北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2024.3.17 『天狗山』(栗山・330m) 意外にも全線ツボ足歩行!
先日の日曜日は、
どんよりとした重苦しい空から、
じきに雨が降り出す予報だった。
それではじめから極近場の、
時間がかからない山に登ることに決め、
栗山町南角田地区に向かった。
そこで久しぶりに「天狗山」に登ることにした。
南角田に行ってみると、
融雪が思いの外進んでいることに驚いた。
なかなか気温が上がらず、
融雪が進まない今冬だったが、
元々積雪の少ないこの辺りは、
一旦融けだすとどんどん進む。
除雪終点を駐車地としてスタートしたが、
農道にキャタピラ痕が続いていた。
これは楽ちんとばかりに、
スノーシューを手に持って歩く。
畑の融雪作業のため、
農業機械が走行した跡だろうと思っていたが、
キャタピラ痕は農道から林道に入っても、
更に奥へと続いて行く。
これはハンターのものかぁ?
手に持っていたスノーシューを、
ザックにくくりつけて、
ツボ足で進むことにした。
キャタピラ痕の上は、
固く締まってツボ足で十分だった。
そして駐車地から2kmほど歩いて、
「不動の沢林道」のゲートを越えた。
楽に歩かせてくれるキャタピラ痕は、
更にゲートの奥へと続いていた。
そこではっきりした。
これはハンターの乗り物だ。
ゲートのダイヤルキーを開けて進んでいた。
キャタピラ痕が、
どこまでも続いてくれるおかげで、
楽に歩けるのだが、
前を行くHiromiが相変わらず速いので疲れる。
マイペースで歩く私との間隔が、
だんだん開いて行く。
「不動の沢林道」は、
250で「天狗林道」に出合うので、
そちらに乗り換えた。
するとキャタピラ痕も、
「天狗林道」上に続く。
こりゃあ最後まで楽をできそうだ。
上空は相変わらず重苦しい雲に覆われている。
しかし雨が降り出さないだけましか・・・
「天狗林道」を歩いて高度を上げて行くと、
「天狗山」の頂上部が正面に現れ、
上空を走る送電線の下をくぐる。
そして林道を離れて藪に入る。
この藪にははっきりした踏み跡が続く。
やはり人が入っているようだ。
ちょっと前までは、
人の痕跡なぞ全く見られない、
実に静かな山だったのだが・・・
四等三角点「天狗山」。
そばの立ち木に小さな私製標識が付けられている。
この私製標識が付けられた翌年に、
例の黄色い私製標識も付けられたのだが、
今回それはなくなっていた。
誰かが持ち去ったのか?
この時点でまだ9時40分。
腹が減るはずもなく、
即下山を開始した。
またキャタピラ痕の上を下って行くが、
下りではショートカットを織り交ぜる。
上部林道から下部林道へと急斜面を下った。
また後には「不動の沢林道」ゲートへとは戻らず、
途中のカラマツ林を抜けて「不動の沢」に下った。
そして対岸を登り返すと、
エゾシカの防護柵ゲートがすぐそばだ。
それを越えて直線的な林道を歩いて駐車地へ。
キャタピラ痕のおかげで、
快適なツボ足歩行を楽しめたことに感謝!
まだ時間が早いし、
雨も降りだしそうに見えなかったので、
近くのもう一座へ!
雨よ、降らないでくれ~
2024.3.10 「馬追丘陵」 バリエーションルートを楽しむ
もう先週の日曜日の話しになってしまったが、
この朝起きると外は雪!
それも20cm以上積もっていた。
もうそこでモチベーションガタ落ち。
この日はまた夕張に向かおうと思っていたのに、
そんな気は失せてしまった。
嫌気がさして適当に除雪をし、
Hiromiを迎えに行った。
すると私が住む地域ほどではないが、
やはりしっかりと雪が降り積もっていたので、
除雪に精を出した。
人のところは適当には済ませない性分だ。
Hiromiの家の除雪を終えて走り出したが、
さて、どうしようか?
こりゃあどこへ行っても雪がひどいだろうし、
田舎方面は日中除雪車が走り回る。
と言うことで、
「馬追丘陵でいいべえ」、
と言う結論に至った。
「長官山」の麓の火葬場入山口に行ってみて驚いた。
雪が少ない!
今シーズンここを訪れるのは初めてだった。
例年山となっている雪が本当に少ない。
長沼は小雪の冬だったんだなあ。
この日はホームグラウンドみたいな馬追丘陵で、
バリエーションルートを組んでみることにした。
火葬場入山口~旧マオイゴルフ場~「文学台」~「長官山」~「ユニ東武GC」
~「220mP」~「山形西部(四等三角点)」~馬追林道~「馬追山」~火葬場入山口
といった具合だ。
まず火葬場入山口から旧マオイゴルフ場に下り、
広いゴルフ場を歩いて樹林に入る。
そして「文学台」へと続く尾根の取り付き点で、
新たな伐採地を目にした。
知らぬ間に伐採されていた。
そんな風景を眺めて「文学台」に上がった。
その後「長官山」へと歩を進めた。
この時点で9時半だと言うのに、
頂上にはまだ誰も訪れた形跡がなかった。
珍しいねえ、人気の「長官山」なのにぃ・・・
「長官山」から南東尾根を下って「ユニ東武GC」へ。
ゴルフ場の広い風景を眺めたが、
意外にもHiromiはこの風景を、
初めて目にしたとのこと。
Hiromiがここでバナナタイム。
バナナが大好物のHiromiにとって、
この日4本目のバナナだ。
バナナが大好きって、
いかにも昭和を生き抜いてきたって感じだよねえ。
「ユニ東武GC」で広い風景を眺めた後は、
進路を南に取った。
ちょうどよい作業道が続く。
作業道をしばらく歩いて、
右手の斜面に取り付いた。
けっこう斜度のある崩れやすい斜面に少々難儀した。
そして尾根筋上がって登って行く。
この日も天候に恵まれて、
降り注ぐ陽射しがまぶしい。
間もなく明瞭なピークに上がり、
ここが地形図上の「220mP」だ。
最寄りの道々から眺めると、
きれいな三角形に見える。
この後すぐ南隣の「山形西部」へ。
ここでちょっとまごついた。
己の勘で進めばよかったものを、
携帯GPSなんかを覗いてしまったものだから、
方向を勘違いしてしまった。
「山形西部」には無積雪期に登って、
三角点標石は確認している。
「山形西部」からは、
更に南の急斜面を下った。
そして道々に下り立ち、
斜め向かいの林道入口へ。
「馬追林道」のゲートを越えて進む。
この日は南に進むほど足もとの雪が深くなった。
林道の途中で昼食とした。
そのころになると、
直射日光がかなり強く照りつけ、
雪面が湿ってきた。
それがその後の歩行を困難にした。
湿った新雪がスノーシューのアイゼンやフレームにくっつき、
ダンゴとなって重くなる。
おまけにゴロンゴロンしてひじょうに歩きにくい。
だからしょっちゅう立ち止まって、
そのダンゴをストックで叩き落す。
しかしHiromiはそんなことを全く気にする様子もなく、
どんどん進んで行く。
途中で林道を離れて、
広い斜面に取り付いた。
雪の条件が悪い林道を長く歩くのが嫌になり、
斜面を登ってショートカットすることにした。
雪ダンゴが付いた重いスノーシューを引きずる斜面はきつい。
しかし距離が短かったので、
ほどなく尾根筋に付けられた遊歩道に出た。
この地点から「馬追山」までは200mの近距離だった。
ここでスノーシューをデポし、
ツボ足で「馬追山」へ。
大勢の人が歩く遊歩道は、
しっかりと締まっており、
ツボ足で十分だった。
「馬追山」(一等三角点・273m)のピークには、
三人の先行者がいた。
マイナーな山ばかりを歩くようになってから、
山で人に会うことなぞ、
全くなくなったので、
人の姿はずいぶんなつかしい気がした。
「馬追山」から引き返してスノーシューを回収。
そのままツボ足で旧「馬追温泉」方面へと下った。
そして道々に下り立った後は、
道々を歩いて火葬場入山口の駐車地へ。
いつも歩いている山も、
ルートの組み方で違った楽しみ方をできる。
この日は極近場での活動だったが、
歩行距離や体力の消耗具合も、
なかなか満足できるものと納得して帰途に着いた。
二日間天候に恵まれたねえ・・・
2024.3.5 『宇佐美』(194m)~『本沢』(152m) 栗山湖で三角点Pを結ぶ
先週の一週間は、
勤め先の社屋一部改修工事のため、
休みとなっていた。
しかし、だからと言って、
毎日山に登っているわけにもいかなかった。
車の燃料費を考えると、
そう毎日は出かけられない小市民!
