日時:2019.8.10(土)-8.11(日) 天気:晴れ
メンバー:szt(単独)
装備:沢装備一式,ロープ(6mm×50m),カムC0.2-0.75
8/9 20:00頃 自宅発→0:00頃 高波吾策像の駐車場
8/10 5:28茂倉新道登山口駐車場→6:05入渓→6:20吾策新道登山口駐車場付近→7:01関越トンネル通気口→7:09オキドウキョウのトロ→8:35一ノ滝→9:18二ノ滝→9:49三ノ滝着→10:14三ノ滝上発→12:51登山道→13:30頃 肩の小屋発→14:45一ノ倉岳山頂→15:12茂倉岳山頂→15:38茂倉岳避難小屋
8/11 5:15避難小屋発→6:00矢場ノ頭→7:16基点P
暑い夏が本格的にやってきた.こんな日のために去年から狙っていた万太郎谷本谷.なんでも泳ぎのパートがあるらしい.それもそれほど長くないとか...泳ぎが得意でない私にとってはいい練習ができるかも?と思い計画を実行に移す時が来た.
他に希望者を募ってみたが,反応はなし.どうやら自分にとってちょっとだけ自由で気ままな挑戦ができそうだ.
段々夜明けの時間が遅くなってきたが,それでも5時を過ぎれば辺りは明るい.おまけに猛暑が続いているため,朝早くの土樽でも陽射しがあれば額に汗がにじむ.淡々と起床して,淡々と5:30には行動を開始する.
谷川岳にはこの数年よく来ているが,遊んでいたのは専ら群馬県側からのアプローチ.山を隔てた反対側は正直土地勘がイマイチ掴めない.もちろん吾策新道なるものがどこから始まるのかもよくわからない.ということで多くの人が入るところより手前で入渓となる.
ゴーロを歩き,透過型の堰堤を過ぎればナメやナメ滝,釜があらわれる.開放的で独特の景色が素晴らしい.暑さのためか水に浸かってもそれほど寒さを感じない.
序盤のナメ.こんなところがワンサカありました.
序盤のハイライト?オキドウキョウのトロ.ここは頑張って泳いでみました.
残念ながら奥の滝は一歩が踏み出せずに登れず.沢登りって難しい?結局左岸を巻きました.
自分にとっては珍しく,積極果敢に水に浸かるものだから,荷物は重くなるばかり..中盤にさしかかると息が少しずつ上がってくる.ふぃ~...
トロを突破してもこんなナメ滝が出てきます.
中盤は一ノ滝,二ノ滝,三ノ滝と大きな滝を登ります.泊りの装備が水を吸って重い重い.重い荷を背負っての登攀に慣れていないうえ単独のため,一ノ滝登りは途中までトライしてみるが危険を感じ諦める.
ガイドブックには巻きは左岸とあるが,どうにも効率が悪そう.よくみると右岸から小さく巻けそうなのでそちらにチャレンジ.少し怖い思いもしたが,ハンマーも使って無事クリア.振り返ってみればここが今回の核心でした.
中盤のハイライトのひとつ,一ノ滝.右岸を小さく巻きました.
二ノ滝,三ノ滝は特別怖さは感じず無事通過.三ノ滝に到着した時点で時計を見れば10時前.ここで泊まるには早すぎるから,必然的に詰めに向かう.ひとまず肩の小屋へ詰めてその時考えようという作戦だ.
なるほどこれは確かに開放的.でも息が上がってツラいことこの上ない.
歩んできた谷を振り返る.この眺めも爽快だ.
詰めの登りで自分の心肺機能や脚力の衰えを実感しつつ,源頭の様相を堪能する.眺めは最高なのにこの息苦しさは何なんだ...
肩の小屋に近づく頃にはガスがだんだん出始める.なんだかんだで13時には肩の小屋に到着してしまった.片付けや栄養補給で30分程小休止.初日でここまで来るつもりもなかったから,天神尾根からロープウェイを使ってもいいかと思ったが,当初の計画通り茂倉新道を目指すことに.さすがにトマの耳や一ノ倉岳,茂倉岳への登りは足が思うように進まない.
15時過ぎには茂倉岳を通過しあとは下るだけ.このペースなら暗くなる前には車にたどりつけそうだけど,,,下に早く降りても暑いだけなんだよな~.
と,思っていたところに,思っていた以上に小ぎれいな茂倉岳の避難小屋が目に飛び込んでくる.どうやらこの日に泊まる人は3パーティ4人だけとか..下界は猛暑.せっかく泊りの装備で山にいるのだからと,避難小屋に泊まることにする.その後,単独の人が加わり,総勢6名でゆったりと避難小屋で快適な一夜を過ごすのだった.
翌朝はのんびり過ごそうかと思っていたものの,結局明るくなったらすぐに行動開始.茂倉新道を順調に下り,楽しみにしていた岩の湯に入ることもできず,たっぷり高校野球の中継を聞きながらつくばに帰ることになった.
出発直後の茂倉岳と避難小屋.この日も朝はいい天気.
万太郎谷に来るならば,盛夏8月が持ってこい?
szt