北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2025.2.2 『楓』(カエデ・354m) 厳冬期の藪漕ぎ!
先日の日曜日はHiromiと同行だったので、
朝迎えに行って夕張に向かった。
そして夕張市十三里地区で、
「人漁山」の麓に入った。
そこにはいつも車を停めるスペースが空けられていた。
ところがこの日はそれがなく、
一旦最寄りに見つけたスペースに車を停めた。
しかしよく考えると、
そこは明らかに直近の農家が、
何らかの目的をもって空けたスペースだと判断できた。
それで「人漁山」をやめて移動。
昨秋樺戸山地で農家に通報され、
警察官がパトカーでやってきたことがあった。
面倒なことは避けねばならない。
「人漁山」から変更となると、
直近の位置に「楓」があったので、
久しぶりに登ってみることにした。
「楓」には四季を通して、
何度か登ってきた。
ただ、大雪の後の積雪の状態が心配だった。
石勝樹海ロードを少し戻り、
夕張市滝ノ上地区で道々「夕張~厚真線」に入った。
この道々は800mほど先の、
「夕張川」に架かる「滝の上橋」手前で冬季通行止めとなっている。
その通行止め地点の右側に入る細い道があり、
これは除雪されている。
それに入って行くと、
すぐに橋が現れる。
「滝の上橋」と並ぶ橋だ。
そしてそのすぐ手前を駐車地とした。
道端に十分駐車できるスペースがあった。
まあ、誰も来ないだろうけど。
準備を整えてスタート。
すぐ「夕張川」に架かる橋を渡った。
夕張川は自治体の境界線が走っているので、
この橋を渡ると夕張市から由仁町に入ることになる。
しかし、あくまでも夕張市の山、
と言う印象が強いので、
私のブログ上の分類は、
「夕張市の山」ということにした。
橋を渡って林道に入ると、
深い!
心配していた雪の状態が最悪だ!
ここ数日で降り積もった雪が柔らかく、
スノーシューをズブズブ飲み込む。
前を行くHiromiに、
「深いなあ!」と声をかけると、
「深いねえ!」と返ってくるのだが、
その割にはスイスイ進んで行くように見える。
これが体重の差だ。
私の一歩はHiromiが踏んだ上に重ねても、
更にズブズブと沈んでしまう。
それでHiromiは、
あっと言う間に見えなくなってしまった。
林道を歩きだした時点で、
もうリタイアの予感いっぱいだった。
深い雪の中で尾根の取り付きを慎重に選ぶも、
どこも急で取り付きが困難なので、
沢筋に入って少し進んだ地点で、
意を決して急斜面に取り付いた。
この登りが大変だったが、
何とか尾根の頭に上がった。
すると今度は藪だ!
笹が立ち上がったままで。
厳冬期の藪漕ぎとなってしまった。
これも今冬の積雪の少なさを物語っている。
笹を漕ぎながら尾根筋を登って行くと、
突然トドマツの林が現れ、
何とも美しいメルヘンチックな世界が広がった。
そしてトドマツの林の中にも、
笹薮が続いて行った。
しかし最後はスッキリした尾根を歩き、
急登を経て、
四等三角点「楓」。
僅か1.2kmほどの行程に2時間を要した。
久しぶりに立つピークからは、
僅かに麓の風景が見える。
その後登路の途中で現れた、
古い作業道跡まで戻って昼食とした。
そして登路で利用した尾根を末端まで下って、
改めてより良い取り付き点を確認して駐車地へ。
なかなか面白い行程だった。
雪が深くてきつかったけどね~
Hiromiも「面白い山だった」との感想だったので良かった。
この後一旦帰宅して、
夕方今年初の「反省会」とした。
2025.2.1 『御園山』(ミソノヤマ・284m) 大雪に翻弄されて・・・
先週末土曜日の朝も、
まずは除雪から始まった。
ただ、この日の夜中から早朝にかけて、
排雪を依頼している業者が、
家の前の雪をすっかり片付けてくれたので、
当分雪捨て場には困らない。
除雪を終えて家を出た。
この日は三笠市で活動する予定だった。
天気予報では雪が降るものの、
じきに止むとのこと。
私が住む江別市から、
隣りの南幌町に入ると、
積雪がグンと増えた。
そしてその向こうの栗沢町に入って驚いた!
大雪だ!
新たな降雪が30cm近くあったのではなかろうか?
栗沢町の市街地では、
町民総出で除雪に励んでいた。
「こりゃあヤバイかな?」、
と思いつつ未除雪の道々を更に走って行くと、
雪が降り出した。
それもかなり強く、
ワッサ、ワッサと!
それで栗沢町上志文で引き返した。
そして栗山町へと向かった。
空を覆う雪雲は、
栗山町継立地区辺りで切れて雪が止んだ。
しかし道路がほとんど除雪されていない。
地上高の低いフィットで走るのが怖い!
下から雪を巻き上げて、
エンジンルームに入るんじゃないかと、
ひやひやしながら走った。
もう昔の話しになるが、
ハイエースでこの辺りを、
同条件で走っていたとき、
下から巻きあげた雪が、
ファンベルトを外してしまったことがあった。
もうどうにも走っているのが落ち着かなく、
とにかく駐車できる場所へ、
と言うことで、
栗山町南角田の「不動の沢林道」入口に向かった。
するとそこの道々は、
早々と除雪済みで、
道々の最奥に駐車することができた。
そしてもうどうでもいいから、
そこを起点に「御園山」に登ることにした。
スノーシューで林道に入ると新雪はふかふかで、
そこそこ深かった。
こりゃあきついノルマだ!
ルートを短縮するべく、
林道に入ってすぐ左手の尾根に取り付いた。
しかしいくらも進まぬうちに、
エゾシカの防護柵に行く手を阻まれた。
まあ想定内ではあったが。
やむなく林道に戻った。
ズブズブスノーシューを取られながら歩いていると、
そばのトドマツの幹に、
真新しいヒグマの爪痕だ。
冬眠する前のものであろうが、
以前はなかったものだ。
周囲には古い爪痕があちこちに残されている。
エゾシカの防護柵扉をすり抜けて、
間もなく左手の尾根に取り付いた。
林道上より雪が深くなった。
急登を経て平たんな尾根に上がると、
西の空が青く美しい。
その下には空知平野が見える。
しかし、除雪の疲労がずいぶん残っている、
と思われる我が肉体は情けないほど苦しい。
それで地形図上の「244m標高点」手前でリタイアを決めた。
そしてそこで昼食とした。
昼食後は同ルートを下山。
自らのトレースを辿って楽をした。
駐車地に近付くほど青空の面積が広がるものの、
上空には青空と雪雲の境界線が、
はっきりとみてとれた。
この日ははじめから失敗だった。
もっと天気予報を観察し、
南へ向かうべきだった。
しかし、こんな日もあるさ~
2025.1.31 「文学台」(馬追丘陵・250m) とうとう大雪がやってきた!
年が明けて早いもので、
今日から2月が始まった。
年末年始から、
さっぱり降らずに楽をしてきた雪だったが、
とうとう1月も末になって降り出した。
今週の木曜日から金曜日にかけて、
24時間で50cmほども降ったんじゃないだろうか?
木曜日の朝まで雪が何もなかった我が家の前が、
金曜日の朝にはもう、
雪を捨てる場所がなくなってしまった。
そして裏に回ると、
このところの暖気ですっかり融けてしまった物置の屋根の雪が、
写真の通りとなった。
嫌だねえ、雪・・・
昨日の金曜日は仕事が休みだったからよかったが、
出勤日なら除雪しきれなかった。
連日夜明け前から外に出て除雪に励んだ。
すると昨日なんか、
もう山に向かうモチベーションがガタ落ちで、
除雪終了後は家の中に留まり、
しばらくダラダラと過ごした。
しかし、いつまでもそれではいけないので、
10時近くになって家を出た。
女房に「馬追丘陵にでも行ってくるわ~」、
と言い残して。
連日の大雪で、
どこへ行っても駐車地に困る。
そんなときは確実に駐車できるところが一番だ。
馬追丘陵に向かって走って行くと、
雪雲の中に青空が見えていた。
歩いているときは降らないでくれ、
と願いつつ旧「マオイゴルフ場」の正門前まで入った。
この車道は冬季間そこまで除雪されている。
除雪終点を駐車地としてスタート。
車道を少し進んだ後、
「馬追林道」に入って、
樹林帯の中から「文学台」に上がることにした。
ところが、歩き出すと、
心臓がバクバク言い出した。
そして呼吸も辛い!
いったいどうしたのか?
