goo

2019.11.9 「馬追丘陵」  北端から南端を往復20km

 とうとう各地で雪が降りだし、

高い山では中途半端な雪に悩まされる時期が来た。

こういう時期は低山に親しむのがいい。

 この週末は土曜日だけの山行なので、

Hiromiと久しぶりに「馬追丘陵」の、

端から端までを往復することにした。

「馬追丘陵」の遊歩道と車道は、

北の「長沼スキー場」から始まり、

『長官山』(254m)、『静台』(273m)のピークを越え、

自衛隊のナイキ基地脇をかすめて続き、

緩やかに下って南は道々夕張~長沼線にぶつかって終息する。

この歩行距離がちょうど10kmだ。

 土曜の朝7時45分、

長沼スキー場の麓をスタートした。

まずは「文学台」手前の分岐まで立派な車道を歩く。

この車道を歩いている時に、

車が通ることはほとんどない。

道路脇の広葉樹の葉が落ちてしまった中を歩くのは気持ちがいい。

 

 8時30分、『長官山』。

ここから旧「馬追温泉」登山口まで下る。

いつもなら必ず人が登ってくる登山道に、

どういうわけか全く人がいない。

8時55分、旧「馬追温泉」。

「馬追温泉」は昨年閉館した。

登山口の駐車場に車はなかった。

温泉まで下りきったあとは、

『静台』の登山口まで100mほど歩き、

道路反対側の登山口より入山する。

ここから『静台』までの2.4kmが、

このルート中でいちばんつまらないと感じている部分だ。

針葉樹が多くて変に暗い感じがする。

登山道も綺麗な感じがしない。

そして一番嫌なのが自衛隊基地を隔てる有刺鉄線が、

『静台』の400mほど手前から登山道脇に連なることだ。

この時期は木々の葉が落ちてしまっているので、

その有刺鉄線がやけに目立つ。

9時30分、『静台』。

このピークの点名を調べると、

一等三角点「馬追山」となっている。

私個人としては点名をそのまま山名にして欲しかった。

 

 『静台』を過ぎると多少のアップダウンはあるもも、

概ね平坦な広い林道を歩くことになる。

途中で「馬追の名水」登山口に至る道との分岐が現れる。

それを過ぎるとすぐに、

昨年伐採された西斜面を目にすることになる。

この日の行程ではこの辺りの積雪が最も多いが、

それでも5cmほどだからすぐに融けてしまう。

そして広い林道からまた細い山道となる。

進行方向右手(西側)に自衛隊のナイキ基地が見えると一旦急登となり、

それを登りきった地点の標高が272mで、

273mの『静台』とほぼ同高度だ。

その後は緩やかに下って行く。

この緩やかな下りがルート中最も好きなところ。

木々の葉が落ちた今、

木の間越しに細尾根に刻まれた山道から下界の風景がよく見える。

そんな風景を楽しみながら下って行くと、

何やら重機のエンジン音が聞こえてきた。

近付いてわかったが、

この辺りは昨年から針葉樹の大規模伐採作業が行われており、

今は運び出されて木材もなく、

大量に残された木の根や枯れ木を重機で片付けていたのだ。

作業風景を横目に下って行く。

すると昨年ここを訪れた時より、

はるかに広い面積の針葉樹が伐採されていた。

私はその広い風景が大好きなので、

その中を歩くのが実に楽しい。

10時40分、道々夕張~長沼線登山口。

ここまでの歩行距離が10kmだ。

そしてすぐ復路に入る。

また伐採後の広い風景の中を今度は登って行く。

見事な広々とした風景を楽しみながら登り、

その風景が終わったあたりで昼食とした。

この日の昼食は私の手製サンドイッチ。

サンドイッチの中身はゆで卵を砕いてマヨネーズで和え、

ハム2枚の間にサンドした。

  昼食後はまた黙々と歩く。

そして『静台』が近付いた頃、

趣向を変えて林道を下ることにした。

その林道を歩くのは初めてだったが、

どこに出るのかは容易に予測できた。

『静台』を左手上部に眺めながら下って行く。

12時30分、林道ゲート。

ここで目の前に小山を目にすることになる。

こんもりと三角錐に盛り上がったこの小山が、

以前から気になっていたのだが、

これまで登らずにいた。

ここでこの小山を越えて藪こぎで、

『長官山』に戻ることに決めた。

国道を渡り、すぐ藪に突入した。

しかし予想よりはるかに薄い藪で助かった。

急な斜面を登って三角点を探す。

最高標高点から少し東にそれはあった。

12時50分、四等三角点「山形西部」

それから一旦北に向かって下り、

「山形西部」とよく似た形のピークへ登り返す。

こちらの方が標高は高いので、

また一汗かかされて笹に覆われたピークに立った。

その後また北に向かって下るが、

この辺りは笹が深く最も苦労させられた。

そしてせっかくルートファインディングを試される場面なので、

Hiromiを前に立たせて様子を見た。

すると四季を通じてこの山一体に入り、

積雪期には今笹を漕いでいる部分も歩いているので、

そこはルートを誤ることなく歩を進めた。

ただそれも長く続くことはなく、

突然笹刈りされた登山道に出た。

今年の初夏までは尾根筋に踏み跡程度しか残っていなかったものが、

どなたかがすっきり笹刈りして下さり、

立派な登山道となっていた。

子午線の標柱を越え、

13時50分、再び『長官山』。

頂上のやぐらに登り、歩いたルートを振り返る。

そして広い車道を楽しく豊かな気持ちで下り、

14時30分、駐車地。

総行程20km。

累積獲得標高約1,100m。

身近な里山でも十分楽しませてくれることに感謝!

急いで後片付けし、夕方「サイゼリヤ」へ。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )