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2020.2.29 『587m峰』(点名:金尾別沢)  シューパロ湖を越えて

 27日にKasaneと『796m峰』に登り、  

シューパロ湖を見下ろした時、

その東側に一筋の尾根が見てとれ、

目で負う先端にピークを確認した。

帰宅して調べてみると、

三角点を有するピークだった。

それを今回狙ってみることにした。

 土曜の朝Hiromi を迎えに行き、

夕張からシューパロ湖に向かった。

27日同様この日も素晴らしい晴天だ。

シューパロ湖越しに見る純白の『夕張岳』が美しい。

 8時15分、シューパロトンネル三笠側出口そばの駐車地をスタート。

即シューパロ湖に降り立った。

そして全面結氷したシューパロ湖を渡る。

足元は分厚い氷で覆われているのだが、

湖の上を歩いているので、

何とも気持ちは落ち着かない。

日頃から水が苦手なHiromi はビクビクしている。

「もしAmigoさんが割れた氷から落ちても、助けられないから!」

ほんの10分ほどで湖を渡りきった。

するとダム湖の水が覆ったために枯れたカラマツの林が現れた。

何とも幻想的な光景だ。

そして元気なカラマツの林へと続く。

しばらくカラマツの林を進むと、

目の前に林道が現れた。

この林道は進むべき方向に伸びていたので、

可能な限りそれを利用することにして進む。

そして間もなく大きく蛇行を始める地点で尾根に取り付いた。

ところが尾根を登ると、

一段上でまた林道が現れ、

広い土場が目の前に広がった。

その後林道は進むべき尾根筋を離れようとしたので、

再び尾根に取り付いた。

この細尾根はブッシュが少々うるさかったものの、

長くは続かず尾根の頭に上がった。

そして尾根筋を進むが、

いくらも歩かないうちに、

古い作業道が現れた。

これが役に立った。

作業道はどこまでも尾根筋に沿って伸びている。

もうここまでかな?

と思ってそれを離れてみても、

その先でまたつながっている。

助かった!

Hiromi とラッセルを交代しながら、

ブッシュのない快適な作業道を進む。

尾根筋は小さなアップダウンを繰り返して行く。

進行方向左手には美しい『夕張岳』が見えている。

そして11時30分、三等三角点「金尾別沢」

ピークは樹木に覆われて、

視界が利かないと思っていたが、

南側の樹木が切れて、

これまでに登ってきた夕張の、

「真谷地」(754m)や「上真谷地」(751m)が見えている。

また27日に登った「本遠」を、

東側から眺めたのは初めてで新鮮だ。

日射しいっぱいのピークで昼食を摂り、

下山は登路の尾根とは違う、

一本南側の尾根を下ろうと思っていたのだが、

ピークから尾根筋を目で追うと、

かなりアップダウンが激しそうなので、

登路で付けたトレースを下ることにした。

片道5kmの尾根筋は意外に長く感じた。

湖まで下り、また少々緊張しながら湖を渡って、

13時55分、駐車地。

この位置から入浴に向かう温浴施設は、

三笠の「湯元」が一番近いので、

そちらで汗を流し、

再び大夕張にもどって車中泊とした。

そして今日夕張の新たな三角点に立つ予定だったが、

今朝目覚めるとひどい雪模様!

おまけにガスが低く下りて何も見えないので、

その場を離れて馬追丘陵まで戻った。

今日は『長官山』でのトレーニングということでおしまい。

最後はやっぱり「サイゼリヤ」!

 

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2019.9.22 『北の峰』(1,084m)  雲が多い時は低山に限る

 日曜の朝十勝連峰の麓で目覚めると、

見上げる山々は濃いガスの中だった。

それを見るともうそこに留まる気にはなれず、

移動して高度を下げることにした。

ガスに包まれて写真も撮れない山を歩くより、

低山で風景を楽しみながら歩く方がいい。

『北の峰』はスキー場をもつ私が好きな山の一つで、

毎年一度は登っている。

 

 8時55分、『北の峰』麓の駐車場をスタート。

こちらは頂上までガスに覆われることなく、

スッキリとその姿を見せている。

作業道を歩き始めて間もなく、

「北の峰神社」の前を通る。

何を考えているのかはわからないが、

Hiromi が手を合わせる。

そしてまた作業道を歩き始めるが、

その両側に広がる滑走斜面に、

すすきがびっしり穂をもたげている。

それは見事としか言いようがない。

同時に秋の深まりを感ぜずにはいられない。

季節感漂う実にいい風景だ。

第一リフトを過ぎると、

Hiromi がギアを上げた!

この高齢者をおいてどんどん登っていく。

私も一生懸命登っているんだけどねえ、

ジリジリと間隔が広がっていくのよ。

その間隔があまり広がり過ぎると、

写真を撮れなくなってしまうので、

そのことは日頃から言い聞かせているはずなんだが、 

歩き出せばそんなことはおかまいなし。

猪突猛進!

前日の疲労が大腿に残ってきついが、

ひーこらHiromi のあとを追いかけて、

10時30分、Co.890でゴンドラ終点駅。 

ここから登山道となる。 

そして頂上までの雰囲気がなかなかいい。

最後は東側が着れ落ちた細尾根を登って稜線に出る。

この辺りの雰囲気は、

作業道を歩いて登ってきたことを忘れさせる。

10時45分、『北の峰』。

南の『富良野西岳』にもガスはかかっていない。

しかし逃げてきた十勝連峰は、

相変わらず重苦しく黒い雲に覆われている。

変更して大正解!

ゴンドラ終点まで戻って早めの昼食。 

そこからは富良野市が大変コンパクトに見える。

しかし素晴らしい山岳都市だ。

何も弊害がないならこの都市に住みたいものだ。

 

下山は作業道をそのまま下るので、

風景を眺めながら楽チンだ。

ただ細かい石ころが、 

登山靴のソール下で転がって、 

思いきりスリップする場面があるので注意だ。 

そんなことに注意しながらゆっくり下って、

12時35分、駐車地。

この山も何度登ってもいい山の一つだ、

ということを再認識したしだいだ。 

 

下山後夕食の買い出しに富良野市内へ行ったが、

どこもここも観光客でいっぱいだ。

その昔私結婚する前の女房が、

ここで一人暮らしをしていた頃は閑散として、

大変静かな街だった。

テレビで「北の国から」が始まる前の年だった。

 

その後、翌日の台風上陸を意識して、

夕張まで戻って車中泊とした。

そして月曜の朝車の屋根を叩く雨音で目が覚めた。

それでそのまま帰途につくことにした。

 

途中Toshiにlineで「サイゼリヤ」集合を連絡。

台風接近を意識して、

14時という早い時間に「かんぱーい!」。

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2019.5.5 『1,237m峰』  GW山旅④-③

 GWの山旅3日目は、

あらかじめ予定を立ててはいなかったのだが、

2日目に登った『御茶々岳』から見た『布部岳』の、

北側にそびえる『1,271m峰』がやけに存在感を誇って見えたので、

これに登ることに決めた。

この山は何度か登った『布部岳』の登路で、

いつも横目に見て登りたいと思っていた。

ただ、『布部岳』の往復だけで余裕がなく、

ただただスルーしてきたものだ。

 

 5日の朝6時50分、

車中泊をした富良野市の四線川河岸駐車地をスタートした。

この四線川には『富良野西岳』への旧道が刻まれている。

しばらく古い林道を歩くのだが、

以前立派だった林道は随分荒れ果てていた。

やがて林道から新富良野スキー場に出る。

広いスキー場はやはり好きな景色だ。

それが晴天となると広さに加え、

美しさも際立つ風景となる。

しかしだ、身体が辛い。

前日の『御茶々岳』の疲労がたっぷりと残っている。

急斜面に積もった新雪が融けだし、

アイゼンを装着した足元をズルズルと滑らせた。

これが効いたようだ。

念の為に「アミノバイタル」を服用してスタートしたのだが、

スキー場の登りでは何の役にも立っていないように感じた。

ところが、いつも飲んでいるスポーツドリンクを飲んだところ、

みるみる辛さが消えていった。

もうスキー場も最上部のリフト下を登る頃だったが、

内心ホッとした。

それまでは辛さの中で「北の峰でやめるかな?」、

などと考えながらゆっくり足を踏み出していた。

 

 9時ちょうど、最上部のリフト終点。

ゆっくり休んだあとは、

『富良野西岳』への夏道に沿って尾根を歩く。

この尾根歩きがまた風景良しで、歩くのが楽しい。

そして二日続けての快晴の上、

空気が澄んでいるので遠くの山々がはっきりと見える。

西の増毛山地、南には『幌尻岳』を中心とした北日高の山々。

もちろん十勝連峰や表大雪の山々が、

はっきり見えるのは言うまでもない。

 

 夏道を外して『布部岳』方面に進路を変えた時だった。

Hiromiが「やっぱり行くの? 体力に自信ないなあ」などと言い出した。

これはこれは珍しい。

私が体力面で弱音を吐くことはあっても、

Hiromiがそんなことを口にすることはめったにない。

そんなHiromiが口にしたのだから見逃せない。

予定を中止し、もう目の前に迫った『1,237m峰』を最終目的とすることにした。

この山だってなかなか存在感がある。

北から眺めると、『富良野西岳』の西側に連なる鋭角なピークだ。

私はずいぶん前だが一度このピークに登ったことがあった。

 

 10時15分、『1,237m峰』。

樹木がない頂上からは360度の展望を楽しめる。

この日予定していたなだらかな山容の『1,271m峰』が、

すぐ南側に見える。

Hiromiが「途中でやめてAmigoさん後悔しないだろうか?」と、

気遣っていたが、身の丈にあった山登りを志す私。

その時の天候や体調を重視して判断するのは当然のこと。

なぁんてねぇ、そう言えば聞こえはいいが、

Hiromiが不調の時に大事にしておかないと、

こっちが不調の時に困るからねえ。

そうでなくても不調の時がだんだん増えてきて、

いつかHiromiに殺されるんじゃないかと・・・

頂上で早い昼食のあとは、

四線川の源流部を目指して下る。

沢沿いに駐車地まで下ることにした。

渡渉箇所が何度か現れるのは承知の上。

もう下るだけだから靴中を濡らしても構わない。

まだ雪で覆われた沢を下って、

夏道の「鉱山跡」付近になると沢が開けだした。

 