出かけたとしても、
極力近場で活動する。
まあ、私の場合はどこでも、
何度登った山でも、
とにかく登ることができれば満足なので、
その点は省エネタイプかな?
この日は久しぶりに「栗山湖」に行ってみた。
地元の江別市では降らなかった雪が、
栗山に近付くにつれて新雪が多くなっていった。
結局「栗山ダム」に着いてみると、
この朝までに新たな降雪が20cmほどになっていた。
「栗山ダム」によってせき止められた「栗山湖」の南側に、
「宇佐美」(三等三角点)があり、
北側には「本沢」(四等三角点)がある。
この日は二つの三角点を結んでみることにした。
「栗山ダム」の駐車場を起点に、
まずダムの天端(テンパ)を歩いて対岸に渡り、
「宇佐美」を目指す。
栗山ダムの堤頂長は長く、
その長さは500mにもなる。
天端の上を歩いて気付いたのだが、
今年は雪が少ない。
以前積雪期にこの上を歩いた時は、
欄干の上まで積雪があり、
怖かったものだ。
しかし今回は欄干より低い位置の歩行となった。
500mの長い天端を渡りきると、
すぐ左岸尾根に取り付いた。
そして尾根筋を忠実に登って行く。
ところどころに「王子」のマークが貼り付けられている。
この一帯は全て王子製紙の社有地だ。
はじめ雲が多かった空は、
歩を進めるほどに青空が広がり、
日の光が樹林の中に差し込んできた。
足もとは新雪の下に固い層ができているので、
歩行に苦しめられることはない。
そして三等三角点「宇佐美」。
四季を通じて登り、
私が小学生時代に住んでいたところから、
最も近い三角点ピークだ。
「宇佐美」からは登路の尾根に替えて、
北側に伸びる尾根を下った。
これを下って行くと、
栗山湖の周遊林道にのる。
それをしばらく歩くことになるが、
この頃になると日光が新雪を融かしはじめ、
それがスノーシューのフレームやアイゼンにくっつきだした。
雪ダンゴとなったスノーシューが重い。
スノーシューを裏返して、
ストックで叩き落すのだが、
何歩も歩かないうちにまたダンゴ!
結局その重さに耐えて歩くしかない。
湖の対岸にダムの管理施設が見えて間もなく、
湖面に下った。
結氷した湖面を歩き、
ショートカットして対岸に渡る。
そして目指すは北側の「本沢」だ。
湖を渡りきった湖岸から林道をまたぎ、
正面の伐採地に入った。
この伐採地のメルヘンチックな風景が好きだ。
伐採地の最上部に立つと、
「栗山湖」が見下ろせる。
この後は伐採地の最上部を歩き、
広葉樹林の中に入って、
四等三角点「本沢」。
ここで昼食とした。
昼食後は更に先に進み、
別の伐採地を下って林道へ。
するともう駐車地は近い。
スノーシューに付いた雪は重かったが、
天気は上々で十分楽しめたことに感謝!
2024.3.2 『郡界』(グンザカイ・283m) 由仁町から周遊ルート
先週末の土曜日、
安平町の瑞穂ダムそばで崩壊地帯を巡った後、
直近の三角点ピークに登ろうとした。
ところがこの辺り特有の小雪による中途半端な雪で、
スノーシューが笹に深く取られて、
前に進まないことから断念し、
由仁町川端まで戻った。
そして久しぶりに「郡界」に登ることにした。
「郡界」とは由仁町と安平町の、
境界線上にあるピークだ。
いつもの林道入口に行くと、
林業用の重機が数台!
「伐採作業が行われているのか?」、
と思ったが、
林道入口にそれらが集められているところを見ると、
どうもこの日は休んでいるようだった。
それで遠慮なくブルドーザで開けられた、
真平らな林道をスノーシューで歩き出した。
ブルドーザの道を1kmほど利用し、
我々はそれを離れて支線に入った。
すると以前除雪された上に新雪が積もった状態で、
底に固い層があるので、
まあ歩きにくくはない。
分岐から少し歩くと、
前方の視界が突然開けて、
広い伐採地の風景が広がる。
私はこの風景が好きだ。
そこに青空と陽の光が加わると、
もう何とも言えないうっとり感!
