北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2017.6.17 『旭岳』(2,291m)~『北鎮岳』』(2,244m) 山中でバッタリ!
一ヶ月ぶりに天気の心配がない週末がやって来た。
金曜の夕方、仕事が終わってからHiromiを拾って大雪山に向かった。
ところが車に乗り込んだHiromiが、「ちょっと心配事があるんです」と切り出した。
「何よ?」という問いに、ウォームアップパンツの裾をまくりあげた。
アッチャーッ!
ウルシにかぶれていた。
一週間前旭川に行き、一人で低山を登り歩いたときにかぶれたようだ。
しかも、長ズボンを履いていたと言うから、
HiromiもまたToshiと同じようにアレルギー体質なのだろう。
そんなHiromiを草の多い登山道を歩かせるわけにはいかないので、
微調整して旭岳温泉に向かうことにした。
その変更で私も気が楽になり、また一刻も早く喉にビールを流し込みたいので、美瑛まで走って車中泊とした。
そして土曜の朝『旭岳温泉に移動。
朝7時、駐車場からロープウェー駅に向かった。
ところが辺りは閑散としており、ロープウェーの駅舎も鍵がかかっていた。
よく見ると、ロープウェーの始発は8時と記されていた。
だったら歩くべ、ということで駅舎横の登山口から入山した。
まだ雪が融けたばかりの登山道はグチャグチャ。
雪の下の地面に横たわっていた笹が立ち上がっている箇所では、それらに触れた衣類が黒く汚れる。
8時40分、姿見駅そば。
少々時間がかかったのは、途中姿見ロープウェー駅の北側を回って『北鎮岳』を目指そうと思ったのだが、
尾根の乗っ越し部分で笹が立ち上がり、やむ無く引き返して無駄な時間を費やしたためだ。
『旭岳』の登りには、予想通りたくさんの登山者がいた。
6号目を過ぎると、北からのすごい風だ。
正に強風!
この私の身体も飛ばされるんじゃないかと思えるほど強い。
そんな中を、この日体調がすぐれないHiromiも淡々と着いてくる。
そして9号目に近付いた時だった、前方の高みに見覚えのある姿が。
「Hiromiぃ、あれAotaじゃねえかぁ? いるいる、Toshiもいるわ! あそこに座ってる」、
「ホントだぁ、Toshiさんだぁ~」。
Toshiがこの週末、自身が主宰する『爽やか登山』の例会を大雪山で開催することは知っていた。
しかしそれは翌日曜だと思っていたし、大雪山と言っても広い。
まさかピンポイントで出くわすとは・・・
というわけで、思いがけない『ミニ山の会』の山行となった。
10時15分、『旭岳』。
そこには大勢の人がいた。
ジーンズにスニーカーの女性もいる。
そのスニーカーで、どうやってグサグサな火山灰地を下って行くのか、首をかしげてしまう。
強風の『旭岳』頂上には長居せず、『間宮岳』に向かう。
ここからは『旭岳』東斜面の大雪渓を下る。
ほどよく融けた雪は足に優しく、走って下れる。
そして、ここから『間宮岳』までは、HiromiもAotaも歩いたことがない。
いやあ、新鮮だねえ。
そして振り返る『旭岳』東斜面の風景が雄大で、ここから先には人影なし。
『旭岳』キャンプ指定地を過ぎると『熊ヶ岳』を左に見ながら登り返し、
『北海岳』方面への分岐を『間宮岳』方面へ。
その後は「お鉢平」を右手に見ながら北進する。
前方に『北鎮岳』、『凌雲岳』の大きな山体を見ながら進む。
『中岳』を過ぎると『北鎮岳』はもう近い。
最後のきつい登りに耐えて、
12時30分、北海道第二の高峰『北鎮岳』の頂上に立った。
HiromiとAotaにとっては初めての頂上だ。
『北鎮岳』までの行程で、Toshiに色々質問してみた。
「あの山は何て名だ?」と。
するとそのことごとくを正解!
なかなかわかる人のない『荒井岳』まで言い当てたのには、正直驚いた。
Toshiと『夕張岳』の金山コースで知り合ってから、今月でちょうど10年になる。
あの頃はどこの山も全く言い当てられなかったのに、成長したもんだなあ・・・
下山は「中岳分岐」から裾合平に下った。
そして「中岳温泉」で3人が足湯。
私は面倒なので、ただ傍観。
Hiromiはウルシにかぶれた患部を湯につけていたわっていた。
「なんかよくなる気がする」と、口にしながら。
その後広い裾合平から小さな起伏を越えて、
15時35分ロープウェー姿見駅着。
おおっと、その前に・・・
Hiromiが途中でカメラケースに入れていたロープウェー料金用の3,000円を落としてしまった。
「忘れ物落とし物兄妹」が二人揃えば、何もなくさないわけがない。
下りのロープウェー料金をToshi兄さんに借りていた。
ロープウェーで下り、駐車場でToshi、Aotaとは別れ、二人は帰っていった。
私とHiromiは予定通り美瑛の銭湯で入浴し、『十勝岳』麓で車中泊。
日が長くて助かる。
そして今朝『上ホロカメットク山』に登る予定で移動すると、
駐車場に入りきれなかった車が延々と狭い車道脇に連なっている。
その光景を目にして即Uターン。
しょうがないので『北の峰』に登って帰ることにした。
富良野スキー場に移動して登り始めると、前回早すぎたワラビがびっしり自生している。
そんな光景を目にすると、放っておけない私。
Hiromiを一人で登らせ、せっせとワラビ採りに励んだ。
我が女房への土産だ。
でもねえ、山菜を持って帰るといつも同じ反応なんだ。
山菜が入った袋を見るなり、「ゲッ!」
「処理が大変なら捨てれや」と言うと、「嫌だぁ、もったいない~」と言って処理に励む。
そして今日もワラビを持って帰ると、「ゲッ!」
何も変わらなかった・・・