雪のついた右岸、左岸と渡渉を繰り返す。

下るほどに水量が増して渡渉が難しくなる。

Hiromiに「ここ走って渡れるか?」、

「うん、何とか・・・」。

そして左岸にはっきり夏道が見て取れる最後の渡渉では、

水量、水流がHiromiの走力に勝り、

とうとう靴中に水を入れてしまった。

まあ、それも良い経験だろう。

結果、Hiromiも「ああ、面白かった!」とポツリ。

 

 12時50分、駐車地。

世の中の10連休最終日は交通渋滞が予想されるので、

この後夕張まで戻ることにして新ハイエースを走らせた。

新しいハイエースは静かでいいわあ~

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2019.5.4 『御茶々岳』(1,331m)  GW山旅④-②

 4日は富良野市山部の「18線林道」から、

『御茶々岳』に登った。

この山も回を重ねて登ってきたが、最後に登ってから2年が過ぎたか・・・

この春は本当に良く晴れる。

3月以降雨に当たったことがないんじゃないだろうか?

まあ、雨予報となると、

即馬追丘陵でのトレーニングに切り替えるのだが。

  4日の7時ちょうど、

18線林道ゲート300m手前の駐車地をスタートした。

スタート時点で既にポカポカ陽気。

林道周辺に雪渓は見当たらない。

ゲートのすぐ手前で、倒木が道をふさいでいた。

ゲートは開放されているのだが、

倒木が妨げとなり、如何なる車も進入できない。

そんな倒木がこの先にもあった。

広く明るい林道を歩き、7時05分、林道終点。

ここから正面の斜面に取り付くのだか、ちょっと困ったことに。

増水した沢で渡渉点が見つからない。

流木は大量にあるのだが、どれもこれも橋として利用するのが難しい。

私一人なら走って渡れば済むことなのだが、

Hiromiが一緒だとそうはいかない。

しかし行ったり来たりしているうちに、

何とか利用できる流木を見つけて、靴中を濡らさずに渡りることができた。

そして西に向かう斜面に取り付いた。

ここからがこの山の核心で、急登の連続となる。

またこの日の太陽は、力一杯陽光を投げかけてくれ、

暑くて汗が滴り落ちる。

ただでも辛い登りに暑さが加わり、もうきつくてきつくてたまらない。

それでも一歩一歩歩を出せば、いつか着くんだ頂上に!

CO.1,200の急登で、突然背後に名峰『芦別岳』が、

裾に控える岩稜帯とともに姿を現す。

その昔初めてここを登り、ここからの『芦別岳』の姿を目にしたときは全く声が出ず、

ただただその荒々しくも美しい姿に見いるばかりだった。

そしてこの度Hiromi もまた感嘆の声を上げるが、

そこは斜度のある急斜面ゆえ、気を抜くことはできない。

ようやく頂上に続く尾根に上がったが、

今度はわずかな距離を腐れ雪に悩まされた。

深いところは腰までとられ、さっぱり進まない。

なんとかかんとか踏ん張って、

10時25分、『御茶々岳』。

登行時間を見ると、これまでとたいして変わらないが、

今回が一番キツかったかもしれない。

もうヘロヘロ~

この山に登るときは「晴れ」と決めているので、

頂上からの素晴らしい景色は何度も目にしてきた。

しかし、それでも改めて感動する素晴らしい山岳風景が、

そこには広がっている。

そんな素晴らしい風景を堪能しながら、Hiromi と早い時間の昼食とした。

このあと『松籟山』を廻って下山するつもりだったが、

下部の融雪が進み、藪こぎを強いられることになるので、

登路をそのまま下ることにした。

急斜面をスタスタ下り、

11時55分、林道終点。

暑い陽射しの林道をてくてく歩いて、

12時30分、林道ゲート。

12時35分、駐車地。

まだ時間が早かったので、「ハイランド富良野」へ行き、

その駐車場で濡れた装備を天日で干した。

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2019.3.2 『936m峰』  PM2.5に翻弄されて・・・

 今回の週末は、

金曜の夕方出て石勝樹海ロードを走り、

モトツトンネル手前で車中泊。

その車内で耳にする天気予報から、

嫌な注意報が聞こえてきた。

「PM2.5の値が上がる可能性がありますので、

長時間の外出は避けて下さい」。

そこでHiromi と、

朝起きてひどいようなら山行を中止することにした。

 

 土曜の朝7時05分、

オコタン橋手前の駐車地をスタートした。

この時点では『ハッタオマナイ岳』を目指すつもりだった。   

ところが・・・

 