ただ、前を行くHiromiが、
多少なりともラッセル状態だと言うのに速くてね、
のんびり風景を楽しんでいられないのよねえ・・・
しばらく伐採地の中に続く林道は、
やがて伐採地を離れ、
北側の尾根を回り込んで伸びて行く。
尾根に沿ってその下部に付けられた林道は、
結構小刻みに蛇行を重ねて行く。
伐採地から1kmほど歩いた地点で、
林道を離れて目の前の尾根に取り付いた。
笹がずいぶん露出していたので、
踏み抜きがないかを心配したが、
そこそこ積もった雪のおかげで、
歩行を邪魔しなかった。
そして四等三角点「郡界」。
この三角点の標石は、
数年前初めて登った時に確認している。
しかしその後訪れた時は、
笹が濃くなっており、
とうとう見つけられなかった。
今年の無積雪期にはまた見つけに訪れよう!
下山は登路とは逆の斜面を下る。
風の来ないところで昼食とした。
その後ふかふかの雪の中を、
実に快適に下った。
Hiromiはこのふかふかの下りを特に好む。
快適に下降して今は廃道となった林道に下り立った。
無積雪期には雑草が生い茂って、
ひじょうに煩わしい廃道も、
積雪期となれは障害物はなく、
これもまた快適に歩いて駐車地へ。
はじめは悪天候から逃れようと目指した方面だったが、
結局天候に恵まれる結果となったことに感謝!
2024.2.24 『盤ノ沢山』(213m) 雪の締まった尾根歩きを楽しむ
土曜日の午前中「北村林」に登った後、
幾春別の弥生地区に移動した。
そして小高いところにある、
大規模ソーラー施設へ。
昨夏の暑いときに「盤ノ沢山」に登った際、
このソーラー施設の前に駐車させていただいた。
それで冬季間も除雪されているだろうと考えた。
そこに行ってみると車が3台停まっていた。
人はいないと思って行ったので、
ちょっと意外だった。
わざわざ除雪された場所に車を停めさせていただくのだから、
人がいるなら許可を得なきゃいけないので、
正門から施設内に入った。
すると奥の方に人がおり、
その方に駐車許可を求めたところ、
快く承諾していただいた。
3人の方々は、
ソーラーパネル間の除雪作業をしている最中だった。
除雪された駐車場の最奥に車を停め、
スノーシューを装着してスタートした。
最初は廃道になって久しい、
「幾春別川」に沿った旧市道を歩く。
しかしいくらも歩かないうちに、
左手の斜面に取り付いた。
南向きの斜面は、
土が露出している部分もある。
そして斜面を登りきると、
ソーラー施設の東端に出た。
施設と右手の沢形の間には、
エゾシカの防護柵のようなものが続く。
それに沿って歩いて行くと、
施設の北側に達し、
目の前に現れた尾根の突端に取り付いた。
なかなか斜度のある尾根だが、
固く締まった雪面に、
スノーシューのアイゼンが効いて登りやすい。
急登は長くは続かず、
斜度が落ちて落葉樹の尾根筋が続く。
進路を北に取った尾根筋は、
やがて西向きとなり、
多少のアップダウンが続く。
昨夏歩いた時に苦労した濃い笹の部分は、
当然雪の下で大変歩きやすい。
そして三等三角点「盤ノ沢山」。
このピークも笹と雑草に覆われて、
三角点標石を見つけるのに少々時間を要したが、
今は実にすっきりとしたピークだ。
この後冷たい風を避けられるところまで移動し、
いつもの簡単な昼食とした。
その後はまた尾根筋を軽快に歩き、
旧市道に下って駐車地へ。
尾根からは木の間越しに幾春別の風景が眺められた。
木に葉が生い茂った季節だと、
全く展望は望めないので、
これはこれでよい経験となった。
短い行程ではあったが、
なかなか楽しい歩行を楽しめたことに満足して、
Hiromiと二人帰途に着いた。
2024.2.24 『北村林』(ホクソンリン・269m) 街はずれで周遊ルート
三連休中日の土曜は、
過労気味のHiromiの体調を考慮し、
短い行程の山を選択して、
また三笠市で活動することにした。
しかしながら体調がすぐれないのは、
むしろ私の方だった。
この前日朝にちょっと腰をひねってしまい、
その痛みがだんだん増してきた。
腰痛なんてもう10数年ぶりではないか?
