acc-j茨城 山岳会日記

acc-j茨城
山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

奥多摩・水根沢谷

2017年09月02日 00時51分53秒 | 山行速報(沢)

2017/8/24 奥多摩・水根沢谷

夏休みの定番。
子供たちと沢登。

天候不順の今夏。
ようやく夏らしくなってきた。
本当は、白毛門沢のハナゲノ滝あたりで水遊びと思っていたけど、水上の天気がイマイチ。
ならば、好天を捕まえるべく、奥多摩へ。
去年の倉沢谷が好評だったので、今年も水量多めの水根沢谷をチョイス。


途中のキャンプ場ですれ違った小学生たちを横目に、同年代の三女は「ねね、お父さん、滝たくさんあるの?」などと目を輝かせる。
「あぁ、どうだったかなぁ」と過去の記憶を探りながら曖昧に答えたものの、そんな会話を交わす小学生女子と父親って、いかがなものかと想いもする。

ともかく、キャンプ場の先から入渓。
最初の滝は腰まで浸かり、飛沫を浴びながら一段上がる。
序盤から「うっひゃぁ---」とか「うぇ---い」などの嬌声が響く。


中盤、3mほどの滝で次女が足を滑らす。
ちょうど手ごろなウォ-タ-スライダ-となっており、するする滑り落ち釜に没する。
一同爆笑。

皆で順番にウォ-タ-スライダ-に興じていると、
「お父さん、ここヌルヌルでキモチイイ」と次女が言う。

たしかにそれはそうなんだけど、うら若き女子高生が言う台詞じゃないなぁと思いつつ、
気持ちいいのは滑り落ちる「疾走感」であって、「ヌルヌル」が良いのではないからね。
と、さりげなく諭しておいた。

途中の廊下状は水勢激しく、ちと小学生には厳しいかと高巻く。
が、なかなかどうして、厳しい巻きとなってしまった。
反省。

なんとか沢床に戻り、水浴びMAX。
深さも手ごろで子供たちにはちょうどいいらしい。
丸太を馬乗りで渡ったり、お助けロ-プで確保しながら滝を登ったり。

半円の滝はさすがに水圧が強いので安全策。
水流左の岩場を登り、その先の幕営適地で遡行終了。

あとは、踏み跡をひと登りで明瞭な林道を行く。

下山中、大学生の長男に「大学のワンゲル、入んないの?」と聞いてみると
「俺、沢登は楽しくて良いけど、ハイキングとかは疲れるし危ないから、いいかなって思って」との言。

むしろ、逆かな?とも思ったけれども、まぁ大学生といえばもう大人なのだから、意見を尊重せねばなるまいと、
「あぁ、そうかぁ」と応じた。
息子よ、これが「大人の会話」というものだ。

 

三女は毎年夏休みの絵日記に、この沢遊びを描いている。
後日、描いた絵日記をこっそり見てみると

* * * * * * * * * * * * * 

お父さんとお兄ちゃん、お姉ちゃん、私で川のぼりに行きました。
水は冷たくて気持ちいいです。
それから、泳いだり滑ったり、楽しかったです。

私は三回、おぼれそうになり、二回、滝で滑って落ちました。

* * * * * * * * * * * * *

最後の方を読む限り、物凄い冒険活劇となっていること以上に、何たる親か!との叱責を覚悟せねばならぬ出来栄え。

どうしたものかと思案したものの、まぁ先生も解ってくれるだろうと、手を加えさせずに提出した。
もし、万が一。先生から心配されたときには、「大丈夫です。ザイルで確保してもらってましたから」
って答えるんだよ、とだけ教えておいた。


そんな夏の1ペ-ジ。
記憶に残る、夏の想い出になっただろうか

sak