スタート地点から東の斜面に取りついて登る。

しかしこの斜面はかなりの斜度があり、 

それを一気に登って500mの高度を稼ぐ。

更にこの日は期待した雪質が得られず、

最中雪に悩まされた。 

急斜面でサラサラと崩れ落ちる雪に、

スノーシューが流され、

さっぱりスピードが上がらない。

そして背後に見え出す風景がひどい。

スモッグがかかったように、

黒ずんでぼんやりとしている。

PM2.5だ。

そんな光景を目にする前から、

前夜の天気予報で言っていたことが、

頭から放れなかった。

そして実際にPM2.5に侵された大気を目にすると、

胸に違和感さえ感ずる。

それで決めた、途中で撤退することを。

また、この急登でちょっとしたハプニングがあった。

ほぼ中間点で休憩したところ、

Hiromiが背中からおろしたザックを転がしてしまった。

ザックは固く締まった南向きの急斜面を、

アッという間に転がっていってしまった。

そして運良く50mほど転げ落ちたところで、

雪の塊にぶつかって止まった。

それを見たHiromiが慌てて、

ストックを持たず、手袋も外したままで追いかけようとする。

大声で制止してストックと手袋を渡した。

全くいつまでたっても素人くささが抜けないやつだ。

 

8時50分、CO.990で稜線に上がった。

この稜線を南進すると『ハッタオマナイ岳』に至る。

しかし時間がかかるそれは中止することにした。

ただそのまま下山する気にはなれなかったので、

稜線を『ハッタオマナイ岳』とは逆の北に進んでみることにした。

以前からこの北に向かう稜線は興味を抱いていた。

稜線を歩き出すとPM2.5だけではなく、

ガスが出てきた上に雪も降りだしだ。

狭い稜線は少し進むと広くなり、

『936m峰』の姿が見えた。

続いて一旦深く下って、

9時30分、『936m峰』に登り返した。

そしてその先は視界が効かない。

そこで引き返すことにして稜線を戻る。

苦労して登った急斜面も、

下りとなれば楽なもので、

スタスタ下って、

10時45分、駐車地。

それから夕張まで戻ったが、

車窓から目にする風景は、

やはり黒ずんでぼんやりとしていた。

まだ時間が早かったので、

何もなければ『鳩ノ巣山』にでも登るところだが、

ラジオからは相変わらず「外出は控えて」、

 

の呼び掛けが流れてくるので、

自らの健康を案じて自粛。

有り余る時間を昼寝、

次回山行のための下見等に費やした。

そして「レースイの湯」で汗を流し、

この夜の車中泊地であるシューパロ湖に向かった。

 

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2018.10.21 『芦別岳』(1,726m)  旧道を登って新道を下る

 

 10月はHiromiが忙しく、今回も次回の週末も土曜出勤となる。

それで今回の土曜日は私も女房と家の仕事に時間を当てた。

そして午後Hiromiを拾って富良野市山部の「太陽の里」に向かった。

到着時刻が18時近く。

すっかり日が短くなって落ち着かない。

「太陽の里」キャンプ場の駐車場で車中泊。

 

 私が『芦別岳』に初めて登ったのは大学1年のときだった。

東京から滝川市の実家に帰省して登ったものだ。

実家から登山靴を履き、ザックを背負って汽車に乗った。

そして山部駅で降り、田園地帯の一本道をまっすぐ歩いて登山口に向かった。

なんだか随分時間をかけて登下降したようで、

下山後また一本道を山辺駅に向かう頃は暗くなりかけていた。

そんな私を見て近くで野良仕事をしていたおじさんが、

そばにいた奥さんらしい人に、

「おい、あれスキー靴履いてんじゃないか?」と言った。

その時当時としては斬新な、

上野の登山専門店で購入したフランス製の登山靴を履いていた。

それがハイカットだったものだから、

そのおじさんにはスキー靴に見えたのだろう。

その登山靴は当時の価格で4万円だった。

今ならいったいいくらになるのだろう?

『芦別岳』に登ると、必ずそんなことが蘇ってくる。

しかしその記憶は鮮明で・・・

もう45年も前のことだというのに、

どうしてこうもはっきりと記憶しているのだろう・・・

その後『芦別岳』には新道の登下降で回を重ねた。

そして旧道を登るのは今回が6度目になる。

ただ、最後に登ってから7年が経過した。

またこの旧道は、Hiromiにとって今年の目標の中の一つであった。

まだこのルートから登ったことのないHiromiゆえ、

その願いは叶えさせなくてはならず、この時期までチャンスをうかがってきた。

と言うのも、このブログ中で何度か触れてきたが、

Hiromiは人が考えつかないほどの汗を体外に放出する。

従ってこの長くきついルートで、暑い時期には着替えや飲料水を持ちきれない。

それで気温が低い時期で、晴天となる日を待っていた。

 日曜の朝5時45分、

「太陽の里」キャンプ場の駐車場をスタート。

もう朝は冷え込む。

「太陽の里」の広い芝生を抜けると林道入口だ。

かつてはそこに入山届けポストが設置されていたが、

今は林道終点に移設されていた。

代わりにシカの侵入を防ぐ柵とゲートが出来ていた。

林道を歩き出すと紅葉が美しい。

これは新道の下山で紅葉を楽しめると確信!

