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2023.7.16 『熊見沢』(クマミザワ・316m) 頼りの林道は藪の中
日曜日の午前中「爾波山」を下山し、
「熊見沢」に登るべく移動した。
「熊見沢」は「爾波山」の東に位置する三角点ピーク。
奈井江市街地から「爾波山」を眺めると、
その裏手に当たる位置にある。
道々「奈井江~上砂川線」を走り、
旧「奈井江温泉」から上砂川方向に、
700~800mほど走った地点、
右手に現れる林道に入った。
「二股沢川」に沿って伸びる「熊見沢林道」を、
約2.5kmほど走った地点を駐車地とした。
地形図ではここまでの林道が太く表されている。
また駐車地の奥辺りで、
「二股沢川」が「熊見沢川」に変わっている。
道々自体が山の中を貫くように伸びているので、
それから2km以上も林道を走ると、
ずいぶん奥深くまで入った気になる。
駐車地からは、
直前に登った「爾波山」が見えていた。
昼近くになって快適な林道を歩き出した。
歩いているとトンボが結構飛んでいた。
トンボと言えば秋のイメージだが、
現実はまだ蒸し暑い7月だ。
トンボや周囲の風景を眺めながら歩き、
林道の斜度が増して気が付いた。
どうも違っている気がして調べると、
左に入るはずの枝を見落として、
地形図にはない林道を歩いていた。
それで分岐まで戻って確認すると、
見落とすはずだ、
利用する予定だつた支線林道は、
びっしり雑草に覆われ、
完全に廃道と化していた。
「こりゃあダメかな?」、
と頭をよぎったが、
とりあえず行けるところまで行ってみることにした。
前日の雨で濡れた雑草や笹が、
この時点でも乾ききっておらず、
身体が濡れて不快だ。
不快な藪漕ぎに、
何度かやめようと思いつつ歩を出していると、
ふと見上げた尾根筋の藪が薄い。
それで林道から尾根筋に上がり、
しばらくは快適に登れたが、
やはり笹に飲み込まれる。
しまいにはどこが林道跡なのか、
判別がつきにくくなった。
しかし尾根筋を登れば目指すピークに至る。
最後まで笹を漕ぎ、
四等三角点「熊見沢」。
下草が多い中、
標石が大きく突き出ていてくれて助かった。
ピークからの展望は、
北側がちょっとだけ。
下山は藪の登路を戻らず、
西に伸びる尾根を下って林道に下りることにした。
弧を描くように登ってきたルートを、
ショートカットすることになる。
どうせ藪漕ぎならショートカットを試みる。
そして尾根筋は藪が濃いところと薄いところの差が激しい。
そんな中で見通しのきかない、
濃い藪の中でもがいている間に尾根筋を外れ、
沢形に下降してしまった。
ただ、もう林道に近かったので問題なく、
小沢沿いの濃い雑草をかき分けて林道へ。
そして駐車地。
この辺りの植生、藪の状況を把握できたことは収穫だった。