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2019.11.24 「364mP」(点名:登沢)~『573m峰』(点名:登川峠)  尾根通しルートで往復 

 『573m峰』は「登川峠」の点名をもち、

穂別ダムでせき止められたダム湖の北西に位置するピークである。

石勝樹海ロードを走っていると、

樹海温泉「はくあ」の辺りからこのピークがよく見える。

以前このピークに立って眺めてみたいと思っていたものを、

一昨年の1月に登ってみた。

しかし天候が悪く視界が効かなかったので、

いずれ再登頂することにしていた。

そして今回藪漕ぎを覚悟で挑むことにした。

私はこれまで登行意欲の湧く山に、

山名があるなしにこだわってこなかった。

目で見たり地形図で拾ったりして自由に登ってきた。

ただそれでは「○○峰」だとか「○○P」だとか表現するだけで、

ブログを読んでくれる人には、

いったいどこの山なのか判別がつきにくかったと思う。

それで最近は点名が付けられているところは、

それを調べて表現することにした。

そんな思いがあって今回の『573m峰』を改めて調べてみると、

その登路の尾根上にもう一つ点名をもつピークがあることを知った。

それが表題の『364mP』である。

 日曜の朝7時15分、

穂別ダム手前に駐車地を見つけてスタート。

いきなり胸までの笹漕ぎだ。

しかし長くは続かず急斜面に取り付く。

これを登って行くとグイグイ高度を上げ、

東側に穂別ダムの施設が見えてくる。

そしてまた深い笹を漕ぎ、

北に向かって登りゆく広い尾根にのる。

最初はうるさかった笹も、

針葉樹林帯に入ると植生がまばらとなった。

針葉樹林帯では日差しが届きにくいため、

元気いっぱい育つということが難しいのだろう。

更に樹林帯ではシカ道が現れ、

これが荒れた登山道くらいに役に立った。

それにのると楽を歩を進められる。

ただ、それはシカ道であるゆえフンも多く、

踏まないように歩くのが大変だ。

そうこうしているうちに、

8時10分、四等三角点「登沢」。

このピークは平坦なので、

三角点を見落としはしないかと少々神経をつかった。

しかし三角点の標石横にポールがたてられていたので、

それを見落とすことはなかった。

その後も尾根は北に向かって伸びる。

進行方向右手(東)には木々の間から、

時折渇水した穂別ダムのダム湖が見える。

広い尾根は小さなアップダウンを繰り返しながら、

徐々に高度を上げて行く。

そしてCo.450で樹林が切れると突然笹が濃くなった。

やはり日当たりの良いところではすくすく育つのだ。

この50mほどの笹漕ぎが最もきついところだ。

おまけに傾斜もある。

笹と格闘しながら登りきると、

Co.500で尾根の進行方向が北から西に変わる。

そして尾根の幅が狭くなり、

左手(南側)はすっぱりと切れ落ちている。

笹が濃いので足元に注意しながら進む。

笹は左手の崖状地形に近い方がいくらか薄いので、

滑落には十分注意しながらだ。

やがて私の記憶の中にある頂上が近付くと笹が一層濃くなり、

この中で果たして三角点を発見できるのかと心配になる。

しかし前に立って笹を漕いでいたHiromiが、

「あったーっ!!」と叫んだ。

Hiromiもまた見つけられないのでは、

と心配していたのだ。

9時35分、二等三角点「登川峠」。

そこでも初登のバウムクーヘン。

これは岳友「シケ」がやっていることを、

面白半分に真似ているもの。

ただ今回の三角点二座は私にとって再訪だったので、

ホントはバウムクーヘンを食べる資格がないことに、

下山してしまってから気付いた。

まっ、細かいことはいっか・・・

  下山は登路をそのまま下った。

そこでちょっとしたハプニングが!

Co.500から南向きの尾根にのるのだが、

やや間隔をあけて前を下っていた私。

例の笹地獄で四苦八苦していると、

Hiromiの鈴の音が遠くに聞こえる。

しかもそれはこれから向かう南ではなく、

明らかに東に向かって下って行くようだった。

大声で叫んだ。

「Hiromi!」、「Hiromi!!」

「はぁいっ!」

こいつはちょっと目を離すとどこかへ行ってしまう。

誠に恐ろしいやつだ。

 南向きの尾根にのってからは、ただ淡々と下った。

そして11時20分、駐車地。

この辺りの低山にはまだまだ興味があり、

下から眺めて「あそこの上を歩きたい」という希望がある。

それをひとつひとつ実現して行こう。

一旦帰宅し、夕方いつもの「サイゼリヤ」で写真を見ながら、

二日間の楽しかった思い出にひたった。

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