北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2017.6.26 『徳舜瞥山』(1,309m)~『ホロホロ山』(1,322m) 濃いガスを抜けると大雲海!
三連休最終日の月曜は5時に起きると辺りは前夜同様、
スッポリと濃いガスの中。
しかしこの低く立ち込めたガスを前夜のうちから見て直感していた。
これは『徳舜瞥山』頂上が雲海の上に突き出るだろうと。
そのことはHiromiにも話していた。
そしてその予想が的中した。
5時50分、登山口をスタート。
湿気を帯びたガスがうっとうしい。
しかし気温が低く、途中で半袖になると寒くてまた長袖のシャツを着た。
また、この山の登山道はいつもドロドロ、ツルツルで、とにかく汚い。
よく滑る岩や木の根に足を取られながらも淡々と登って行く。
そんな登山道も、8合目で急斜面に刻まれたジグに入るとドロドロはなくなる。
ただ、岩や露出した木の根が相変わらずよく滑る。
そして9合目でついに一部視界が開けた。
雲海だ!
すぐ近くに『羊蹄山』が8合目から上の頭だけを雲の上に出している。
実にいい景色だ。
Hiromiと二人、しばしたたずんでそんな風景に見入る。
7時15分、『徳舜瞥山』。
誰もいない頂上からは360度、雲海を楽しめた。
純白の雲の上に頭をもたげているのは、『羊蹄山』、『芦別岳』、『夕張岳』等。
隣の『オロフレ山』は大部分を現している。
美しい雲海を楽しんだ後は『ホロホロ山』に向かう。
一旦大きく下降して高度を下げ、
多少のアップダウンを繰り返して『ホロホロ山』下部に取り付く。
あとは急登を経て頂上に立つ。
この急登から振り返る『徳舜瞥山』の山容が見事だ。
その容姿は鋭角で、ピラミダルと言うよりはそそり立つホルンといった感じだ。
この山に何度登って、また何度ここからの写真を撮ってきただろう。
誰もが何度もシャッターを切らずにはいられない、
そんな見事な容姿をもつ『徳舜瞥山』だ。
7時50分、『ホロホロ山』。
こちらの頂上は『徳舜瞥山』より狭い。
面積は広いのだが、背の低い樹木が密生している。
山容から察すると、『徳舜瞥山』の方が頂上ははるかに狭そうなんだが。
『ホロホロ山』には長居することなく『徳舜瞥山』に引き返す。
8時20分、再び『徳舜瞥山』。
ここで遅い朝食というか、早い昼食と言うか、とにかくラーメンタイムだ。
私は毎度お馴染みの「マルちゃんダブルラーメン」だが、
Hiromiは色々で、袋麺の時があればカップ麺の時もある。
そしてカップ麺は毎回違った銘柄のラーメンを持参していたのだが、
最近はカップうどんやそばが多い。
今日はそばを食べていた。
下山に入ると登りゆく3組とすれ違った。
2組は年配の男性。
そしてもう1組は中年の主婦と思われる二人。
月曜日の山行となると、人気の山もこういう自由な人々だけが登るんだなあ。
またドロドロ、ツルツルの登山道をスタコラ下って、
9時45分、登山口。
総行程3時間55分の割には内容の濃い山旅を楽しめるのがこの二山だ。
てきぱきと後片付けをし、午後から仕事が待っているHiromiなので、
途中で入浴する時間も惜しみ、ひたすら家路を急いだ。
そんな車中でHiromi、「いやあ、楽しい3日間だったなあ・・・」。
ふと口をついたこの感想が、今回の山旅の総括となった。
2017.6.25 『昆布岳』(1,045m) つまんね、なんにも見えねっ!
土曜の夜は『昆布岳』麓で車中泊とした。
もう夜になってもそれほど気温が下がらなくなったので、
運転席と助手席のウィンドウを網戸にして寝た。
今年もそんな時期がやって来た。
日曜日の朝ゆっくり起きて、
7時30分、『昆布岳』の登山口をスタート。
2年ぶりの『昆布岳』だが、空はどんよりと低い雲が立ち込め、頂上方面は何も見えない。
展望が期待できないと、モチベーションも上がらない。
空気が湿っており、歩を進めるに従って全身から汗が吹き出す。
そして湿ってよく締まった登山道がツルツル滑る。
8時20分、5合目。
この辺りまで登ると、木の間越しに頂上が見え隠れするのだが、
頂上部は完全にガスの中だ。
ただ周りの緑が実に美しい。
若々しい緑の森が、モチベーションの上がらない心を癒してくれる。
6合目から7合目辺りになると、
それまで伸びすぎていたタケノコの中に、まだよさそうなものが見え始めた。
下山時にいくらかは採って帰れそうだ。
吹き出す汗を時折タオルで拭いながら黙々と歩いて、
9時5分、9合目。
やはり目の前の頂上はガスの中。
頂上へ最後の登りを踏ん張るHiromiの後ろ姿を見ると、下半身がずぶ濡れだ。
まるで水の中から立ち上がったようだ。
Hiromiは異常に発汗する体質なのだ。
そしてそれが顕著に表れる季節となった。
9時20分、頂上。
何も見えない頂上でラーメンタイム。
下山の途中で、登るときに目ぼしをつけておいた期待のタケノコを少々回収。
そして淡々と下って行くのだが、どうもおかしい。
日曜日だというのに、誰も登ってこない。
このまま誰にも会わずに終わるのか、と思っていたら、
4合目で登ってくる10名ほどの高齢者パーティーとすれ違った。
この日の入山者はそれで終わりのよう。
11時10分、駐車場。
と同時に雨が降りだした。
いいタイミングだった。
その後雨は降り続き、この日予定したニ山目をカットして北湯沢の蟠渓温泉に移動し、
ラジオから流れるファイターズ戦を耳にしながらゆっくり昼寝。
それはそれで大変心地よく・・・
蟠渓温泉で汗を流したあとは大滝へ移動し、
『徳舜別山』麓で車中泊とした。
そしてこの日も冷えたビールが「うめーっ!!」