北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2022.6.18 『支安平奥』(364m) 本安平越支線林道探索
この週末は二週間ぶりにHiromiと登ることに。
ただHiromiは現在ひどい肩痛と、
二週間前の藪漕ぎでできた、
植物被れに悩まされている。
更に天候もパッとしない予報なので、
近場で楽しむこととした。
由仁町川端から南に伸びる、
長大な尾根がある。
この尾根は安平町瑞穂地区を越えて、
厚真町まで続いている。
標高こそ低いが、
そこには複雑に林道が刻まれ、
様々なバリエーションルートを組むことができる。
そしてこの長大な尾根の最高峰が、
「支安平奥」(三等三角点)であり山名はない。
またこのピークには4本の林道が集合している。
一本は由仁町川端地区から伸びるもの。
二本目は厚真町瑞穂ダムから伸びるもの。
そしてあとの二本は、
安平町追分旭から入る、
「本安平越林道」と、
「本安平越支線林道」だ。
一本目の林道以外は、
いずれも「支安平奥」の手前で合流して、
「支安平奥」に至ることになる。
私はこれらのルート中、
これまでに由仁町川端からと、
安平町「瑞穂ダム」からのルートを歩いてきた。
川端からの林道はほぼ健在だが、
車両の通行は途中までだ。
「瑞穂ダム」からは林道がほとんど消滅し、
ズタズタの状態だ。
このルートは先月も検証している。
また、厚真町からの林道は、
いまだ足を踏み入れていないが、
胆振東部地震の震源地により近付くため、
かなり崩壊が進んでいると思われる。
昨日の朝Hiromiを迎えに行き、
安平町追分旭地区から、
「安平川」に沿って伸びる、
「本安平越林道」に入った。
そしてチェーンゲートまで進み、
ゲート脇の現在は使用されていない土場に駐車した。
7時45分、ゲートを越えてスタート。
直前に奥地で作業をする業者が来て、
チェーンのカギを開け、
施錠しないまま入って行った。
歩き出して1kmほどで、
安平川に架かる「旭橋」を渡った。
すると間もなく右手に伐採地が現れ、
林道分岐となる。
ここで直進するのが「本安平越林道」で、
胆振東部地震後の林道復旧工事が、
上部まで終えられていると思われる。
先月「瑞穂ダム」から登って、
上部で「本安平越林道」に合流し、
復旧現場を目にしていた。
分岐を伐採地側の右に入った。
「本安平越支線林道」だ。
この林道は伐採地の中を忠実に登って行く。
従ってそこにはいい風景が広がる。
そして伐採地の最上部に、
「本安平奥」(四等三角点・244m)があるのだが、
今回はHiromiの草かぶれが完治していないのでスルーした。
これまでに二度立っている、
「本安平奥」は深い笹の中にある。
「本安平奥」のピークを右手に見て先へ進むが、
この先は私もHiromiも未知の林道だ。
しかし伐採地から先は荒れて、
すぐに林道の決壊が見られたる
とっくに廃道状態だ。
支線林道は尾根筋に沿って蛇行して進む。
そして「本安平奥」基部から1.5kmほど歩くと、
下から上がってくる「本安平越林道」に合流した。
前述の通り「本安平越林道」は、
災害復旧工事を終えて立派になっている。
しかし最近車が通った痕跡はまるで見られなかった。
この「本安平越林道」からは、
沢筋に胆振東部地震で崩壊した爪跡が、
随所で見られる。
また、崩壊した林道を付け替えたところもある。
実に変化に富む林道歩きだ。
合流点の更に1.5kmほど先で、
「瑞穂ダム」からの林道と合流した。
すると目指すピークはもう近い。
最後は薄い笹漕ぎで、
9時55分、三等三角点「支安平奥」。
駐車地から7kmちょっとだった。
何度も立ったピークではあるが、
初めてのルートからと言うことで、
特大のバウム儀式。
下山は一貫して「本安平越林道」を下った。
ゆるい斜度の林道を下るのは楽だ。
支線林道からは下に見た崩壊地を、
今度は下から見上げるように眺めて歩く。
スタスタ下り、
もう斜度を感じなくなって間もなく、
そばを流れる「安平川」から、
バキバキッ!
と言うすごい音が響き渡った。
姿は目にしていないが、
それほど重量感を感ずる音を発することができるのは、
ヒグマ以外にない。
緊張感をなくしていたヒグマが、
我々の鈴の音を耳にして慌てたのだろう。
その後木材の小さな集積場が現れた。
この辺りは胆振東部地震で斜面が崩落し、
河岸に大量の倒木が堆積したものと思われるが、
今はきれいにかたずけられて、
すっきりしていた。
そんな風景を眺めながら、
11時35分、駐車地。
まだ時間が早いので、
「もう一座」ト思っていたが、
Hiromiの足に問題発生!
右足親指の爪が真っ黒だ。
登山靴の履き方が悪かったようだ。
とにかく今のHiromiは、
身体に何かと問題を抱えている。
そんなときは無理をしないことだ。