三角点を訪ね歩いていると、
無積雪期に藪を漕いで登ったピークに、
積雪期に立ってみたくなったり、
逆に積雪期に初めて登ったピークには、
無積雪期に三角点標石を求めて登りたくなる。
この日の「北村林」は、
無積雪期に二度登っているが、
積雪期には登ったことがなかった。
土曜日の朝、
いつものようにHiromiを迎えに行き、
三笠市に向かった。
そして柏町から奥へと走り、
林道の除雪終点に駐車。
そばには三笠市の火葬場がある。
立派な建物の火葬場だ。
駐車地をスタートして林道に入った。
ここも先日の異常高温を受けて、
融けた雪面が固く締まっており、
小型のスノーシューでも快適に歩行できる。
しかし腰の痛みが結構なもので、
雪面の固さがそのまま腰の痛みを刺激する。
歩き始めて間もなく、
スノーモビルのキャタピラ痕が現れた。
深雪の中では歓迎されるキャタピラ痕だが、
締まった雪面では逆に歩きにくい。
そんなキャタピラ痕は延々と続く。
そして歩き始めて1.5kmほどで、
林道を離れて右手の尾根に取り付いた。
広葉樹林の中の尾根筋を登って行く。
すると左手に開けた地形が現れ、
そこから空知平野の風景が広がる。
しかし嫌なことに、
我が家の方向はすっぽりと雪雲に覆われていた。
嫌だねえ!
広い風景を眺めた後、
再び尾根筋に戻って、
広い尾根を登って行く。
そして四等三角点「北村林」。
無積雪期は笹の中にあったピークだが、
なんとすっきりしていることか!
下山はルートを変えて、
更に先へと向かった。
無積雪期に歩いて来た作業道と林道を利用して下る。
尾根筋から作業道に下ると、
やっぱりすごいすっきり感!
この作業道は廃道となって久しく、
笹と雑草に覆われ、
昨夏かなり煩わしい思いをして歩いたことを思い出す。
作業道から林道に乗り換えてしばらく歩き、
沢筋に下ってショートカットすることにした。
まあ、たいしたショートカットではなかったが、
いくらかの変化を味わって、
登路の林道に戻った。
あとは直線的な林道を腰痛に堪えながら歩き、
ようやく駐車地へ。
「Hiromi、もう一つ行くか?」、
「うん!」。
しかしHiromiは絶対に調子よくないんだよ。
だってひどく無口だもの・・・
2024.2.23 『御園山』(ミソノヤマ・284m) スノーシューがまずいことに・・・
Hiromiが新居への引っ越しの後風邪をひき、
高熱を発して二日間仕事を休んだ。
それがこの週のはじめだった。
その後出勤して仕事をこなしてきたが、
忙しい上帰宅して除雪に追われた。
完全に疲労困憊の様子。
それでどうにも元気がない。
しかし思い切って山は休め、
と言ってみたところで、
「はい、わかりました」、
なんて言うはずもなく。
まあ、極近場の軽い山へ、
と言うことで「御園山」に登ることにした。
ただ、三連休初日の朝は、
その二日前から降り続いた雪のせいで、
除雪車が固い雪を山もり玄関前に置いて行ったので、
それを始末するのに時間を要し、
同時にモチベーションガタ落ちで、
私としても「御園山」で十分だった。
この朝Hiromiを拾って、
栗山町南角田へと向かった。
そして除雪終点に着いてびっくり!
雪が少ない。
もともと積雪の多い地域ではないが、
それにしても少ない。
おまけに雪面は先日の異常な暖気を受けて、
固く締まっていた。
楽々林道を歩いて行く。
間もなく現れたエゾシカの防護柵に、
「作業中につき立ち入り禁止」と書かれている。
しかも栗山町の山一帯だと。
バカなことを言うな!
