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2019.3.2 『936m峰』  PM2.5に翻弄されて・・・

 今回の週末は、

金曜の夕方出て石勝樹海ロードを走り、

モトツトンネル手前で車中泊。

その車内で耳にする天気予報から、

嫌な注意報が聞こえてきた。

「PM2.5の値が上がる可能性がありますので、

長時間の外出は避けて下さい」。

そこでHiromi と、

朝起きてひどいようなら山行を中止することにした。

 

 土曜の朝7時05分、

オコタン橋手前の駐車地をスタートした。

この時点では『ハッタオマナイ岳』を目指すつもりだった。   

ところが・・・

 

スタート地点から東の斜面に取りついて登る。

しかしこの斜面はかなりの斜度があり、 

それを一気に登って500mの高度を稼ぐ。

更にこの日は期待した雪質が得られず、

最中雪に悩まされた。 

急斜面でサラサラと崩れ落ちる雪に、

スノーシューが流され、

さっぱりスピードが上がらない。

そして背後に見え出す風景がひどい。

スモッグがかかったように、

黒ずんでぼんやりとしている。

PM2.5だ。

そんな光景を目にする前から、

前夜の天気予報で言っていたことが、

頭から放れなかった。

そして実際にPM2.5に侵された大気を目にすると、

胸に違和感さえ感ずる。

それで決めた、途中で撤退することを。

また、この急登でちょっとしたハプニングがあった。

ほぼ中間点で休憩したところ、

Hiromiが背中からおろしたザックを転がしてしまった。

ザックは固く締まった南向きの急斜面を、

アッという間に転がっていってしまった。

そして運良く50mほど転げ落ちたところで、

雪の塊にぶつかって止まった。

それを見たHiromiが慌てて、

ストックを持たず、手袋も外したままで追いかけようとする。

大声で制止してストックと手袋を渡した。

全くいつまでたっても素人くささが抜けないやつだ。

 

8時50分、CO.990で稜線に上がった。

この稜線を南進すると『ハッタオマナイ岳』に至る。

しかし時間がかかるそれは中止することにした。

ただそのまま下山する気にはなれなかったので、

稜線を『ハッタオマナイ岳』とは逆の北に進んでみることにした。

以前からこの北に向かう稜線は興味を抱いていた。

稜線を歩き出すとPM2.5だけではなく、

ガスが出てきた上に雪も降りだしだ。

狭い稜線は少し進むと広くなり、

『936m峰』の姿が見えた。

続いて一旦深く下って、

9時30分、『936m峰』に登り返した。

そしてその先は視界が効かない。

そこで引き返すことにして稜線を戻る。

苦労して登った急斜面も、

下りとなれば楽なもので、

スタスタ下って、

10時45分、駐車地。

それから夕張まで戻ったが、

車窓から目にする風景は、

やはり黒ずんでぼんやりとしていた。

まだ時間が早かったので、

何もなければ『鳩ノ巣山』にでも登るところだが、

ラジオからは相変わらず「外出は控えて」、

 

の呼び掛けが流れてくるので、

自らの健康を案じて自粛。

有り余る時間を昼寝、

次回山行のための下見等に費やした。

そして「レースイの湯」で汗を流し、

この夜の車中泊地であるシューパロ湖に向かった。

 

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