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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

消耗品となっちゃった個人

2014-11-19 13:44:04 | エーリッヒ・フロムの真まこと(の行い)

 

 個人はほとんど0になってる。でもね、完全に0になってる訳じゃぁない。

 p79第2パラグラフ。

 

 

 

 

 

 資本が集中する結果生じるウソその特色で、現代資本主義の特色は、労働者を組織する特別な方法にあります。急進的な労働部門のある、過度に集中した企業は、労働者を組織します。労働者が組織されたところでは、個人が自分自身を失い、個人は消耗品になっちゃいます。現代資本主義のなかで、人間らしさの課題は、このように定式化されます。

 

 

 

 

 

 現代の人間らしさの課題は、人間が消耗品、システムの歯車になっちゃってる点です。消耗品ですから、他の部品に簡単に代替可能です。交換可能です。

 どうしたら、私度は消耗品であることを止めて、人間に戻ることができるのでしょうか?

 

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「いいね」と「ダメね」の線引き

2014-11-19 10:34:16 | アイデンティティの根源

 

 道徳は、脅しに基づき、倫理は理想に基づくといいますね。

 「いいね」と言っても、facebookの話ではありません。

 p222第3パラグラフ。

 

 

 

 

 

 道徳的な響きのある声に応えることは早く発達しますし、赤ちゃんをついつい泣かせてしまった時に、多くの大人が驚くのは、自分が思っている以上に、自分の声が「ダメ」と言ってしまっているからですね。しかし、幼子は、その時々の強さは限られてはいても、「ダメ」「ダメ」で区切られた境界線を、なんとか学ばなくちゃなりません。ここになんですね。いろんな文化には、一定の自由にできる範囲があります。その自由にできる範囲の中で、その範囲を超えない子には「いいね」、その範囲を超える子には「ダメね」の線引きがされるんですね。結局、子どもたちが「僕は悪い子」と感じさせられるかもしれませんし、大人たちはお互いに、また子どもたちに対して、「ダメ」なことを繰り返し投影するけれども、それが合理的な判断以上に「ダメ」を投影してる、ということが、避けがたいことなんですね。マーク・トウェインが昔、人を「恥を知る動物」見なしたことがありましたね。

 

 

 

 

 

 どの文化にも「いいね」と「ダメね」を分別する境界線が必ずあります。これはごく自然、ごく当然のことでしょう。問題なのは、その境界線のよって、人は自分の中にある許せないこと、「ダメ出しされている自分」を、無意識裡に、子どもに、他の大人に投影されちゃう点です。ここが、まさに、多くの子育てで、あるいは、学校で、「問題」になるところですね。子育てで、学校教育で失敗しているのは、まさに、この投影が無意識裡に生じているところなんですね。その「問題」には、無意識裡の投影が絡む、という点で、ほとんど例外がありませんね。マーク・トウェインが言うように、その時子どもは、「恥」を掻かされます。そして、疑います。「悪いのは、自分なのか、ダメダシする大人なのか」と。それがエリクソンが言う「恥と疑惑 shame and doubt」なんですね。

 

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憲法侮蔑解散

2014-11-19 05:48:56 | エリクソンの発達臨床心理

 

 2012年(平成24年)、一昨年の暮れ、野田佳彦首相(当時)とわが安倍晋三自民党総裁の党首討論の最中に、野田首相が「解散」を公にしました。いくつもの裁判所で、一票の格差が違憲、あるいは、違憲状態との判断がくだされていたので、その一票の格差解消をするための、「議員定数削減法案可決に協力することを確約するなら」という条件で、野田首相と安倍総裁が約束して、解散することになったのです。

 あれから2年。わが安倍晋三首相は、違憲のままの議員定数を是正することもなく、憲法違反のままの議員定数のまま、2年前の「約束」がなかったかのように、本日「解散」を宣言しましたね。憲法を蔑ろにし、約束を反故にする、政治家の風上にもおいておけない、デマゴギー、大ウソつきですね。

 ですから、今回の解散は、「憲法侮蔑解散」と言って間違いありませんよね。憲法99条では、

「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」

とあるのにね。わが安倍晋三首相は、何重にも憲法を侮蔑している人なんですね。次の投票で、必ず、熱湯を飲ませてやりましょう。

 

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