2018/9/8(土) 天気:曇り/晴れ
メンバー:szt(CL),他1名
装備:8.0mm × 30m ロープ(未使用),カムC0.1-0.5(未使用)
5:30道の駅さかい→8:00八丁橋ゲート→9:48入渓→10:34野陣ノ滝→11:15 2段15m大滝→12:38イモリ谷出合→13:14赤石窪出合→13:19登山道着→13:52下山開始→14:26富田新道分岐→16:17八丁橋ゲート
どうにも天気が安定しない.先週山(沢?)を歩いていないので,今週はせめて山を歩きたい.ただこの暑さで歩くならやっぱり2,000m以上ほしいところ.となると沢を歩く方が救われるのだが,天候から判断するに行ける場所は,,,奥多摩?ということで前日昼に行く場所が決定.3,4つ候補を決めた中で当日に向かった先が唐松谷だった.
八丁橋を渡る手前の広いスペースに朝の時点で5台ほど車が停まっている.ゲート手前まで歩くと7台も停まってる.奥多摩は人が多いな~.それにしてもザーザーと音がするがこれは水量が多いから?車を降りれば半袖では寒いくらいひんやりするし..初めてくる場所だけに今日の沢のコンディションが良くわからない.
入渓ポイントまで道標や吊り橋がありアプローチの目星をつけるのは容易.吊り橋を過ぎ,登山道わきの広いスペースで沢装備を身に着け入渓すると,,,
あまりの水量に倒木を跨いでいくしかなかった
怒涛の水量である.というかちょっとした小滝でも取り付けるルートがない.水に落ちるとやばそうだし..岩は滑りやすく,かといって水量が多すぎて沢の中に足を置くこともできず,ゴム底の沢靴しかない私には少々つらい展開に.
事前に調べた段階では,「野陣ノ滝は難しいのかな~??登れるといいなぁ」なんて思っていたが,当日の野陣ノ滝は水量が多くて残置スリングがある左壁辺りを登るなど全くお話にならないレベル.というか手前の傾斜の寝た滝も水量が多くて野陣ノ滝に近づくのが怖いくらいである.
野陣ノ滝
こんな有様なので,野陣ノ滝は左岸を巻く.結構な高さまで上がるため巻きのトラバースも丁寧に進む.バランスを崩して落ちるとなかなか大変な高さである.
その先ももちろん水量は変わらず,ちょっとした小滝も登ることが全くできない.
取り付いたもののシャワークライムなどムリ.結局巻くことに
途中,台風の影響か倒木があり枝をかわすのに一苦労.
なかなか大きな木が倒れてました
2段15m大滝の水量も凄まじい.遠目からチラリと目に入っただけで苦笑レベル.近づいてもやっぱり笑うしかないほどの量.この滝は平水でも登れないようなのでここももちろん巻き.
2段15m大滝
大滝は左岸を登山道近くまであがって巻き,小さな尾根を下れば沢へ復帰.沢に降りれば「少しだけ水量減った?」と思わせるが,3段8m滝はやっぱり水量が多すぎてトライする気に全くなれず.ここも左岸を巻くことになる.
3段8m滝.ガイドには釜をへつるとあるがどう見ても無理でした
左岸を巻くポイントに倒木とキノコが
ここから先は小滝が連続のだが,すべて直登などムリ.水量は全く衰えないのだ.
平水ならきっとここも楽しく登れるのでしょう
事前の情報では,赤石窪を登ればすぐ登山道とあったので左岸から注ぐ赤石窪を見つけたらすぐさま窪を上がる.それにしても窪でなく十分沢レベルの水量だ.
赤石窪出合
すぐに登山道到着
水量が多いタイミングの遡行を経験できたことがこの日一番の収穫か?それにしても,カムなど全く必要なし.ただの錘であり,あとのお手入れの事を考えると5つも持ってきた自分がおバカさんに思えてくる.
登山道でのんびり沢装備を外し登山道を下り,林道を下る.林道を下る途中でN艦長とばったり出会う.何でも巳ノ戸谷を登りに来たが,水が多すぎて徒渉できなかったとのこと.水量は多すぎでとても沢登りをするコンディションでないとか.唐松谷を歩いてその言葉に全く同感であった.
唐松谷林道は通行できないほど崩れてないように感じたけど,,
車に戻り,着替えを済ませたころにちょうどパラパラと雨が降りはじめ,東日原に向かう頃にはなかなかいい降りになっていた.雨に当たらず山遊びができたし,水量の多い沢の凄さを味わえた幸運な?一日だった.
szt