はじめは驚くばかりで、
意味が分からなかった。
しかし冷静にスピードをガッツリ落とし、
ゆっくり歩きながら考えて結論を出した。
除雪作業のせいだ。
前日は早朝と夕方に除雪し、
この朝も早朝から除雪に励んだ。
その除雪の時に違和感はあった。
やけに除雪が辛くて、
呼吸を整える場面もあった。
理由は今冬の異常な小雪だと感じた。
思えば今冬は「ほとんど」と言っていいほど、
除雪をしていない。
全然降らないものだから、
除雪の必要がなかった。
それがこの直前24時間で、
ずいぶんきつい労働となった。
それで身体が悲鳴を上げた、
と言うことだと思う。
もっと若い時なら、
そんな変化にも十分対応できたが、
気が付けば70歳という身は、
鍛えているつもりでも、
思い通りにはならないということだ。
つまり歳取ったんだわ~
はじめきつかった体力面は、
歩くほど楽になり、
そのうち平常に戻った。
この平常に戻すのにも、
随分時間がかかるようになったと思う。
体調の不具合を感じたので、
単純に車道を歩いて、
「文学台」を往復することに切り替えた。
周囲は大雪が降った後で、
その雪が木々の枝に降り積もり、
誠に美しい限りだ。
そんな風景を眺めながら歩くだけでも楽しい。
そして「文学台」から、
石狩平野の広い風景を眺めて復路に入った。
復路では途中で昼食とした。
すると上空を覆っていた雲が流れ出し、
青空の面積が広がった。
青空の下で雪が大量に降り積もったトドマツが美しい。
駐車地に着いて後片付けをして帰途に着いた。
ただ、帰る途中でHiromiの家に寄って除雪をしてやった。
あいつ忙しくて除雪なんかしていないだろう、
と思って寄ってみたが、
案の定何も手が付けられておらず、
ママさんダンプさえ雪に埋もれていた。
2025.1.26 『瀧澤』(タキザワ・154m) 明るい丘陵地帯で
先日の日曜日は、
本当によく晴れた!
午前中「月形」で素晴らしい風景を眺めた後、
もったいないので、
短時間で登れる一座に寄った。
それは同じく月形町で、
「月形ダム」に向かう町道の、
中野地区から入山する三等三角点。
町道を走って行くと、
最終人家の前で、
車両が5~6台道路脇に停まっていた。
見るとスノーモビルを積載できるトラックが多い。
それで「月形」の山中で爆音を轟かせてやってきた連中が、
ここを起点に入山したことが分かった。
農家の目の前にずらりと車を停めて、
さぞかし家人は迷惑に思っていたことだろう。
それにしても午後になっても戻ってきていない。
自らの脚を使うことなく、
機械の力に頼って山に入るのだから、
いくら防寒対策をしても、
長時間に及ぶ山中滞在は寒いだろうに・・・
最終人家の先にある、
倉庫だけの廃屋近くに駐車スペースを見つけた。
この冬は雪が少ないので、
除雪活動が有利なため、
いつも車一台分しか開けられていない農道が、
この度は広々と除雪されていた。
廃屋倉庫の前で、
農道を離れて尾根の末端に取り付いた。
はじめはきつい斜度だが、
それを登りきると平たんになり、
その後は樹林の中の、
広い尾根を徐々に登って行く。
樹林の中で視界は効かないが、
時折木々の切れ間から、
純白の『ピンネシリ山』(1,100m)~『隈根尻山』(971m)の山並みが見える。
それにしても、
視界の効かない樹林帯を歩いていても、
青空と言うのはいいもので、
その青空を望めるだけで気持ちよく歩ける。
歩きやすい雪面を、
ゆる~く ゆる~く歩いて、
三等三角点「瀧澤」。
ほんのりと小高いところがピークで、
無積雪期だと、
もう廃道に近い林道のすぐ脇にある三角点だ。
ここの標石は、
確か角が欠けていたような・・・
下山は同ルートを引き返した。
陽が燦々と降り注ぎ、
空はどこまでも青く、
とにかく気持ちがいい!
そして樹林を抜けて田園に下ると快晴で、
駐車地に戻って振り返れば、
『隈根尻山』(971m)~『三角山』(708m)の、
美しい山並みが、
谷の奥に広がっていた。
更に帰途で新篠津町を走っていると、
樺戸山地全体の美しい姿をとらえることができた。
晴天に恵まれた、
素晴らしい一日を楽しめたことに感謝!
