北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2019.1.19 「540mP」(夕張・登川トンネル) やる気が起こらない時の一座
この週末は土曜日だけの山行予定だったが、
その土曜日も朝から除雪作業で始まり、
全くモチベーションが上がらない。
先週は後半が雪続きで毎日朝晩除雪作業に追われた。
土曜の朝、除雪作業が長引いたため、
予定の時刻を過ぎてHiromiを迎えに行った。
それから夕張に向かい、
出たとこ勝負で登る山を決めることにした。
そして選定したのが、
登川トンネルをむかわ町に抜けたところから登る「540m」ピークだ。
この山は地形図を眺めていて目にとまり、
昨冬初めて登ってみた。
すると短時間で登れる割には素晴らしい高度感が得られることと、
雄大な風景を眺められることに驚き、
次はHiromiを連れてその景色を見せてやろうと思っていた。
ただ、昨日は夕張に入ると雪模様だ。
国道274号線の登川トンネルを抜けて少し走ると、
右手に広い駐車帯が現れる。
そしてそこを発着点とする。
しかしその地に到着しても雪が降り続き、
更にモチベーションが上がらない。
短い行程を組んだので、
なんとかかんとか車外に出て準備を始めた。
広い駐車帯からそのまま南の針葉樹林に足を踏み入れる。
予想した通り、連日の降雪により雪が深い。
大型のスノーシューを装着しても、
一歩一歩深く足を取られる。
この山に決めてよかったと思う瞬間だ。
そう長くは続かない樹林帯ではあるが、
深雪故にスピードは上がらず、
短い間隔でラッセルを交代しながら、
ゆっくりゆっくり登って行く。
そしてCO.450で北海道電力の送電線下に出て、
視界が一気に開ける。
前方の見上げるばかりの急斜面に対し、
背後は急斜面故にすごい高度感だ。
深雪ではなくカリカリの雪面ならば、
アイゼンを装着して登行する場面だ。
深い雪にスノーシューごと飲み込まれながら、
一歩一歩確実に歩を出して登って行く。
ここで晴れていたならもっと素晴らしい光景を目にできるのだが・・・
そんな急斜面を登りきると、広葉樹林帯に入る。
しかし木々はまばらで、前方の見通しがよい。
斜度の小さい平坦地をゆるゆる登って行くと、
やがて「540mP」の上に立つ。
ピークは樹木が林立し、西側の景色がよく見えない。
だが、このピークから稜線上を北に歩くと、
間もなく登路でくぐり抜けた送電線の上部に出る。
するとそこは樹木が刈り払われ、
360度遮るもののない風景が楽しめる。
そしてこの稜線上は、夕張市とむかわ町の境界となっている。
そんなことを思いながら東西の風景を見比べるのも面白い。
短い行程に空腹感もないのでそのまま下山。
下山はふっかふかの急斜面でスノーシューを取られて、
前につんのめって転倒。
しかしそれも気持ち良く、「Hiromiぃ、写真!」。
その後はスタスタ下って駐車地へ。
登下降でちようど2時間の短い行程ではあったが、
条件が悪いこんな日は、
無理せずちょうどよい山行を楽しめた。
そして締めはやはり「サイゼリヤ」。