acc-j茨城 山岳会日記

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会越・浅草岳~鬼が面山

2023年11月15日 19時50分42秒 | 山行速報(登山・ハイキング)


2023/11/1 会越・浅草岳~鬼が面山


秋を歩く

彩りに満ちた、径を行く
田子倉から浅草岳、鬼が面山を辿って六十里越へ


六十里越の登山口に車をデポして、田子倉の登山口を目指す
歩けば2時間掛る所を、持参の自転車で約20分ダウンヒル

途中でiphoneを車に忘れたことに気付く
しかし「山と高原地図」もあるので、まぁなんとかなるだろうと気にせず自転車で滑走を続けた

田子倉の休憩所から中崎尾根を目指すが、途中で入叶津に至る踏み跡に入り込む
野趣あふれる道だなと思ったもののしばらく進み、浅草岳が背後に鎮座しているのを見てルートミスを確信する
iphoneのGPSアプリがないだけでこれかよ、と暗澹たる思い
手元にある24年前の地図にこの道はなく、詰めの甘さを反省するほかない

とはいっても、まだ時間は十分ある
「人生に寄り道はつきものです」との言い訳に励まされながら往路を戻る
約1時間半のロスだった

浅草岳への登路に復帰し、しばらくはゆったりとした道を樹々の彩りに癒されながら歩く
大久保沢の水場で小休止
ここからは急な登りとなる

次第に冬枯れの様相になっては来るが、南会津と会越、奥只見の景観も広がる
剣が峰では田子倉湖や鬼が面山東面の岩壁が美しい
もちろん、行く手に鎮座する浅草岳は重厚な山容を横たえている

左に草原が見えてくると山頂まで一投足
同定を尽くせないほどの山々が広がる

頂は旅の終着点ではない
皆、その先を信じて前に進む

鬼が面山までの径は小刻みなアップダウンを繰り返す
そして、東面の絶壁

斜きかけた陽に燃ゆる山襞と影
秋を行く心情、そのものだった

北岳を横目に進むと、鬼が面山
眼下に田子倉、只見が見下ろせる
秋色に染まった絨毯に田子倉ダムの水面が青く鮮やかだ

南岳までの道は一部足元注意
尖塔に立てばこれまで歩いてきた道を一望できる

旅路を振り返る
立ち止まり、山の深さを知る
衰えて尚、足元に気づきを得る
それが何事にも代えがたい

秋を行く
私たちは白秋の先に何を見るのか

空はどこまでもついてくる

 

sak

 

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