北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2019.3.17 『754m峰』(夕張・登川) 人知れずひっそりとたたずむ静峰へ
『754m峰』は夕張市登川に端を発し、
シューパロ湖まで続く長い稜線上の尾根の途中に、
静かにたたずむ山だ。
麓からその姿を望むことはできないが、
南の石勝樹海ロードで貫かれた、
登川トンネルの上部に登ると、
その端正な姿を目にすることができる。
二年前に初めて登ったが、
あまり天候が良くなかったので、
晴れた日に登ってみたいと思ってきた。
今回の週末は、
土曜日が終日雪模様でつまらなかった。
土曜日は天気予報が悪かったので、
ゆっくり出で短時間で登れる山を選定した。
そして石狩市浜益区に向かって車を走らせると、
青山ダムを過ぎた辺りから、
急に路面の積雪量が増えだし、
30cm近くに達してしまっていた。
それでは山に入っても、
長くはあるけないので、
そのまま走り続けて一旦帰宅した。
その走行距離180km。
ただ燃料と労力を無駄に使ってしまった。
そんなときは気を取り直して馬追丘陵へ。
Hiromi とトレーニングと割りきるも、
たった254mしかない『長官山』でさえ、
上部がガスで見えない。
Hiromi は「こんな日もあるさ」とポジティブ発言をするが、
もう繁忙期に入るため、
土曜休みがなくなる私としては、
なんともやりきれない。
『長官山』を下りて夕張に移動し、
「レースイの湯」で汗を流したあと、
登川まで走って車中泊とした。
日曜日の朝7時ちょうど、
登川の公営団地内の駐車地をスタートした。
このルートはアプローチなしで尾根に取り付ける。
日中は気温が上がってベタ雪となるが、
朝はまだ雪面が凍りついて、
スノーシューのアイゼンがよく効く。
北に向かって伸びる尾根を登っていくと、
やがて急斜面となり、
それをなんとかかんとか登りきり、
8時ちょうど、CO.490で稜線状の尾根の頭に出た。
その後は多少蛇行する尾根を北に向かって登って行く。
雪質がところどころで最中状となり、
スノーシューが飲み込まれてしまい、
登るのに四苦八苦する場面があった。
しかし9時05分、「656mP」で、
右前方に目指す『756m峰』の頂上部を視認すると元気が出る。
美しく穏やかな頂上部だ。
そしてここで突然尾根が広くなり、
白樺の樹氷が青空に映えて美しい。
美しい風景に見とれて歩を進めると、
すぐにまた細尾根となる。
細尾根の急登ではHiromiが少々苦戦したが、
もう泣き言を言うことはない。
この尾根の終盤は広い大地となり、
背後には真谷地方面の視界が一気に広がる。
9時45分、「710mP」。
ここに立つと東となりに目指す『754m峰』が、
ドーンと姿を現す。
このピークから一旦深く下り、
約80mを登り返す。
最後の登りではあるが、これがきつい。
登るほどに斜度が増し、
スノーシューでは最中雪の表面が固く、
アイゼンが効きにくくなる。
それで残り50mほどをツボ足で登ることにした。
しかし、これがまた大変!
最中雪の表面を踏み抜いて、
膝まで雪に飲み込まれる。
それが一歩一歩のアルバイトとなるので、
わずかばかりの距離をなかなか登りきれない。
それでも一歩一歩歩を出せば、
いつかは必ず到達する、頂上に!
10時20分、『754m峰』。
やっと晴れた日の『754m峰』に立てた。
頂上は細い白樺で覆われているため、
一部の展望しか効かない。
それでもひっそりとして静かないい山だ。
頂上直下で早めの昼食とし、
下山は滝沢川を下ることにした。
雪崩の危険はあるが、
気温がそれほど高くはないので積雪は安定している。
また下山に登行尾根を利用しても、
細尾根での滑落の危険がある。
どちらも危険であるならば、
時間が短い方を選択する。
また、沢筋の様子も見ておきたかった。
沢筋を淡々と下り、
12時30分、駐車地。
う~ん、満足!
夕張の山で納得の行く山行ができたことに、
Hiromiと二人で感謝!
そして仕上げはもちろん「サイゼリヤ」。
この日はToshiも誘って、久しぶりに話しがはずんだ。