ。龍物語を書く上で、推理物仕立てにできるか検討するために買った。落語家とギャルとのやり取りにへきえきしながら読んでいる。
 だから小説本になんて手を出してはいけない。と思いながら、井上ひさしの最後の長編⑥の内容がシベリア抑留(棄民)なのを知って、つい衝動買いしてしまった。
 ②の西洋政治思想史は、「憂鬱な子どもたち」の最終章でふれたように、私たちが西洋の自由主義思想から受けた影響について詳しく勉強したかったから。というのは表向きの理由。実は、本屋の検索機械で調べたら、西洋思想の棚に置いてあるはずのこの本。なのに、私の目ではどうしても探し出せなかったので、若い店員さん、もちろん女性に聞いてみたら、混んでいるわけでもないのに駆け足で探しに行き、たちどころに私の手許に届けてくれた。孫の頼みなら断れない。
 ①のアイヌ学、④の熊、⑤のクマ特集は、私のライフワークを完成させる資料として購入。①の著者は旭川の博物館長をやっている方。アイヌの人々が古くから交易にたずさわり、日本文化の形成に多くの貢献をしたことなどが書かれているという。アイヌは最も早い時期、日本列島に移り住んだ人々だ。彼らの文化を知らなければ日本を知ったことにならないと思う。 
 最近、熊物が続けて出版されている。筑摩の「熊の歴史」は西洋文化史に偏っているので取っつきにくいが、④の内容は日本人の意識の深層に通じるものがあるような気がする。そう思う理由のひとつ。なかなか示唆的なことに、ヨーロッパにも「龍の洞窟」という穴蔵があって、そこから大量のクマの骨が見つかったという。目が良くなったら心ゆくまで堪能したい。(2015.5.27)
コメント
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