北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2019.11.3 『ニトヌプリ』(1,080m)~『チセヌプリ』(1,134m)~「長沼」~「神仙沼」~「大沼」
三連休中日の日曜は、
ニセコの五色温泉近くで目覚めた。
真っ黒い雲が目指す山並みにかかっており、
雨が降りだしはしないかと心配になる。
この日の予定は、ニセコの山巡り沼巡り。
表題の順に歩くこのルートは、
私は5度目、Hiromi も3度目になる気に入ったルートだ。
観光化が進むニセコ山系だが、
シーズン中は人が多くてなかなか足が向かなくなった。
しかし、「ニセコパノラマライン」が冬季通行止めに入った今が狙い目と判断した。
7時15分、五色温泉奥の、
『イワオヌプリ』登山口をスタート。
『イワオヌプリ』の裾をかすめて、
まずは『ニトヌプリ』を目指す。
なんだか大腿に疲労が残っており、ひどくだるい。
夏場の不調からは脱したものの、
ちょっと登るとすぐに疲労が残る。
筋肉が老化しているのだから、
回復力も低下するのは当然だ、
と受け入れざるをえない。
最初の『ニトヌプリ』で早くも辛い思いをして登り、
8時25分、『ニトヌプリ』。
心配していた黒雲は去っていた。
そして天候が快方に向かう予感!
『ニトヌプリ』を後にして一旦200mほど下り、
既に冬季通行止めに入った、
「ニセコパノラマライン」に下り立つ。
地面はまだ凍ったままで、
足元にゴロゴロしている岩や石も、
濡れた表面が凍って滑る。
これが怖くて下るのに時間がかかる。
それでも登るよりははるかに楽で、
おっかなビックリのHiromi の先にたって下る。
ニセコパノラマラインまで下ると、
広く車が来ることがない車道を少し歩いて、
反対側の『チセヌプリ』登山口から再び入山する。
ここから標高差約300mの急登だ。
『ニトヌプリ』の登りに苦労した大腿も、
スポーツドリンクを飲んで回復した。
黙々と登っていくが、
大きな岩がゴロゴロしている登山道は時間がかかる。
ただ、登るほどにダイナミックに広がる背後の風景が素晴らしく、
登りの辛さを軽減させてくれる。
素晴らしい風景を楽しみながら、
9時45分、『チセヌプリ』。
この頂上は広いので、展望はきかない。
『チセヌプリ』からは『シャクナゲ岳』方面へ下る。
この下りで目にする『シャクナゲ岳』と、
その奥にそびえる『目国内岳』の山岳風景が素晴らしい!
私が最も好きな山風景のひとつだ。
そんな風景を楽しみながら下り、
「湯本温泉登山口分岐」まで下ると、
湯本温泉登山口からの登山道は笹に覆われ、
間もなく廃道になることを思わせた。
この分岐から「長沼」までの緩やかな下りが、
常にドロドロの登山道で長い。
しかし全く人がいない今、
何の不満を抱くこともなく、淡々と下って行く。
更に木々の葉が落ちてしまったので、
木の間越しに早くから「長沼」が見えた。
10時35分、「長沼」。
いい風景だ。
登山道を外れ、湖岸を歩いた。
以前から「長沼」の風景は好きだったが、
この日はこれまでで一番いい。
美しい「長沼」の風景を楽しんだあとは「神仙沼」へ。
10時50分、「神仙沼」。
ひとっこひとりいない「神仙沼」は初めてだ。
人がいない風景はいい。
このあとは「大谷地」に向かい、
また一旦ニセコパノラマラインに降り立つ。
そしてすぐ笹原に続く山道に入る。
しばらく平淡な笹原に続く道を歩いて、
緩やかな登りに入る。
これが記憶の中より長くてきつい。
相変わらず元気いっぱいのHiromi は、
この日もお構いなしにどんどん先を行く。
その後少々下って、
11時55分、「大沼」。
予定通りここで昼食だ。
いつものラーメンタイム。
そして腹を満たしてまた歩く。
小さな一山を越えて硫黄鉱山跡地へ。
それからの最後の登り返しがまたきつい。
これまでにこのルートを歩いて、
この日ほど辛かったことはない。
それでも一歩一歩歩を出せば、
いつか目的地に着く。
辛い登りに耐えて、
『イワオヌプリ』の西斜面をトラバース。
あとはゆっくり下って、
13時40分、駐車地。
いやあ、辛い15kmだったが、
天候に恵まれて素晴らしい風景を堪能できた。
しかし、Hiromi はまだ体力をもて余している様子。
絶対いつかこいつに殺される・・・
ニセコ駅前の温浴施設に入ろうとしたら閉館中だった。
閉館は12月初旬まで続くとのこと。
しょうがないので真狩温泉で汗を流し、
ルスツ高原に車を走らせた。