作業とはエゾシカの捕獲のようだが、
そんな様子はまるで伺えない。
行政のやることは矛盾している。
林道が右にヘアピンカーブを描く直前でそれを離れて、
古い作業道に入った。
作業道は沢沿いに続く。
そして作業道が左にカーブする手前でショートカットして、
一段上に上がった。
すると美しい樹林の風景が広がる。
この辺りの風景を私は好む。
Hiromiが空腹を訴えたので、
ここでおやつタイム。
積雪期だから問題なく歩ける作業道だが、
夏場は雑草が生い茂る。
更に作業道を離れて、
カラマツ林の中の斜面に取り付いた。
無積雪期には濃い笹に苦労させられる部分だ。
そして急斜面を登って行くと、
私の左足に装着しているスノーシューがどうもおかしい。
肝心なビスが飛び、
スノーシューが登山靴のソールに対して、
90度に曲がってしまう。
こりゃダメだ、
と言うことで残りの行程はHiromi一人にまかせ、
その場で待機することにした。
しばらくするとHiromiがピークに立って戻ってきた。
それで下山を始めると、
今度は私の右足のスノーシューも、
左と同様の状態になった。
しょうがないので、
だましだまし下山したが、
林道に下っても歩きにくかった。
そしてエゾシカの防護柵まで戻ると、
ハンター3名がエゾシカを求めて入山するところだった。
こちらが下山した時でホッとした。
駐車地に戻ってスノーシューを確認してみると、
左右とも同じ個所の肝心なビスが飛んでいた。
これは素人じゃ止められない部分なんだよねえ・・・
2024.2.17 「ボタ山」(230m) 気に入ったフィールドで
先日土曜日の朝、
三笠市幌内地区で「幌内」(三等三角点)に登った後、
昼過ぎには帰宅しなければならないHiromiではあったが、
まだ少々時間があった。
しかし他所への移動時間までは確保できそうもなかったので、
幌内地区にあるボタ山に登ることにした。
景色の良いボタ山だが、
Hiromiは積雪期に登ったことがなかったので、
ちょうどよかった。
ボタ山なんてものには誰も興味ないだろうが、
私はここがやけに気に入っている。
一旦駐車地に戻った後、
雪質がよかったので、
スノーシューを小さいサイズに替えてスタート。
もう誰も足を踏み入れることのない作業道を登ってい。
すぐに冬季休館中の「三笠鉄道記念館」と、
施設のほぼ全体が見下ろせる。
無積雪期にはここから汽笛の音が頻繁に聞こえる。
広い作業道を登って行くと、
突然前方に純白の塊が姿を現す。
ボタ山の東の端だ。
その前を通って先へと進むが、
どこを見ても斜度がきつい。
南斜面は直射日光を受けて、
けっこう固く締まっている。
それにスノーシューのアイゼンを効かせて登って行く。
そして登りきると、
標高こそ低いが、
360度遮るもののない風景が広がる。
それを目にしたHiromiが、
「すごい! ここいいね~」。
稜線の上を西のピークを目指して歩く。
素晴らしい風景を眺めながらの歩行は、
実に楽しいものだ。
ところどころ雪が融けて地面が露出しているのは、
鉱物がまだ熱を持っているためだろうか?
上砂川町のボタ山では、
いまだに煙が出ていたことを思い出す。
西のピークを目指す中で、
左前方には直前に登った「幌内」が、
すぐ近くに見えている。
そして西のピークに立つと、
眼下に幌内地区の全域が見渡せる。
その中には学校の校舎と思われる、
大きな建物が二つ。
高いところから眺める分には、
まだ新しそうに見える。
しかし、地域の実情から察して、
とっくに廃校となっているであろう。
風を遮る何物もないボタ山は、
冷たい風が吹いていたので、
下山してその直下で早めの昼食とした。
この後駐車地でかたずけを済ませ、
正午過ぎにはHiromiを自宅に送り届けた。
2024.2.17 『幌内』(310m) 旧産炭地の山で・・・
Hiromiが新居に入居して、
この日で一週間となった。
入居して実際に住んでみると、
あれが欲しい、
これも欲しいと、
色々欲が出てくるものだ。
だから忙しい中買い物には行かなきゃならないし、
買ってきたものを設置するのにも時間を取られる。
まあ、それを一つ一つこなしていくのも楽しみなものだが。
そしてこの日の午後、
Hiromiの母さんと、
妹のChiharuが初めて訪れることになっていた。
それで昼くらいまでしか時間がない。
そこで選んだのが三笠の「幌内」だ。
Hiromiは積雪期の「幌内」には登ったことがなかった。
土曜日の朝Hiromiを迎えに行った。
引っ越す前より若干近くなったので、
幾分気が楽になった。
Hiromiを乗せて三笠市幌内地区に向かった。
そして幌内地区の一番奥まで入った。
すると広く除雪された空き地に突き当たるのだが、
その先の林道も除雪されていた。
おそらく伐採後の木材を搬出するために、
除雪したものと思われたので、
それには入らず、
広い空き地を駐車地とした。
スノーシューをザックに付け、
徒歩でスタートした。
除雪された林道を700mほど歩くと、
三笠が炭都として栄えしころの名残である、
変電所の建物と設備が現れた。
そして除雪はそこで終点となった。
除雪の目的が木材の搬出ではなかったのだ。
では何のため?
