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2017.10.22 『浦臼山』(718m)~『844mP』~『樺戸山』(890m) まだ楽しめる紅葉の中を

 

 21日(土)、『暑寒別岳』から下山した後、

新十津川温泉で汗を流して『浦臼山』の麓で車中泊。

そこに到着する前、『ピンネシリ山』(1,100m)の頂上部に雲がかかっているのを目にした。

私はこの近くの滝川市が出身地であり、

そこでは『ピンネシリ山』に雲がかかると雨になる、と言い伝えられてきた。

そしてその通り、この夜は極々弱いながらも雨が降った。

しかし長くは続かなかったのが幸いだった。

 

 日曜の朝6時40分、『浦臼山』登山口をスタート。

登山口には去年からの貼り札がそのままで、「道路損壊のため登山禁止」とある。

そこは自己責任で、もう随分登り慣れた道に足を踏み入れる。

しかし、樺戸山地は庭のごとく登ってきた私も驚く程の荒廃ぶりだ。

かつて我が愛する女房がまだ月一登山をしていた頃、

ここを歩いて『隈根尻山』を往復するルートが一番好きだと言っていた。

その頃は林道がしっかりしていて、

『844mP』の近くまで車を乗り入れられたものだ。

それが今では登山口から草ボ~ボ~!

女房が脚を骨折して山登りをやめてしまってから、

う~ん、もう13年になる。

ここで言っておくが、この山に登るには、早朝だとレインスーツ必携だ

とにかく昔立派な林道だったものを利用して登るのだが、

今はとにかく朝露や雨をたっぷり含んだ草ボ~ボ~で、

ちょっと歩いただけで全身びしょ濡れだ。

レインスーツというのは着用しても汗で濡れるので、

私はあまり着用するのが好きではない。

しかし、このルートだけは冷たい水分がどんどん付着するので、

途中でズボンだけを着用した。

そんないやらしい草に覆われた林道を歩いて、

7時50分、『浦臼山』。

そこも草に覆われ、『浦臼山』の立派な表示版すら見づらい。

  『浦臼山』頂上を過ぎてもかつての林道は続く。

だが、どこまでも草が覆い尽くす。

そこで私はレインスーツの上も着用した。

しかし大汗かきのHiromiは、「どうせ汗で濡れるからぁ・・・」と、へっちゃら。

 

その後、地形図の「782mP」手前で、かつての林道は終点を迎える。

そしてここからが登山道となり、更に笹や草が濃くなる。

今回も昨年同様、廃道となった

『樺戸山』~『隈根尻山』間の登山道が復活したのかを検証するのが目的だった。

於札内沢に端を発して『樺戸山』まで続くこの長い尾根上には、

『浦臼山』と『樺戸山』の間に顕著なピークがいくつかある。

その中でも特に存在感が大きいのが『844mP』だ。

かつては誰も見向きもしなかったピークだが、

最近はその斜度を求めて、バックカントリー愛好者たちが積雪期に訪れているようだ。

ただ、その東面はあまりにも傾斜がきつく、

今年3月にここを通った時には雪崩が発生していた。

そんな存在感がある『844mP』なのに、

何故名前が無いのかを、ずうっと昔から不思議に思ってきた。

直下を流れる札的内川にちなみ、

『札的岳』とか『札的内山』なんていいんじゃないの~?

そんなことを考えながらも黙々と歩を進めると、

後ろを歩くHiromiが遠くなってしまった。

しばし待っては歩を進めることを繰り返す。

しかし、濃い笹や下草で常に足元が見えず、決して速くは歩けない。

それでも休むことなく歩を出せば、いつかは着く、頂上に。

9時10分、『樺戸山』。

そこから見る『隈根尻山』方面には、

やはり登山道が復活した形跡が見られない。

遅れてくるHiromiの不調も予測し、

「登山道復活はいまだなし」と即座に決断。

Hiromiの到着を待って、即下山を開始した。

 

と言うのも、その頃には麓からガスが湧き上がり、

辺り一面を覆い尽くす勢いだったからだ。

淡々とアップダウンを繰り返し、

10時15分、再び『浦臼山』。

ここで早めの昼食。

その後はまた紅葉を楽しみながら楽しく下って、

11時30分、登山口。

 いやあ、楽しい二日間だったなあ・・・

Hiromiと二人、大満足で月形温泉へ向かった。

その途中でToshiに「一杯やるべ!」とメールして判明!

Toshiも前日(土)このルートを歩いていた。

 

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