  6時05分、登山口(林道終点)。

先行者の車が一台止められていた。

Hiromiが入山届けを記入していると、トレラン姿の男性が一名やってきた。

そしてそのまま登山道を走っていった。

ここから「ユーフレ小屋」分岐までは勇振川に沿った登山道を歩く。

それは高巻きの繰り返しで、かなりのアップダウンを強いられる。

沢筋を見ると水量はそれほどでもなく、川原も露出している。

沢筋を歩き通せないこともないように思える。

しかしこのルートで時間を浪費するわけにはいかないので、

素直に高巻きを繰り返して進む。

と、突然先ほどのトレラン男性が戻ってきた。

「この先でピンクテープがなくなっちゃったんで戻ってきました。」

何も問題ないから先に進むように諭すと、

「ありがとうございます、ど素人なもんですから」と言って走っていった。

  ルートは「ユーフレ小屋」分岐を過ぎると勇振川から離れ、

徐々に斜度が増してくる。

そして沢形の石がゴロゴロして歩きにくい急登に耐えていくと、

背後にV字谷の景色が広がり出す。

しかし当面の目標である北尾根の頭はまだ先だ。

この頃になると暑い暑いと言うHiromiが、ズボンの下を切り離して短パン姿になった。

この自称「短パンの女王」は、この時期になっても信念を貫く、

と言うか癖が抜けない。

 

右手前方に見えていた『槙柏山』の高度と位置により、

現在置かれている自らの位置が確認できる。

はっきり言ってしまえば、その『槙柏山』を超える標高に達しなきゃならないし、

『槙柏山』が背後に見えるようになるまで、

奥へ奥へ(西へ西へ)と進まなきゃならないわけだ。

そんなきつい登リに耐えて、

9時05分、CO.1,270で北尾根稜線上。

この尾根を南下すると『芦別岳』に至り、

北上すると『御茶々岳』を越え、「極楽平」を経て『松籟山』や『中天狗』、

『布部岳』などに足を運ぶことができる。

積雪期の話しではあるが。

  尾根の頭からは西側に『崕山』、『小天狗』、『中岳』などが、

すぐそばに望まれ、登行意欲を掻き立てられる。

そして南の進行方向には「1,444mP」がドーンと構えており、

その登行のきつさを否応なく見せつける。

またこの高度になると先日降った雪が残っている。

そんな残雪の中を我らが「短パンの女王」は、元気にスタスタと登って行く。

しかし辺りは雪と冷たく濃いガスに包まれだしたので、

Hiromiには着替えを命じ、私はゆっくり先に進んだ。

この着替えは結構時間を要するもので、こちらの体温が下がってしまう。

それでもこの日はアウターを着込むほどではなく・・・

しばらく待っていると、乾いた衣服に着替えたHiromiがすっきりした表情で、

これから後方へ後方へと遠ざかって行く「夫婦岩」を背に登ってきた。

さて、ここからがまだ遠い。

この後顕著な「1,457mP」、「1,579mP」を越えて行くのだが、

これらのアップダウンがきつい。

ただ、途中からガスが晴れ出し、見事な山岳風景を目にできる。 

そんな風景を目にしたHiromiが、

「ここは大雪や日高とはまた違った景色が楽しめるねえ」とつぶやいた。

ほぉ~、少しはわかってきたじゃねえか・・・

 

 この後は危険地帯もある。

「1,457mP」から一旦深く下降する。

そしてその登り返しが急で、登攀的な場面もあり、

そこに雪がかぶって滑りやすくなっているので、

Hiromiを見ていてヒヤヒヤする箇所あり!

一人でここを登っている時には危険もなにも感じていなかったのに、

人を連れて登るとその難しさがわかる。

また、正直私も初めて怖いと感じた箇所があった。

加齢とともにバランス感覚が低下している。

そのせいだと思うが、

前述の通り今まで何も感じなかったところで恐怖を感ずる。

今回は雪で滑りやすくなっていたので致し方あるまい。

 

 このルートの核心部を過ぎると、

あとは広い台地に出、『芦別岳』の基部を目指して歩く。

そして最後は初歩の登攀で頂上に至るが、

ここでもやはり少量の雪ではあるが緊張させられた。

慎重に登り詰め、

11時45分、『芦別岳』。

すっかりガスが晴れてくれた。

このルートを今年の目標の一つにしていたHiromiが、

達成感を得て私に握手を求めてきた。

「ありがとうございます!」

でも、そんな神妙な気持ちなんか、10分ともたないけどねえ~

  頂上は寒い。

すぐに新道を下山開始。

直下の『雲峰山』で昼食タイム。

その後淡々と下りながら、麓一帯の紅葉を楽しみにする。

そしてその期待は決して裏切られることがなかった。

もう登山口に近くなってからだが、色とりどりの紅葉に包まれて癒されるぅ~

写真を撮りまくり!

そんな美しい紅葉を眺めながら新道登山口に下り立ち、

14時30分、駐車地。

 

 それから片付けを済ませて車を走らせたが、

いつもよりずいぶん遅い19時近くからの「サイゼリヤ」となった。

そこには達成感で満たされたHiromiがいた。

だけど変なこと言うんだよねえ。

もう帰り際、ドリンクバーで最後の飲み物を取りに行くHiromiが言った言葉、

「最後にもう一杯汲んでくるかな」

おいっ、うんこ汲みじゃねえんだからっ!

