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2017.10.2 『北日高岳』(751m) 雨が降る前にサイボーグとともに

 

 1日(日)の夕方、翌朝の雨から逃れるべく日高町に移動して、

この地ではいつもの慣れた車中泊地で、冷たいビールを喉に流し込み、ゆっくり過ごした。

そして翌朝は『北日高岳』に登って帰るつもりだったので、

ゆっくり起きることにしていた。

そうしたら、目が覚めたのが午前8時。

間違いかと、腕時計を何度も見た。

いやあ、累積獲得標高1,800mがこたえたのねえ~

Hiromiはこの朝も私が起こすまでは絶対に起きない。

「おいっ、もう8時だぞ!」と言うと、

「ウソ!」と言って、飛び起きた。

 

 『北日高岳』は昨年も紹介しているが、「日高国際スキー場」の山だ。

ただ、スキー場とは別ルートで東側に登山道が施設されている。

今回もその登山道を頂上まで登り、広々としたスキー場を下ることにした。

 

 8時50分、スキー場麓の「日高高原荘」駐車場をスタート。

しばらく舗装道路を歩き、「国立日高少年の家」へ向かう。

ここでは現在道路の大規模改修工事が進められていた。

昨秋襲来した台風による水害で、沙流川護岸がえぐられ、

車道が決壊したことによるものだ。

キャタピラ付きのダンプが行き来するのをHiromiと二人、しばし見入ってしまった。

 

 9時5分、「ポロナイ林道」入口。

ここからしばらく林道歩きとなる。

紅葉にはちょっと早いが、もう10日もすると素晴らしい光景になるだろう。

 

 9時25分、登山口。

この登山口には以前何も案内がなく、「ここを入っていいのかな?」と、

首をかしげたことがあった。

しかし、何度も登ったが、一度も間違ったことはない。

その登山口に、今回は「登山道入口1」という案内板が設置されていた。

「登山道1」ぃ~っ!?

「1」  があるなら「2」もあるのかい?

よくわからん。

 

 登山口から樹林帯を登って行くと、

紅葉の美しいところにそこそこ出会うことができ、なかなか楽しい。

ただ、私は大腿に筋肉痛を抱えており、傾斜が増すほど登行が辛い。

それでHiromiに尋ねてみた、「お前筋肉痛ないの~?」

「ないよ~!」。

はぁ~っ!?

Hiromiは前日の『夕張岳』で、累積獲得標高1,800mを稼ぎ出したというのに、

下半身には全く何も疲労が残っていないというのだ。

「下半身はなんでもないけど、体全体がちょっとだるいかなあ・・・」だと。

あの行程で下半身の筋肉痛0なんてありえねえ~っ!

4年前に山で出会い、初めて同行登山をしたときは、

「私歩くの遅いんですぅ~」などと言っていたHiromiだったのに、

私はとんでもないマシーンを作り上げてしまったのか・・・

「サイボーグHiromi」・・・

 

 紅葉がなければ退屈な樹林帯を黙々と登り、

10時15分、『北日高岳』頂上。

そしてここが「日高国際スキー場」のリフト終点だ。

そこに立つと、我々が好む広々とした世界が広がる。

スキー場というのは何度登っても歩いてもいい。

ちょっと早めの昼食を摂り、下山はスキー場の草付き斜面や作業道を下る。

この下りでも私は大腿の筋肉痛が苦痛なのだが、

Hiromiは関係なし。

 

 雄大な景観を楽しみながら下って、

11時20分、駐車場。

前日使用した登山靴を車の屋根に干して登り、

若干雨を心配したが、最後まで降られることなく下山でき、「ホッ・・・」

登山靴はすっかり乾いていた。

「日高高原荘」で汗を流して帰る予定も、

日帰り入浴は13時からとの貼り紙に落胆し、そのまま帰途に着いた。

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