北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2018.8.14 『辺計礼山』(732m) 《盆休山旅⑤ー④》
14日(火)の朝はどうせ雨模様なので、
「ゆっくり寝ているぞ」と心に決めていた。
ところが6時20分に目覚めて、
車窓から空を見上げると、
なんと青空ではないか!
奇跡!?
やはりね、
ふだんからよいことを重ねておくもんだわ。
『辺計礼山』は笹の海が広がる美しい山だ。
この山に初めて登ったのは、
15年ほど前になる。
一人で道東へ山旅に出かけ、
阿寒横断道路を弟子屈町側に下りきったところで、
「辺計礼山登山口」の標識が目に入った。
面白そうなので早速登ってみて、
笹の海の美しさに魅せられた。
しかしその当時は「ペケレ山」と読んでいいのかはっきりしなかった。
7時10分、『辺計礼山』登山口をスタート。
前日の『摩周岳』ほどではないが、
こちらも吸血アブがうるさくつきまとう。
コースは入山してしばらく、
平坦な古い作業道を歩く。
そしてそれが切れると同時に、
進行方向を90度変えて急斜面に取り付く。
ここからしばらくは丈の高い笹が濃い。
この急登で一気に汗が吹き出した。
更に呼吸も苦しくなる。
200mほどの急登に耐えると、
今度はジグを切って登る。
このジグがまた延々と続き、
その高さからは考えにくい数の屈曲点を経た。
そしてようやく樹林の密度が薄くなると、
純白の白樺林が迎えてくれる。
ほどなく樹林が切れて、
辺りが笹の海に変わる頃、
東側の視界が一気に開ける。
雄大な眺めだ。
笹の海の中の一本道を歩いて行くと、
前方に頂上が見えてくる。
8時15分、『辺計礼山』。
そこからは、
東から南にかけての風景を遮るものがない。
また西に目をやると、
『雄阿寒岳』がその勇姿を誇っている。
先週単独で『雄阿寒岳』に登ってきたHiromiは、
しばしその姿に見入って、
思い出に浸っていた。
下山しようというときになって、
ポツポツと雨が落ち始めた。
しかしこの雨は、
下山中決して強まることがなく、
9時ちょうど、登山口に下りてあとかたずけをする頃には、
カラリと上がってしまった。
おかげでゆっくりかたずけてから、
移動を開始することができた。
阿寒横断道路をひた走り、
阿寒湖温泉を通り過ぎて、
足寄町まで走り抜けた。
まだ昼前だったので、
早めの昼食を摂り、天気予報を念入りにチェックするも、
この日も翌日も、
至るところで雨、雨、雨・・・
奇跡も二度は起こるまい。
今度こそあきらめて、
とりあえず二人して昼寝をした。
その後移動して士幌町へ。
士幌温泉で汗を流し、
「士幌高原ヌプカの里」まで走って車中泊とした。
2018.8.13 『藻琴山』(1,000m) 《盆休山旅⑤ー③》
『藻琴山』には10数年前に1度だけ登ったことがある。
最も上部の入山口から登り、
いくらも歩かないで頂上に立ったという記憶が残っている。
今回はその下の「8合目登山口」から登ってみた。
この登山口が正式なようで、
行ってみて驚いた。
舗装された広い駐車場の奥に、
展望デッキを備えた立派な建物が建ち、
他にトイレ棟もあった。
そのように大げさとも思える整備された登山口に対し、
登山口はあくまでも8合目であり、
自分の脚で登る距離は3km弱か?
12時35分、8合目登山口をスタート。
スタートして少し登ると「8合目」の標識が現れた。
辺りは背丈の高いハイマツに覆われて視界が利かない。
簡単に登れるからなのだろう、
軽装の先行者が何人も下りてくる。
急なハイマツ帯の急登が終わると、
「9合目」の標識が現れ、
小さなアップダウンが始まる。
ハイマツから広葉樹に植生が変わり、
時折南側のブッシュが開けた部分に出くわすのだが、
下界はガスに覆われているため、
お目当ての屈斜路湖は見えない。
黙々と歩いて、
13時15分、『藻琴山』。
ここで頂上にいた家族らしいパーティーから、
「ののーっ」と呼ぶ声がした。
見ると4~5歳くらいの女の子がいた。
私も「のの」と言う孫がいるんだよ、
と伝えると、
ママが「何かの縁ですねえ~」。
先に下りて行ったその家族にはすぐに追い付いた。
そしてアップシューズを履いた「のの」には危ない場面で私が抱っこして手を貸した。
その後淡々と下り、
13時50分、登山口。
あとかたずけを済ませ、
移動を開始ししようとしたところに「のの」が下りてきた。
「のの~っ、バイバ~イ!」。
また弟子屈に戻り、汗を流した。
この日の車中泊地は、『辺計礼山』登山口とした。