 

 

 

 

 

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2018.6.16 『北の峰』(1,084m)~『富良野西岳』(1,331m) 低いガスを逃れた~

 今回の週末は天候がはっきりせず、ちょっと戸惑った。

 土曜日の早朝、

Hiromiと『富良野岳』の原始が原登山口に行ったが、

登山口が既にガスの中。

そんな中をとても登って行く気にはなれず、

「しょうがないから富良野スキー場でも登るべやあ」とHiromiに言うと、

一言「了解!」

相変わらず扱いやすいやつだ。

そのHiromiと知り合ってともに登るようになって、

今月でちょうど5年となった。

 

態度は10年以上の付き合いのようだけどねえ・・・ 

富良野に向かって車を走らせると、

 
富良野スキー場、新富良野スキー場辺りのガスが晴れだした。

これは変更してよかったと直感!

 

 7時45分、富良野スキー場麓の駐車場をスタート。

広いスキー場の中に続く作業道を歩く。

歩きだした時点ではガスで見えなかった頂上も、直に姿を現した。

日射しは届いているのだが、風が冷たいので涼しい。

ただスキー場は結構急斜面が多いため、

歩を進めるごとに汗が吹き出す。

新緑が美しい中を淡々と登り、9時25分、『北の峰』。

いつも思うが、ここからの高度感は迫力がある。

しかし富良野盆地を挟んで東側の十勝連峰は全てガスの中だ。

こちらに変更して良かったと思える瞬間だ。

 

『北の峰』からは稜線上に刻まれた登山道を歩く。

一旦新富良野ゴンドラの終着駅近くまで下降した後登り返し、

 10時ちょうど、新富良野スキー場最上部リフト終点。

その後また樹林帯に入り、

前方左手に『富良野西岳』の頂上部を視界に捉えながら南進する。

この辺りまで進むとあちこちに雪渓が残っている。

そしてそれ故に、露出した登山道がドロドロとなり、歩くのが大変だ。

また下半身のズボンに目をやると、ダニが結構ついている。 

最後の急登を終えて、

進行方向が北向きに変わると、少し歩いて頂上だ。

と、その頂上を見て驚いた。

すごい人の数。

いや~な気分で登りきる。

11時ちょうど、『富良野西岳』。

 

頂上全体に人が座っている。

そこに我々二人が入り込む隙間なぞない。

人数を数えてみた。ると30人を超えていた。

そばにいた「山岳会」の腕章を付けた年配男性に、

何かのイベントかと尋ねてみた。

するとこの日は「山開き」とのこと。

あっちゃ~っ!

嫌な日に当たってしまった。

どうしようもないので、そこに1分と留まらずそのまま下山開始。

参った参った!

こんなこともあるんだねえ・・・

 

下山途中でも5名と10名ほどのパーティーとすれ違った。

いずれも新富良野スキー場が運営するゴンドラを利用してきたようだ。

夏場のゴンドラ運行で、登山者が増えたのは間違いない。

ちなみにこのゴンドラ、

料金が往復1,900円だそう。 

11時50分、新富良野スキー場最上部リフト終点。

ここからは登山道に戻らず、スキー場斜面を下り、ゴンドラ終点駅へ。

この駅に下る途中で、いかにも観光客と思われる家族が急な作業道の下降に苦慮していた。

そしてその横を通り過ぎようとしたとき、 先を下る子供に対する父親の声が聞こえてきた。

それは中国語だった。

こんなところにまで・・・ 

ゴンドラ終点駅まで下った後は近くで昼食を摂り、

富良野スキー場と新富良野スキー場をつなぐ連絡斜面を下って、

富良野スキー場に戻った。

それからはHiromiを先に下山させ、私はワラビ採り。

無尽蔵に溢れる山の恵みを、そのままにはできない性格。

たんまり採って、

14時ちょうど、駐車場。

 下山後翌日の天気予報をチェックすると、

どこもここも雲だらけでぱっとしない。

それでとりあえず穂別まで戻って、

「かんぱーいっ!!」

 

 

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2018.4.30 『野花南岳』(906m) 『中天狗』から直近の山へ

 

 30日(月)は前日の『中天狗』から近い『野花南岳』だ。

この山には2年前初めて頂上に立った。

しかし頂上付近で降雪に遭い、

何も見えないまま下山した。

それで晴れた日に頂上からの遠望と、

頂上周辺の風景を見てみたいと思ってきた。

今回は自らの体調を考えると、ベストセレクション。

前日の『中天狗』のあとの移動時間が、

ほとんどかからないのもいいい。

 

 30日(月)の朝はゆっくり起きて、

7時15分、野花南林道ゲートをスタート。

林道の雪は融けてしまっている。

私もHiromiも、駐車地の雪は融けないでくれと願っている。

下山して車に戻った時、

登山靴の汚れを気にしてのことだ。

雪が残っていると汚れない。

 一般に林道ゲートから入山すると、

おおよそ平坦な道歩きから始まる。

ところがこの野花南林道は、

ゲートを過ぎると勾配があり、

高度を上げて行く。

それが林道歩きゆえ、ゆっくり登って行くのだが、

なんだか面白いように高度が上がっていく。

視界が開けた辺りで気がつくと

スタートした林道入口付近が見え、

それがまたたいした高度感だ。

 