また、山に出かけるのに、
除雪の心配をしなくていい、
なんとも平和な冬だぁ・・・
2025.1.26 『月形』(ツキガタ・305m) 必ず登りたくなる山へ!
積雪期になると、
必ず行きたくなる山がある。
その中の一つが「月形」だ。
先日の日曜日は天気予報でも「晴れ」とのことだったので、
今年も行ってみることにした。
この日の朝Hiromiを迎えに行き、
月形町に向かった。
1月に入ってからほとんど雪が降らず、
道路はどこもアスファルト路面だ。
走りやすいがタイヤが減ることを、
多少なりとも気になる小市民。
月形町豊ヶ丘で、
「豊ヶ丘貯水池」そばの農道脇に駐車。
私が路上駐車することなぞ、
全くと言っていいほどないが、
ここには適当な駐車スペースを見いだせず、
やむなく路駐だ。
ただ、一日に走る車が何台もないであろう、
と思われる農道だ。
準備を整えて「豊ヶ丘貯水池」に向かった。
このところの暖気で、
雪面がよく締まって歩きやすい。
小型のスノーシューでもよいが、
下山時に気温上昇のため雪が腐る心配があるので、
大型のものを使う。
貯水池奥で西向きの尾根に取り付いた。
広葉樹林の中の明瞭な尾根を登って行く。
この前日の土曜日は、
仕事で山に出かけられなかったHiromiが、
思いっきり体力を消耗しようと言うのか、
やけに速くてすぐに姿が見えなくなってしまう。
写真を撮るのに困るからと、
何度言ってもききやしない。
西向きの尾根を登りきると傾斜が落ちて、
尾根の方向が北向きに変わる。
それを少し行くと、
再び西に一旦下降する尾根が現れるので、
これに乗り換える。
締まった雪面を慎重に急下降すると、
南西方向に目指す「月形」の、
白く美しい姿が望める。
そしてここからは、
ほとんど遮るもののない風景の中の歩行となる。
尾根筋から北には『三角山』(708m)が、
端整な頂上部をのぞかせている。
晴天の中でのこのルートの歩行は実に楽しい。
280で一旦「樺戸林道」に合流する。
すると林道上には、
スノーモビルの古いキャタピラ痕が残っていた。
今度はその上を歩いて進む。
林道の左手に樹木が全くなくなる部分から、
空知平野が見渡せる。
そして周りの風景も美しい。
林道に合流して1kmほど歩き、
目指すピークに続く尾根に取り付いた。
するとけたたましい音が聞こえてきた。
ウィーン、ウィーン、ウィーン!!
スノーモビルのエンジン音だ。
それが爆音を轟かせて、
どんどん近付いてくる。
樺戸林道を走行しているのだ。
そして我々が進む尾根の直下を通過した。
その数5台!
二人乗りをしているモービルもあった。
中にはこちらを見上げている者もいた。
林道上に残した我々のスノーシューの跡を見て、
人が入っていることを知ったのだろう。
とにかく音がうるさい上、
排気ガスがひどい臭いをまき散らしている。
スノーモビルの一団は、
「月形」のピーク基部で止まり、
一旦エンジンを切った。
その後ピークまで上がってくるのかと、
ひじょうに嫌な気分だったが、
再びエンジンを始動した後は、
そのまま奥へと走り去って行った。
ホッ・・・
二等三角点「月形」のピークに、
例の黄色地に黒文字の私製標識が付けられていた。
これも例によって、
ピークに立つ白樺の幹にビスを打ち込んでとめていた。
この標識が夕張の「空池山」や、
栗山の「天狗山」、あるいは厚真町の「鬼武士」で外されたのを目にしてきた。
誰がどういう意図で外したのかはわからないが、
これもいずれは取り外されるのか?
山頂から少し東に移動すると、
北から東を経由して南までが、
一切遮るもののない世界として見渡せる。
これが「月形」へと足を運びたくなる最大の要因だ。
そんな風景にしばし見入って下山を開始した。
スノーモビルの一団が戻ってこなければいいと願いつつ歩いたが、
もうその騒音を耳にすることはなかった。
また楽しく復路でアップダウンを繰り返し、、
最後の下りを前にして昼食とした。
そしてまぶしい陽光の中を下山。
来シーズンも必ず訪れることになると確信し、
晴天を更に楽しむべく、
もう一座へと向かった。
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