まさか変電所をはじめとした、
旧幌内炭鉱の遺構を眺め歩くためのものではあるまい・・・
除雪終点でスノーシューを装着。
歩き出すと雪が結構締まって、
わずかに沈むだけだ。
このところの暖気が影響して、
スノーシューで歩くのによい雪質となった。
快適に林道を歩いて行くと分岐が現れ、
無積雪期には右に入って、
大きく回って高度を上げて行くのだが、
今は林道から外れて直進する。
そして一段上げて作業道にのる。
この作業道を忠実に登って行くと、
「幌内」のピークに続く尾根に上がる。
すると目指すピークはすぐそこで、
三等三角点「幌内」。
無積雪期に何度か登っているので、
標石は確認済みだ。
またそばの木立には例の、
黄色い私製標識が付けられている。
下山は一旦西側の伐採地に下りて、
西から北にかけての風景を楽しんだ。
なかなか美しい風景が広がる。
その中には私のお気に入りである、
幌内地区のボタ山が、
すぐ近くに見えている。
時計を見るとまだ時間がある。
下山したらあれに登ろう!
下山も適度な雪質が心地よく、
サクサク下って行ける。
そして変電所でスノーシューを外して手に持った。
しかしHiromiは「行けるところまで行く」、
と言って林道脇をスノーシューで歩くが、
障害になる雪の塊が多く、
結局スノーシューを外して手に持った。
だ~からはじめっから外せばいいのによ!
2024.2.12 『坊主山』(三笠・161m) 手ごろな二座目へ
先日の三連休最終日の午前中、
「野々沢」(三等三角点・249m)に登った後、
「市来知川」に沿う農道を戻り、
道々に出る手前で、
採石場に向かう農道に乗り換えた。
そして少し行ったところに広がる採石場へ。
この採石場入口の横に、
除雪車で開けられたスペースがある。
これを駐車地とした。
駐車地をスタートして、
すぐ目の前の尾根の末端に取り付いた。
この取り付き点は「坊主山」から続く尾根の南端となる。
この日は朝-5℃以下だったが、
日が昇ると気温が上昇し、
この時点で既にプラス気温となっていた。
従って雪面は融けて、
その重く粘った雪がスノーシューのアイゼンやフレームに、
ダンゴとなってこびりつく。
それが重いしゴロンゴロンして、
ひじょうに歩きにくい。
そんなことはお構いなしのHiromiとの間隔が、
どんどん開いて行く。
写真が撮れなくなるので、
ちょっとは気を遣って立ち止まってくれりゃあいいものを、
全くお構いなしで進んで行く。
そして振り返った時に、
私の姿がないと知って、
初めて足を止める。
まあ、いつものことだけどね~
南端に取り付いた尾根は、
尾根筋が明瞭で、
戸惑う場面がまるでない。
木々の間から岩見沢市の丘陵地帯が見える。
また、東側に一ヶ所視界が開ける部分があるのだが、
なんだか雲が多くてさえないねえ。
そんな尾根歩きを経て、
三等三角点「坊主山」。
その後少し戻って、
南東に下り行く枝尾根にのった。
そしてそれを下って行くと、
間もなく採石場の上部に出る。
このルート中最も視界が広がるときだ。
純白の採石場が、
なかなか美しい。
採石場は削り取られた、
崖状斜面に覆われているので、
端の極力傾斜の緩いポイントを選んで下る。
そして楽々下って、
採石場の端を歩いて駐車地へ。
標高の低い里山だが、
この日二座に立てたことにHiromiも満足し、
一旦帰宅して、
夕方あらためて「反省会」!
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