 林道の積雪はあったりなかったり。

残雪期の積雪とは残っていると多少歩きにくいし、

融けてしまっていると汚くて嫌なものだ。

特にここも他の林道が同様であるように、

エゾシカのフンでいっぱいだ。

それを踏まないように歩くのが容易ではない。

 

 ゆっくりではあるが黙々と歩いて

8時35分、

CO.740で林道が終点となる。

ここからは地形図によると、

一旦東に進路を取り、

末端まで進んで北向きの尾根にのる。

これがアップダウンを抑えた登行ルートだ。

それでそのルートを目指すつもりでいたのだが、

東進しているうちに、

どうにもショートカットしたくなる私だ。

東の端を待ちきれず、

進路を北寄りに変えた。

そして一旦深い沢地形の底まで下り、

870mPまで登り返す。

たいした登り返しではないのだが、

なるべくなら登り返しは避けたいというのが人間。

沢床に降りたあとは870mPに向かって、

針葉樹の疎林の中をただただ登っていく。

そして気がつけば背後に夕張山地の美しい山並みが広がる。

前日に登った『中天狗』の美しいこと!

 

 「870mP」に立ったあとは、また一旦下り、

『野花南岳』への最後の登りだ。

「今日は頂上から全てを確実に見られる」との期待を胸に、

一歩一歩歩を進めていく。

稜線状の尾根を詰めると広い地形に出る。

見晴らしのよいところだが、

頂上はこの先約200mのところにある。

しかし、眺望がいいのはこの地点であり、

私が期待した展望がそこにあった。

登ってきた背後には夕張山地の凝縮された風景が広がる。

『富良野西岳』~『布部岳』~『芦別岳』~『中天狗』~『中岳』の眺め。

この位置から目にする夕張山地の風景を目にしたのは初めてであり、

私として素晴らしい感動を得た。

そして9時40分、『野花南岳』。

やはり晴れているといいわぁ!

周辺の地形を見て取れる。

登路に利用する予定だった尾根もすっきり見える。

それで下山はその尾根を利用することにした。

この尾根は融雪が進んで笹をかき分ける場面もあるが、

おおむね思うように歩ける。

ただ、南進するこの尾根の詰めで誤った。

またもや南進の果までをこらえきれずに、

 

進路を西に変え、ショートカット。

結果、登路の沢型地形まで下って登り返した。

しかし、たいした登り返しではないし、

このショートカットルートでいいのかもしれない。

 10時45分、林道終点。

それからは点在するシカのフンを如何に踏まないようにするか、

という命題を頭に置き、

 

淡々と下る私のあとを20mの間隔で下るHiromiがいた。

 11時35分、林道ゲート。

おつかれさ~ん!

二日間晴天に恵まれ、

何も言うことのない結果に二人して大満足!

時間が早かったので、

江別まで戻り、「たまゆら」で汗を流して「サイゼリヤ」へGO!

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2018.4.29 『中天狗』(1,317m) 素晴らしい晴天に癒された~

 3月中旬から続いた週一休みのつらい日々がようやく28日(土)で終わった。

これからしばらくは土日休みが得られる。

以前の会社を定年退職後、

今の勤め先でアルバイトを始めて早2年。

立ち仕事が主体のアルバイトは、

当初体力をもて余したものだった。

しかし、それも2年を過ぎると身体がその楽な仕事に慣れてしまう。

その結果、忙しくなると疲労が蓄積する。

今私は疲れている。

日々の早出、残業に加え、週一しか休めないストレスが蓄積し、

先週の『徳富岳』では辛い思いをした。

そしてこの日もまた辛かったわぁ~

 

日曜日の朝、Hiromiの車を我が家に置き、富良野に向かった。

道々三笠~富良野線の富芦トンネルを過ぎて間もなく、

右手に広い駐車スペースが現れる。

そこを起点として『中天狗』を目指した。

『中天狗』に登ったのは、今回が4度目。

そしてHiromiは2度目だ。

いずれも積雪期での登頂だった。

 

7時40分、「尻岸馬内林道」ゲートをスタート。

林道に雪がない!

驚いた。

ただ、すぐに残雪は現れたものの、

融けて地面が露出している部分が予想以上に多い。

この4月の異常高温で、融雪のスピードが上がったものだ。

そんな状況なので地面の雪が締まり、ツボ足で快調に歩が進む。

林道の雪面にはエゾシカとヒグマの足跡が多数。

この尻岸馬内林道は、忠実に尻岸馬内川に沿って南進し、

林道ゲートより約6kmで終点となる。

 9時15分、長い林道歩きを終えた。

ここから尻岸馬内川左岸の急斜面に取り付く。

雪が締まって「ちょっとまずいかな?」と思いつつも、

そのまま登山靴のエッジを使い、

約50mを登りきった。

その後は上部の稜線を目指して、任意にトレースを刻む。

急登の連続なので、装備をピッケル、アイゼンに切り替える。

そして私はこの急登でこたえた。

もうゆっくりゆっくり、一歩一歩…

それに引き換えHiromiは元気一杯だ。

その後に訪れる恐怖のことなぞ忘れて。

ククク・・・

 

