北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2019.3.30 『トマム山』(1,239m) 純白の美しい峰を登る
3月も数日を残すだけとなった先週後半に、
3日続けて結構な降雪があった。
スキーで滑るには喜ばしい降雪だが、
スノーシューを主体に登る我々にとっては、
季節外れの厄介な新雪となった。
金曜日の夕方、Hiromi を拾ってトマムに向かった。
占冠で道東道を降りて道道へ。
占冠村を抜けてしばらく走ると、
雪が降りだし、しかもかなり強い降り方だ。
車道は圧雪状態。
トマムを目指したことを後悔した。
土曜の朝、JRトマム駅近くで目覚めると、
青空が広がっており「ホッ・・・」。
トマムだと登る山は色々あるので、
目覚めてから情況を見て決めることにしていた。
前夜のひどい雪はその後、
短時間で済んだようで助かった。
7時20分、『トマム山』を目指して駐車地をスタートした。
駐車地から見上げる純白の『トマム山』に惹かれた。
ただこの時点では『トマム山』に登ったあと、
『落合岳』を往復するつもりだった。
今回のルートは『トマム山』から南に派生する尾根だ。
駐車地からすぐ『トマム山』の裾に入る。
すると「鵡川」を渡る広い橋が現れる。
このルートから最後に登ったのが、
もう10年ほど前になる。
この間にいくつもの災害に見舞われてきたので、
正直橋が崩壊しているのではないかと心配していた。
しかし広く頑強な橋は顕在であった。
この橋を渡ると古い林道が続くものの、
今は使用されていない様子で荒れ果てていた。
そんな林道をすぐに離れて樹林帯に入る。
傾斜がある広い尾根はなかなかきつい。
そして高度が増すほどに、新雪の深さも増す。
Hiromi とラッセルを交代しながら登る。
そして8時40分、
CO.823で森林限界となり、
前方に目指す『トマム山』が姿を現す。
しかし雪は益々深くなり、なかなか進まない。
広かった尾根は細くなり、
東隣りの尾根にトマムスキー場のスロープが見える。
頂上直下の南斜面にはスキーのシュプールが賑やかだ。
スキー場の最上部に設置されたリフトから降りて滑ったスキー客たちのものだ。
この尾根の登行は西風が冷たく、
山はまだまだ冬であることを思わせる。
前方に見える純白の『トマム山』が美しい。
スノーシューを飲み込む新雪はきついが、
その新雪が早春の峰に雪化粧を施した。
一歩一歩ゆっくり歩を進め、
9時40分、『トマム山』。
その昔、積雪期に快晴のこの頂上にたった日のことを思い出した。
そして次に目指す『落合岳』はまだ遠い。
深いラッセルを無理して進むことはやめ、
この日はここでよしとすることにした。
しかしHiromi にとっては積雪期における、
初めての『トマム山』だ。
満足そうなその表情を見て下山を開始。
周りの風景を楽しみながら、
ゆっくりゆっくり下っても、
下山はやはり速い。
11時ちょうど、駐車地。
下山後翌日の天気予報を確認すると、
トマムは雪の予報だ。
それで夕張まで戻ることにしてトマムをあとにした。