10時30分、稜線上。

南の目指す『中天狗』と北の『笠森』のほぼ中間点で稜線に上がった。

そして南に『中天狗』がその鋭角で美しい姿を現した。

何度見ても素晴らしい眺めだ。

ここからはひたすら稜線上を南進し、目指す峰に向かう。

稜線はアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていく。

そしてCO.1,000mで急登の開始だ。

この急登で高度を一気に增300m稼ぐことになる。

「天狗」の名にふさわしいその傾斜。

ところどころで雪が腐って苦労をするものの、

概ねアイゼンの刃を効かせて、一歩一歩登っていく。

そして私はと言えば、

もうヘロヘロ~

本当にきつかった。

4度目の『中天狗』で、最も積雪の状態がいいと言うのに、

とにかく一番きつい登行となった。

 

 12時10分、『中天狗』。

先に上がったHiromiが、

「わぁ~っ! 芦別岳だ~っ!」

Hiromiが感嘆の声を上げた通り、素晴らしい眺めだ。

ただ、今話題になっているPM2.5の影響で、もやがかかった風景だ。

それにしても美しい山風景を目に焼き付け、早々に下山を開始。

私は頂上で昼食タイムとしたかったのだが、

下山苦手のHiromiが、

登路で記憶に留めおき、

自らが危険箇所と認定した部分の下降を終えたあとでなければ、

昼食なぞ考えられないと言うことで、

安心できるところまで下って昼食タイムをとることにした。

そしてHiromiが心配した通り、

傾斜の急な稜線を下るのが大変だった。

とにかくおっかなびっくりで、

もうビビりまくりブ~♪

「何でもないから下りてこい!」と声をかけても、

前を向いたり後ろ向きになったり、

横向いたりと四苦八苦。

時間をかけて急下降を終え、ようやく昼食。

昼食後は淡々と稜線上を戻り、

また急下降を経て

14時20分、林道終点。

7最後の急下降でHiromiが滑落しかけて肝を冷やした。

それからまた6kmの長い林道を歩いて、

15時50分、林道ゲート。

この日は私が登りに時間がかかり、

Hiromiが下山に時間を要したという、

マイナス要素同士の山旅であった、

しかし、素晴らしい天候の中、

長時間山歩きができたことに、

二人して大満足で「ハイランド富良野」へ汗を流しに向かった。

そしてその後車中泊地に向かい、

「カンパーイっ!」

「う、うめーっ!!」

 

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2018.3.25 『1,018mP』  『ハッタオマナイ岳』をリタイア

 今日は自身5度目になる『ハッタオマナイ岳』頂上に立つ予定だったが、

天候不順で途中撤退した。

但し、前回の『ハッタオマナイ岳』は晴天だった

 

昨日(土)の終業後、急いで支度をしてHiromiを迎えに行った。

そして石勝樹海ロードのモトツトンネル手前で車中泊。

今早朝から湿った雪が降りだし、

車の窓にそんな雪が当たって流れ落ちる気配を感じていた。

5時に起床して外を見ると真っ白。

モチベーションがた落ちだ。

しかし天気予報では雨や雪は早朝までと・・・

但し、晴れるのは午後からだとも言っていた。

とりあえず雪から小雨に変わった中を、

6時ちょうど、オコタン橋手前の駐車スペースをスタートした。

急斜面に刻まれた古い作業道を一部利用しがら高度を上げて行く。

地形図上の729m標高点に達すると、一旦傾斜がゆるくなり、

ホッとするところだ。

しかし間もなくまた傾斜が増し、東の稜線を目指して一気に登る。

そして高度を上げるほどにガスが濃くなっていく。

稜線上に上がる頃にはもう目の前のものしか見えない。

「つまんね、全くつまんね」と思っていると、

Hiromiが言った、「これなら戻って馬追丘陵に行ったほうがいいんじゃない!?」と。

同感・・・

我々は山に登って美しい景色を眺めることを楽しみにしている。

それがガスに覆われて何も見えないのであれば、もうどこに登っても同じこと。

ただ、私は今後しばらく週一の休みしかないので、

貴重な一日をなんとか良い方向で楽しみたい。

とりあえずもう少し進もうとHiromiを引っ張る。

7時20分、「1,018mP」。

う~ん、相変わらず全く

何も見えず、回復の兆しも見られない。

それでももう少し先まで進んでみる。

そして7時40分、撤退!

下山はHiromiのスノーシューをザックに装着させて、ツボ足で下るように指示。

傾斜の急な部分をスノーシューでは危険と判断した。

 

 8時30分駐車地。

今回は私の山選定ミスだ。

もっと西の低山を目指すべきだった。

そちらの方は天候回復が早かった。

この時期になると雪が残る今、登りたい山がたくさんある。

それに対して4月の休日は日曜日だけ。

焦る気持ちが勘を狂わせる。

今回はそんな選定ミスをした。

Hiromiには申し訳なかったが、Hiromiもまた別件で重要事項を抱えており、

余裕が出来た今日の時間をそちらにまわした。

そして最後は『長官山』に登って帰宅。

更にその後「サイゼリヤ」でワインをたらふく!

なんだかんだ言っても、まあいい一日だったじゃないか~

 

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